「美茄子」と書いて「ビーナス」と読む
今日は7月30日。
勤務校で野菜の栽培をしています。
夏休み前にたくさんの野菜を収穫して、
子どもたちに家に持ち帰らせたりしました。
その日の写真。7月18日です。
「カエルがいる!」
子どもたちの声に行ってみると、
実ったナスの上にカエルがちょこんと居座っていたのです。
これはいい。撮影チャンス!
でも不覚にもカメラが手元にない。
急いで教室の戻って、カメラを持ってきました。
「カエルはまだいるか?」
「うん、いるよ」「でも、ナスの上じゃない」
そうか、それは残念。でもナスと一緒に撮ろうと挑戦。
ナスの収穫をしていた子が「痛い!」と叫びました。
「どうした!」と聞いたら、「ナスにトゲがある!」との声。
「え、ナスにトゲ?」
半信半疑で子どもが言うところを触ってみたら、
確かにかなりかたいトゲがありました。
収穫後に写真を撮ってみました。
見事なトゲでしょ。
ナスはもともとトゲのあるものだったようです。
新鮮なナスだとこのトゲがかたく、痛い!
子どもたちはいい体験をしたことになります。
よかった。
しかし、こんなトゲがあっては、収穫の時に不便です。
対策は?
次のサイトが参考になりました。
トゲのないナスの品種を、種苗会社が開発しています。
上記サイトで8種類紹介されていますが、気になったのがこれ↓
トゲなし美茄子(トゲなしびーなす)
愛知県農業試験場、平成22年度より育種。
農林水産省品種登録登録名は「トゲなし輝楽」です。
「美茄子」と書いて「ビーナス」と読むこのネーミングがいい。
地元愛知県の品種であるのもいい。
もう少し詳しく知りたくて、いろいろ調べました。
このサイトがよかった。
※alic 農畜産業振興機構 『とげなし美茄子(ビーナス)』がもたらした産地の活性化~愛知県のなす産地 西三河地区の取り組み~
少し引用します。
『とげなし美茄子』の特徴は、ヘタや茎、葉のどこにもとげがなく、
皮のつややハリが見事で、まさにビーナスの名の通りの美しさです。
さらに、しなびにくく日持ちが良いという魅力もあります。
また、受粉せずに果実を形成する「単為結果」という特性を持つため、
着果を促進させるホルモン処理が要りません。
同試験場がこの品種を開発したきっかけは、生産者の高齢化対策でした。
なす栽培で大変なホルモン処理がないので大幅な省力化となり、
とげがないので作業中のけがも減り、
さらになす同士が傷付かないのでロス率も低下するなど、大きなメリットがあります。
あの痛みを経験すると、トゲなし品種の必要性を感じます。
どんなところからも、人間の営みに迫れます。
今回はナスのトゲからでした。
「とげなし美茄子」・・きっともう口にしていることでしょう。
コメント