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2019年7月 8日 (月)

銀閣その1/発見、梁(はり)に文様の跡がある

今日は令和元年7月8日。  

 

「銀閣寺」について、小学校でも中学校でも教える時に、

必ず利用したのが、2010年10月9日放映の

「ワンダー×ワンダー 銀閣 幻の”月の御殿”」 です。

この番組で、なぜ「銀閣」という名前なのか、

足利義政が何を楽しむために建てたのかを推測しています。

それがなるほど!と思える内容だったので、

授業で使いました。

よく利用した番組なのに、ブログに書き留めていなかったので、

今日は書き留めておきたいと思います。

  

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銀閣寺と通称で呼ばれることが多いのですが、

寺の正式名称は東山慈照寺

有名な建物は銀閣と呼ばれますが、これも通称。

建物の正式名は観音殿

 

洛中洛外図屏風に銀閣が描かれています。

番組では、銀閣完成から60年後の京都が

描かれた図だと紹介されていました。

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☝ 洛中洛外図屏風の銀閣は、今のように黒くなく、

白木で造られたように見えます。

 

洛陽名所集

江戸時代の文献です。

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この文献には銀閣は、

銀箔でいろどられていたそうだ」(聞き書き)

という記述があるそうです。

  

 

創建当時の銀閣の真の姿はどうであったのか?

なぜ「銀閣」という名前がついたのか?

謎でした。

  

謎解明の進展のきっかけになったのが、

2007年秋に始まった銀閣修復工事です。

100年ぶり!の修復工事です。

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壁や柱を取り外し、耐震補強や屋根の葺き替えを行います。

工事は4年をかけて、建物の隅々まで修復する大がかりなもの。

研究者や寺の関係者の間では、創建当時の姿について

貴重な手掛かりが得られるのではと期待が高まっていました。

(聞き書き)

  

そして実際に発見がありました。

工事が始まって1年後のこと、屋根の下の梁の部分に

文様のようなものあることが発見されました。

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かすかに残る文様の上にトレーシングペーパーを置いて

なぞっています。☟

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こういう作業、ワクワクするなあ。

その結果、次のような文様が写し取られました。

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この記事はここまでで終わりですが、

この文様、覚えておいてくださいね。

また、後の記事で登場する予定です。

 

つづく。

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