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2018年5月

2018年5月 5日 (土)

6年前の「世界ふしぎ発見」4/遠洋航海を可能にする知識

 

今日は5月5日。

  

前投稿に引き続き、

2012年6月23日放映の「世界ふしぎ発見!南太平洋クック諸島

ラストフロンティア 海の冒険者たち」のことを書いていきます。

  

遠洋航海に乗りだす知識とは?

  

1992年に古代と同じ技術を使って

巨大カヌーで、クック諸島からハワイまでの

4500kmの遠洋航海に成功した元船長の

パウヤ・ピラケさんの話から聞き書きスタート。

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パウヤ・ピラケ:古代の人たちは、島での生活で

  培われた風や天気を予測する力が我々よりも、

  ずっと優れていたのだと思います。

  自然はたくさんの情報を与えてくれます。

  例えば、グンカンドリは、65kmほどしか飛べません。

  しかも、海の上には下りられません。

  だから、グンカンドリを見つけたら、陸地がだいたい

  65km以内にあることがわかります。

  さらに、島が近ければ食べ物を食べたばかりで、

  体が重く、低く飛んでいます。

  逆に高く飛んでいれば、お腹の中が空っぽなので、

  遠くまで飛んできてて、島に帰る途中であることがわかるのです。

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見渡す限りの水平線の上で、羅針盤もないのに、

目指す方向に進んで行けたのか?

  

それは星でした。

星を使って正確な方角をつかめました。

  

その星に関するクエスチョン。

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少女が乗るには、あまり似つかわしくない生き物でした。

なんだと思いますか?

この生き物に乗った少女の絵が、クック諸島のお札に使われています。

  

  

  

 

正解は「サメ」です。

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次の投稿では、ポリネシア人がなぜ体格がいいのか、

なぜ少人数でもラグビーが強いのかに迫ります。

 

つづく。

  

  

 

  

6年前の「世界ふしぎ発見」3/古代ポリネシア人の移動ルート

 

今日は5月5日。

  

前投稿に引き続き、

2012年6月23日放映の「世界ふしぎ発見!南太平洋クック諸島

ラストフロンティア 海の冒険者たち」のことを書いていきます。

  

オークランド博物館の考古学部部長の

ルイース・フューレ博士の説明の聞き書きから・・・

  

フューレ博士:ポリネシア人の祖先は、ニューギニアの

  ビスマルク諸島周辺から来たラピタ人と呼ばれる

  人々と考えられています。

  彼らは、ラピタ時と呼ばれる特徴的な模様の施された

  土器を残していることから、ラピタ人と名づけられたんです。

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レポーター:そして、出土したラピタ土器の年代から、

  彼らの移動ルートがわかると言います。

フューレ博士:およそ3200年前に出現したラピタ人は、

  数百年かけてカヌーで島伝いに、3000キロ以上離れた

  フィジーやトンガ、サモアにまで到達しました。

  でも、そこから先には進まず、1500年以上も留まっていたのです。

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レポーター:先生、なぜサモアやトンガのあたりに

  長い間留まっていたのでしょうか?

フューレ博士:そこから東は、島と島の距離がとても離れているからです。

  まさに、広大な海の世界です。

  そのため、カヌーでの移動が困難になったのだと思います。

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ナレーター:しかし、かれらの冒険はここで終わることはなかった。

  ラピタ人を祖先に持つ古代ポリネシア人が最後の島々に

  乗り出したのは、紀元800年頃。

  それから数百年かけてポリネシア全域に広まったと考えられている。

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したがって、約1000年前には、

ポリネシア全域の島々に人が移り住んだというわけです。

   

1500年以上も留まっていた古代ポリネシア人が、

なぜ太平洋全域に移動することができたか。

その理由を説明するところの聞き書き。 

  

ナレーター:彼ら(古代ポリネシア人)は、もともと優れた

  移動手段を持っていた。

  それが古代カヌー。

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レポーター:でもこの大きさでは、数千キロにも及ぶ航海は、

  不可能です。実は彼らは、トンガやサモアに留まっていた

  1500年の間に、あるものを開発していたのです。

  そのあるものを見ることができると聞き、アイツタキ島に

  向かいました。

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それが巨大カヌーです。

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現在修復中のこの巨大カヌーは、全長22m。

古代ポリネシア人が遠洋航海で利用したものを考えられています。

巨大カヌーが発見され掘り出されている様子↓

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この発掘された板材は、約1000年ほど前のもので、

この側面が使われたカヌーの大きさは、

約25mと予想されています。

 

これだけ大きなカヌーなら、数十人の人間が1か月以上の

遠洋航海に出ることが可能になったわけです。

そして遠洋航海に必要な知識も、古代ポリネシア人は

身につけることができたのです。そのことは次の投稿で。

  

つづく   

6年前の「世界ふしぎ発見」2/キャプテン・クック

 

今日は5月5日。

 

前投稿に引き続き、

2012年6月23日放映の「世界ふしぎ発見!南太平洋クック諸島

ラストフロンティア 海の冒険者たち」のことを書いていきます。

  

番組の聞き書きをしていきます。

  

レポーター:毎週、日曜日の朝。

  協会では日曜礼拝が行われます。

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ナレーター:クック諸島の人々は、およそ98%がキリスト教徒。

  キリスト教は18世紀末、イギリス人によって伝ええらえた。

  そもそもクック諸島という名は、1773年、

  この海域を訪れたイギリス人、キャプテン・クックに由来している。

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  しかし、彼らの祖先は、ヨーロッパで大航海時代が始まる

  500年以上も前に、大海原を越えて、

  ポリネシアの島々にやってきた。

レポーター:そもそも彼らの祖先は、どんな人たちなんでしょうか?

  ニュージーランドのオークランド博物館で、ポリネシア文化を

  研究しているフューレ博士におうかがいしました。

フューレ博士のお話の前に、キャプテン・クックについて。

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キャプテン・クックことジェームズ・クックの

生涯は次のサイトで読むことができます。  

英国ニュース 英国の偉人の生涯をたどる 『Great Britons』未踏の地を追い求めた男 キャプテン・クック

太平洋に3回航海に出かけ、

最後はハワイで殺された生涯にも興味がありますが、

若き頃に測量で活躍した話も面白そうです。

七年戦争の中で起ったイギリス・フランスとの植民地を

めぐる戦いの一つ、(カナダの)ケベック包囲戦では、

クックが、当時敵地であったセントローレンス川河口の測量を

命がけで行い、その地図がイギリスの勝利に貢献しました。

勝利に導いた若きジェームズ・ウルフ将軍は

この戦いで命を落とします。

この辺りの話は、Wikipediaがよかったです。

  

上記の「英国ニュース」に掲載されていた地図を

転載させていただきます。

Photo クックの通った3航路

は第1回航海(1768 - 1771年)

は第2回航海(1772 - 1775年)

は第3回航海(1776 - 1780年)

  

キャプテン・クックに関する番組があります。

5月7日午後10時放映の「世界の村のどエライさん」

という番組で、ニウエという国が紹介されます。

フジテレビHPには次のような番組紹介が載っていました。

引用します。

 

1974年に誕生し、日本では2015年に国家として承認された

ニウエは、南太平洋の孤島の国。

ポリネシアの岩と呼ばれ、人口は1500人程度で、

面積は大阪市とほぼ同じという小さな国。

お隣のニュージーランドで聞いても知らない人が多い。

そんな手つかずの自然が残る未知の楽園であり、

日本にとって1番新しいこの国を庄司智春がリポートする。

 

このニウエに、キャプテン・クックも来ていました。

Wikipediaには次のように書いてありました。

 

1774年 - キャプテン・クックが来航する。

しかし、現地人によって上陸が阻止され、

「未開の島」と名付けられる。

 

クックに関連しているので、見たくなりました。

2018年5月 4日 (金)

6年前の「世界ふしぎ発見」/陸の半球・海の半球

 

今日は5月4日。

  

4月24日の下の記事の続き。

ここでも道草 なぜフィジーなどの島国はラグビーが強いのか?

  

2012年6月23日放映の「世界ふしぎ発見!南太平洋クック諸島

ラストフロンティア 海の冒険者たち」のことを書いていきます。

番組の写真も折り込んでいきます。

 

 

番組の冒頭では、陸の半球と海の半球が紹介されました。

 

陸の半球

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海の半球

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海の半球にビックリです。

こんなに海ばかりの地球の姿があるのですね。

ただ「水半球」というのがあって、

上記の地球の姿とは違うのです。

Img4 http://www.geocities.jp/masao_super/tiri/1.html

なぜだろう?

同じ海が多い地球の姿だと思うのですが、食い違う。 

  

  

海の半球で広がる太平洋は、3つの区域に分けられます。

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ミクロネシア・・・「小さな島々」の意味。

メラネシア・・・「黒い(皮膚の黒い人々が住む)島々」の意味。

ポリネシア・・・「多くの島々」の意味。

共通する「ネシア」は「島々」の意味です。

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そして番組の舞台はポリネシアにある

クック諸島です。

Rimg2467  

ナレーター、レポーターの言ったことを聞き書きします。

  

ナレーター:海の半球には大きく分けて3つの海域、

  ミクロネシア、メラネシア、ポリネシアがある。

  その中で最も広い面積を占めるのが、ポリネシア。

  何と、地球の表面積の6分の1以上。

  ユーラシア大陸とアフリカ大陸を合わせたほどの広さだ。

  だが、ニュージーランドを除けば、数千もの島々の

  陸地の面積は全部合わせても、日本の九州ほどしかない。

  ポリネシアは、島と島の距離が最も離れている地域なのである。

  広い海に点々と広がる島々は、数百キロ、数千キロも離れながら、

  共通した文化を持ち、体格のいいよく似た人々が暮らす。

  それはいったい何故か?

  その謎を探れば、この地球上で、人類が最後に足を踏み入れた

  海の世界の秘密が解き明かされる。

レポーター:今回は、広大なポリネシアの海を渡った、

  知られざる冒険者たちの足跡を追います。

ナレーター:南太平洋クック諸島、ラストフロンティア!

  海の冒険者たち。

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なぜ共通の文化をもち、体格がいいのか。

この秘密が面白かったので、

次の投稿から書き留めていきます。

2018年5月 2日 (水)

空間認識を育てる地図指導の基本

今日は5月2日。

  

中学校で社会科地理を教えるにあたって、

次の記事は、基本を教えてくれました。

TOSSランド 中学生に空間認識を育てることを意識した地図指導

 

2012年の記事です。

 

記事を書いているのは、染谷幸二先生。

 

中学社会科における基礎基本として、

どの生徒にも空間認識を育てたい。

私が、日頃の授業で心がけている方法を3つ紹介する。

  

詳細は上記サイトを見てください。

ここには、ダイジェストで転記して、肝に銘じたい。

  

1.国名が出てこない授業をやめる。

 ・高校入試で55の国名が登場する。

  授業でも50くらいの国を扱いたい。

 ・これらの国の位置が瞬時に地図中に指摘できるようにしたい。

 ・1時間の授業でできるだけたくさんの国名を登場させるように、

  心がける。

 

2.地図帳で確認しない授業をやめる。

 ・国名が出てきた場合は、必ず地図帳でその位置を確認する。

 ・さまざまなページで、何度も確認する。

 ・確認した国名は赤丸で囲む。

 ・余裕があるときには次のような指示をする。

  ①アフリカ大陸で、赤丸がついている国は何か国ありますか。

  ②日本と同緯度の国で、赤丸がついているのは何か国ありますか。

  ③赤道上の国で、赤丸がついているのは何か国ありますか。

  ④南半球で赤丸がついている国は何か国ありますか。

 ・この指示は、「点」でなく「線」「面」で地図を見る力を育てる。

  ※なるほど!

  

3. 同じ地図しか使わない授業をやめる

 ・様々な地図を見せることで、気づきがあるからである。

 

  

以上です。

18年ぶりに中学校社会科地理を教えている現在、

こういう基本を教えてもらえることはありがたいです。

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