« 2020年2月2日 | メイン | 2020年2月4日 »

2020年2月3日

2020年2月 3日 (月)

パラリンピック〈13〉 道下美里選手優勝/世界最古のパラ競技とは?

  

今日は令和2年2月3日。

  

今日(2月3日)朝日新聞朝刊の記事です。

Epson235  

昨日行われた別府マラソンで、

道下美里選手が世界新で優勝しました。

(視覚障害の部 女子T12クラス)

歌がとっても上手な道下さん。

ここで記事にしました。☟

ここでも道草 パラリンピック〈3〉伴走ロープのニックネームは?(2019年10月14日投稿)

  

  

同じ新聞のテレビ欄の写真です。☟

Epson236  

午後8時からNHKEテレで放映される

ハートネットTV」に注目しました。

 

世界最古のパラ競技? 心の格闘技?

何だろう?

  

調べました。

  

アーチェリーでした。

9 ハートネットTV

  

そうでした。

ここで記事にしました。☟

ここでも道草 パラリンピック〈5〉(2019年10月27日投稿)

ここでも道草 パラリンピック〈6〉(2019年10月28日投稿)

  

  

機会があるごとに、過去の記事を読み直して

理解を深めていきたいです。

「バナの戦争」⑤ 生きていくのに疲れちゃった/私たちは生き抜いた

 

今日は令和2年2月3日。

  

前記事に引き続き

バナの戦争」(バナ・アベド著/金井真弓訳/飛鳥新社)

より引用します。

   

【バナ】

もう疲れ切っちゃって、希望なんか持てなかった。生きていく

のに疲れちゃった。爆弾がわたしたちの上に落ちてきて、これ

以上生きなくてもよくなったら楽かもしれない。

(192p)

  

生きていくのに疲れちゃった」は辛い言葉です。

  

バナと家族は、チャーターされたバスで

命からがらアレッポを脱出することができました。

さらに飛行機でトルコに避難します。

  

 

【バナのお母さん】

バナ、あなたを守るためなら私はどんなことでもする。でも、

あなたは黙ってはだめ。あなたの声をあげさせないことこそ、

彼らの望みなのだから。この世の始まりから、平和の担い手を

黙らされようとしてきた。

でも、あなたを沈黙させようとする行為は、あなたのメッセー

ジがどれほど強力なものかを証明するだけ。あなたは世界を変

えられるし、彼らもそのことを知っている。だから私たちは口

をつぐまないし、平和しか望まない幼い少女を傷つけたがる卑

怯者に負けるつもりはない。罪のないシリアの人々や、戦争に

よって被害を受けているほかの国の人々のために、私たちは声

をあげ続けなければいけない。

私たちは、戦争がどれほどむごいものかを知っている。私たち

が声を発しなければ、だれがやるの?私たちは生き抜いた。そ

の奇跡に対するお返しは、ほかの人たちが生きられるように手

助けすること。

(218p)  

   

「私たちは生き抜いた」よかったです。

   

これが最後の引用。

 

【バナ】

難民キャンプで暮らさなければならない人がいるのはまちがっ

ている。いつもこわい思いをして暮らしている人や、友だちや

家族を助けられない人、ママが死ぬところを見てしまう人がい

るのも、ちゃんと飲める水や食べ物や家がない人がいるのもま

ちがってるわ。何かがまちがっているとわかっていたら、直さ

なくちゃね。どこの国に住んでいても、みんな助けあわなきゃ

だめなのよ。

(224p)

 

まちがっていることが、直るような世の中になってほしいと

切に思います。しかし、国レベルでは非常に難しいことも、

昨年読んだ「シリア内戦」でも感じました。

どうにかならないのか。

みんな戦争はまちがっていると思っているはずなのに。

  

  

  

「バナの戦争」④ 世界が何もしてくれないことへの怒り

  

今日は令和2年2月3日。

  

前記事に引き続き

バナの戦争」(バナ・アベド著/金井真弓訳/飛鳥新社)

より引用します。

時間は有限なので、厳選して引用します。(これが難しい)

  

  

【バナのお母さん】

バナ、死についてあなたに説明しなければならないのは、母親

の務めの中でも一番つらいものだった。戦争が起こる前、あな

たは死のことをまだ知らなかったのに、突然、死がそこらじゅ

うに存在するようになったのだから。

(中略)

(バナの友人の)ヤスミンが(爆撃で)亡くなったとき、私の

中でも何かが変わった。あの後の残虐な数カ月、私たちが包囲

されたときも。恐れや苦悩とともに、私は怒りを覚えるように

なった。私たちだけが耐えなければならず、世界が何もしてく

れないことへの怒り。わが子を守れない無力な自分への怒り。

爆弾を落とすことや子どもが殺されることが許されている世界

への怒り。人には寛大で公平にやさしく接しなさいとあなたに

教えた私が、こんな世界しか与えてあげられないことへの怒り

を。

(139p) 

  

バナのお母さんの文章は、戦時下で大人が感じるであろうことが

書いてあります。したがって共感するところが多いです。

私もそう思うだろうなと思います。

特に「世界が何もしてくれないことへの怒り」はドキッとします。

  

【バナ】   

包囲や爆弾にすっかりうんざりだった。ずっとこわがり続けて、

人がけがしたり死んだりするのを見て、それでも希望をなくさ

ないようにするのは、本当に難しい。前みたいに幸せなときが

戻ってくるなんて思えなかったし、ますますひどくなるだけだ

った。

ママに聞いてみたの。シリアやアレッポの外にいる人たちは、

わたしたちに起こっていることを知っているのかなって。どう

して人を殺すのをやめなさいって、だれも政府に言わないの?

人には親切にして、助けてあげなきゃいけないのに。パパとマ

マはそう教えてくれた。だったら戦争をしていいはずがないわ。

こんなにたくさんの人や子どもたちが死ぬなんて、まちがって

る。

(159p) 

   

もっともな疑問だと思います。

一人一人ならどの人にも親切心などの優しい気持ちがあるけれども、

国レベルになると、思うようにいかない。

当然のことがそうならない。

  

  

バナは、ツイッターで自分たちのことを発信し始めます。

    

【バナ】   

毎日ツイッターで、アレッポがどんなにひどいことになってい

るか伝えた。こわい思いをしたらそのことを書いた。世界にス

テキなことを伝えるのも楽しかった。わたしの歯が抜けたとき

のこととかね。

ママは、英語でどう言ったらいいか、いっしょに考えてくれた。

わたしたちはたくさんの写真や動画も撮った。世界中の人に、

シリアで起こっていることを見てもらえるように。どんなひど

いか目で見ないと、みんながわたしたちの話を信じてくれない

かもしれないと思ったから。死体の山やぼろぼろになった建物

とかを、全部見ないと。

(163p) 

  

インターネットは力です。内戦中の現場から少女が様子を

伝えることができるのです。

  

【バナ】

すぐにメッセージが届き始めた。世界中の大人からも子どもか

らも。みんながわたしの話を聞いてくれているなんて、信じら

れない気分だったわ。しかもとても親切なメッセージを返して

くれたの。

(162p) 

 

よかったねとホッとした文章。

でも国レベルでの変化はなかなか起こりません。  

  

彼女はこんなものも見てしまいます。

  

【バナ】

一週間後にマルワのお父さんは見つかったけど、遅すぎた。爆

弾で死んだとき、人の体は建物と同じようにぺちゃんこになる。

建物と同じように灰色になる。ぐにゃぐにゃになったり、足と

か腕とか体の一部がちぎれたり、顔がとれてしまうときもある。

とても見ていられない。

けれど、わたしは思ったの。もし世界中の人が、そんなひどい

様子を見たら、ものすごくたくさんの人が一瞬で死んでいるの

を知ったら、わたしたちを助けてくれるかもしれないって。

(166p)

  

  

酷い光景です。

それを7~8歳で見てしまったのです。

  

  

つづく

「バナの戦争」③ もっとしっかり準備しておくべきだった

  

今日は令和2年2月3日。

  

前記事に引き続き

バナの戦争」(バナ・アベド著/金井真弓訳/飛鳥新社)

より引用します。

  

 

【バナのお母さん】

おそらく私たちは、もっとしっかり準備しておくべきだったの

よ。アレッポでの戦争に対する準備を。

何年も前に、この戦いの種はいくつもまかれていた。「アラブ

の春」が招いたほかの国での争いや混乱を、私たちは見てきた。

どこかで政権が倒れ、指導者たちが退けられたり殺されたりす

るさまを見てきた。でも、すいうことははるか遠くの話で、絶

対にシリアでは起こらないーーー手遅れになるまで、だれもが

そう信じていた。

(64p)

  

【バナのお母さん】

シリアで武力衝突が始まったーー2011年、ダルアで暴動が

起こり、政府軍によってティーンエイジャーたちが逮捕され、

むごたらしく殺害されたーーのは、学校でスプレーを使ってア

サド政権に反対する落書きをしたというのが理由だった。私た

ちは衝撃を受け、絶句したけれど、それでもまだ自分には関係

ないことだと思っていた。悲劇ではあっても、現実には思えな

い。他人の苦しみをそう感じるのと同じように。

(64~65p)

  

お母さんのこの正直な気持ちは、共感できます。

きっと私が同じ立場でもそう考えるだろうなと。

お母さんの話から、戦争前のシリアは

平和であったこともわかりました。

  

  

【バナのお母さん】

戦争が起こる前に心配していたあれこれを今思うと、私はわら

ってしまうわ。あなたがくしゃみをしたり、少しでも咳をした

りするたびに、あわててしまったのだから。

この子はお菓子を食べすぎているんじゃないかしら?テレビを

どれくらい見せていいの?そんなことが一番の心配の種になる

のだったら、どんなにいいか。

何か食べるものがあるのかを心配するのではなく、あなたが何

を食べているかを案じるならいいのに。あなたに銃弾や爆弾の

破片が当たることではなく、ちょっとした風邪のことを心配す

るのならいいのに。

(70~71p)

  

そう思うんだよなあ。日本では、子どものゲーム時間が

問題になっています。

  

  

【バナ】

うちの近くの公園に小さな観覧車が組み立てられていたので乗

りにいった。ちょっとだけだよ、とパパ。まだ長い時間、外に

いるのを不安に思っていたの。安全なときでも、そういう不安

を追いはらうって難しい。

(弟の)ヌールは観覧車を気に入ってくれなかった。一周目、

てっぺんまで着いたときに泣いていた。でも慣れてくると、観

覧車が好きになってくれた。

わたしたちは十分間、観覧車に乗って何周もした。ママとパパ

はわたしたちを見ながらニコニコして手をふり、写真をとって

くれた。

あまりにもつらいことをたくさん経験すると、楽しい時間に気

づきやすくなるし、幸せな気持ちもさらに増えるの。

その日、わたしたちはとても幸せだった。そもそも戦争がある

なんてことを、ほとんど忘れるくらいに。

(110~111p)

  

爆弾が降りそそぐ街で、観覧車を組み立てた人がいることに驚き。

ふだんならささいなことが楽しく幸せに感じると

7~8歳の少女が記しています。

本当はもっと大きくなってから感じることだと思います。

戦争が少女を急速に大人にしていると思いました。

  

  

つづく

「バナの戦争」② 来る日も来る日も、爆弾、爆弾、爆弾

  

今日は令和2年2月3日。

  

前記事に引き続き

バナの戦争」(バナ・アベド著/金井真弓訳/飛鳥新社)

より引用します。

  

この本は、バナとお母さんの共同執筆です。

  

【バナのお母さん】

バナ、知っていた?アレッポは世界でももっとも古くから人が

住んでいた街のひとつなの。何千年ものあいだ、私が歩いてい

るのとまさに同じ場所を歩いてきたまさに同じ場所を歩いてき

た先祖たちとのつながりを感じると、気持ちが安らいだ。

アレッポ城にはいつも家族連れの恋人たちがたくさんいて、そ

の日も早春の一日を楽しんでいる人々でいっぱいだった。ごく

ありふれた、平和な毎日ーーー戦争が起こる前はそうだったの。

パパは仕事に行き、私は買い物をしてアベドおばあちゃんが料

理するのを手伝う。そして、夕食後は家族みんなで近所を散歩

したものよ。

今ではとても考えられない日々だけど、私たちはそんな毎日が

続くのがあたりまえだと思っていた。自分たちが歩いている場

所が、何世紀もそこにあった建物が、まもなく何もかも壊され

てしまうなんて、想像すらできなかった。

(13~14p)

  

舞台はアレッポ。歴史を感じることが出来た街に爆弾が落ちます。

  

  

【バナのお母さん】

あなたの名前はアラビア語で「木」という意味よ。強い女の子

になってほしかったから選んだんだけど、バナ、あなたはその

とおりの女の子ね。

(16~17p)

  

  

【バナ】

そのときから来る日も来る日も、爆弾、爆弾、爆弾。大きな飛

行機がいくつも空を横切ってきて、あっちにもこっちにも、ど

こにでも爆弾を落とした。飛行機がうんと低く飛んでいて、パ

イロットの顔が見えることもあった。

あの人は知っていたのかな?

自分が人を傷つけ、殺してるんだっていうことを。絶対知って

た。でも、どうしてそんなことできるの?

(36p)

  

【バナ】  

戦争を経験したことがない人は、爆弾にはひとつの種類しかな

いと思うかもしれない。でも、実際にはいろいろちがった爆弾

があるの。わたしは覚えが早いから、すぐわかるようになっち

ゃった。

どんな音がするかで、種類がわかる。

笛みたいに長くて甲高い音がして、大きくドカーンと鳴る爆弾。

車のエンジンがふかされるみたいな、ブーンブーンという音が

してから、ドカンと鳴る爆弾。

それから、落ちてくる間じゅう、バッ、バッ、バッと音がして

いる爆弾。これはクラスター爆弾(たる爆弾)で、小さな弾が

いっぱい入った大きな爆弾。地面にあたると、するどい破片が

一面に飛び散るの。

静かな爆弾もある。ほとんど何の音もしなうて、ドカーンと鳴

ったら空を明るい黄色に照らす爆弾。空を明るくする光はリン

と呼ばれるものよ。

(38~39p)

  

以前読んだ「シリア内戦」にも何度かでてきたたる爆弾。(樽爆弾)

※参考:ここでも道草 「シリア内戦」① 物理的な達成感も味わった本(2020年1月19日投稿)

動画がありました。

一つの爆弾から広範囲に小さな弾が飛び散って爆発する様が

見てとれます。


YouTube: クラスター爆弾を投下するロシア軍 着弾映像 シリア空爆

Photo_3

  

そしてリンが光る爆弾。白リン弾。

Wikipediaによると、白リン弾は照明効果、焼夷効果があるそうです。

次の動画を見ると、落下した街では延焼が起こっています。


YouTube: ロシア軍 白リン弾投下の映像 シリア空爆

Photo

Photo_2

  

バナは、爆弾の種類を覚えてしまうように、

普通の子どもがしないような体験を数多く体験します。

  

  

つづく

最近の写真

  • Img_9524
  • Img_9523
  • Img_9522
  • Img_9520
  • Img_7972
  • Img_7971
  • Img_7969
  • Img_9488
  • Img_9481
  • Img_9480
  • Img_9479
  • Img_9478

楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

がん治療で悩むあなたに贈る言葉