「老人」のウソ④ 「なるほど、時代も変わってきたな」と思うこと
今日は令和2年1月30日。
前記事の続きで
「科学者が解く『老人』のウソ」(武田邦彦著/産経新聞出版)
より引用します。
「婚前交渉」について、著者は次のグラフを示し、
次のように書いています。
この年(1983年)の調査では、30歳の人の約20%が婚
前交渉ダメと答え、60歳の人の約80%がダメと回答してい
ます。つまり、婚前交渉についての評価が30歳と60歳で、
ちょうど真逆になっています。年齢差は30歳、ちょうど父親
や母親の世代(60歳)と子供の世代(30歳)で、ある物事
に対する考え方が真逆になるということです。
(218p)
30歳(1973年)の時に婚前交渉NOと答えた人が40%、
その人たちは40歳になっても、50歳になっても同じく40
%がNOと答えているのですから、1人の人を考えると、30
歳から50歳までまったく考えが変わっていないことになりま
す。
つまり、調査が行われた20年間に社会の考え方が大きく変わ
ったように見えますが、それは1人の個人の考えが変わってい
くのではなく、「若い人が新しい社会に登場し、年を取った人
が社会から消えていくから」ということがわかります。
つまり、人間は30歳ぐらいまでに「自分の考え、自分が正し
いと思うこと」がかたまり、その後の人生(この本で言えば第
1の人生と第2の人生の最初の頃)を通じてあまり変わらない
ということです。そして人が「正しい」と思うことは、神様が
決めたようにいつでも同じではなく、その時代、時代で変化し
ていくことを示しています。
(220~221p)
第2の人生に入り、楽しい毎日を送るために大切なのは、年齢
差のある人の言動を真正面から受け止めるのではなく、「なる
ほど、時代も変わってきたな」と思うことでしょう。
(222p)
社会科の授業で感じるところがあります。
昨年度、18年ぶりの中学校勤務で、
社会科の授業をやることになりました。
18年前にやっていたテレビ番組を使った授業を再び始めました。
でも違和感がありました。
紹介した番組を家で見る生徒がとても少ないと思いました。
その事情はすぐにわかりました。
家でテレビ番組を見る生徒が少なくなっていたのです。
今に合わせた授業に変えていかないといけないなと思いました。
なるほど、時代は変わってきたんだと、
社会科の授業で感じました。
他にも、気づかない変化があるだろうなあ。
以上で、「科学者が解く『老人』のウソ」からの引用を終えます。
コメント