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2017年7月30日 (日)

「美茄子」と書いて「ビーナス」と読む

 

今日は7月30日。

  

勤務校で野菜の栽培をしています。

夏休み前にたくさんの野菜を収穫して、

子どもたちに家に持ち帰らせたりしました。

その日の写真。7月18日です。

 

「カエルがいる!」

子どもたちの声に行ってみると、

実ったナスの上にカエルがちょこんと居座っていたのです。

これはいい。撮影チャンス!

でも不覚にもカメラが手元にない。

急いで教室の戻って、カメラを持ってきました。

「カエルはまだいるか?」

「うん、いるよ」「でも、ナスの上じゃない」

そうか、それは残念。でもナスと一緒に撮ろうと挑戦。

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ナスの収穫をしていた子が「痛い!」と叫びました。

「どうした!」と聞いたら、「ナスにトゲがある!」との声。

「え、ナスにトゲ?」

半信半疑で子どもが言うところを触ってみたら、

確かにかなりかたいトゲがありました。

収穫後に写真を撮ってみました。

 

Rimg0093

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見事なトゲでしょ。

ナスはもともとトゲのあるものだったようです。

新鮮なナスだとこのトゲがかたく、痛い!

子どもたちはいい体験をしたことになります。

よかった。

しかし、こんなトゲがあっては、収穫の時に不便です。

対策は?

次のサイトが参考になりました。

ナスの育て方.com ナスのトゲは?

トゲのないナスの品種を、種苗会社が開発しています。

上記サイトで8種類紹介されていますが、気になったのがこれ↓

トゲなし美茄子(トゲなしびーなす) 

愛知県農業試験場、平成22年度より育種。

農林水産省品種登録登録名は「トゲなし輝楽」です。

  

「美茄子」と書いて「ビーナス」と読むこのネーミングがいい。

地元愛知県の品種であるのもいい。

もう少し詳しく知りたくて、いろいろ調べました。

このサイトがよかった。

alic 農畜産業振興機構 『とげなし美茄子(ビーナス)』がもたらした産地の活性化~愛知県のなす産地 西三河地区の取り組み~

 

少し引用します。

  

『とげなし美茄子』の特徴は、ヘタや茎、葉のどこにもとげがなく、

皮のつややハリが見事で、まさにビーナスの名の通りの美しさです。

さらに、しなびにくく日持ちが良いという魅力もあります。

また、受粉せずに果実を形成する「単為結果」という特性を持つため、

着果を促進させるホルモン処理が要りません。

同試験場がこの品種を開発したきっかけは、生産者の高齢化対策でした。

なす栽培で大変なホルモン処理がないので大幅な省力化となり、

とげがないので作業中のけがも減り、

さらになす同士が傷付かないのでロス率も低下するなど、大きなメリットがあります。

  

あの痛みを経験すると、トゲなし品種の必要性を感じます。

どんなところからも、人間の営みに迫れます。

今回はナスのトゲからでした。

「とげなし美茄子」・・きっともう口にしていることでしょう。

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