「仏像ミステリー 運慶とは何者か?」その2/いつかは行きたい願成就院
今日は1月15日。
前投稿に引き続き、昨年10月7日放映の番組
「NHKドキュメンタリー 仏像ミステリー 運慶とは何者か?」より。
テレビ番組を読み物に変換することをやっていきます。
昨年3月に、すぐ近くの韮山反射炉に行ったのに、
その時点で知らなかったことから行かなかった
願成就院(がんじょうじゅいん)。
※参考:ここでも道草 病院の待合室で「運慶」の作品に出会う(2017年11月8日投稿)
この番組で紹介されていました。
いずれこの門をくぐって、この寺院を訪れるぞと思って見ました。
この寺は、源頼朝の義理の父が建立しました。
つまり、北条時政ですね。
運慶作の5体の仏像にいよいよお目にかかります。
貴重な仏像があるのに、ガラスの開き戸が意外でした。
ガラガラっと、いい音がしていました。平和だなあと思いました。
5体は、全て運慶作の国宝。
中央にあるのが、本尊阿弥陀如来坐像(ざそう)。
ここからしばらく聞き書き。
ナレーター:極楽浄土へと人を導く仏です。
はち切れんばかりの肉体。まるく張った頬(ほお)。
運慶は重量感あふれる印象を作り出しました。
ナレーター:向かって右側に立つのは、阿弥陀如来を守る毘沙門天立像。
堂々とした肉体。精巧な鎧。全身に力がみなぎっています。
手に持つ細長い棒は、「戟(げき)」と呼ばれる武器。
手のひらに載せているのは、宝塔。
釈迦の遺骨を納めるものです。
全身に動き出しそうな緊張感がみなぎっています。
ナレーター:阿弥陀如来をはさんで、反対側には、
不道明立像(りゅうぞう)と仕える2体の童子。
不動明王は怒りの形相(ぎょうそう)で、向かってくる悪や、
仏教の教えを信じない者を威嚇します。
手に「羂索(けんさく)」と呼ばれる救済の道具を持ち、
それを掲げることで、上半身の逞しさを強調しています。
ナレーター:2体の童子のうち、躍動感のある動きを表すのが、
制吒迦童子(せいたかどうじ)。
強情そうな顔つきをしています。
それに対して、静かに遠くを見つめたたずむのが、
矜羯羅童子(こんがらどうじ)。
運慶は、どの仏像にも人間らしさを前面に押し出し、
静と動を使い分けながら、それぞれの魅力を生き生きと描きました。
特に制吒迦童子は生で見たい!その次は毘沙門天立像!
このお堂で、見とれていたいなあ。その夢はいつ果たせるか?
「羂索」が気になりました。
コトバンクには次のように書いてありました。
5色の糸をより合わせ、一端に環、
他端に独鈷杵(とっこしょ)の半形をつけた縄状のもの。
衆生救済の象徴とされ、不動明王・千手観音
・不大空羂索観音などがこれを持つ。
また難しい言葉が出てきました。
「衆生救済(しゅじょうきゅうさい)」
また後日の宿題。
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