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2016年2月 5日 (金)

「PL学園最強世代」からの引用その1.清水哲さんからの言葉

 

今日は2月5日。

  

清原和博元プロ野球選手が覚せい剤を所持していた疑いで逮捕。

2月2日の晩に、このニュースが流れました。

驚きましたが、「やっぱり」という気持ちもありました。

逮捕が大きなきっかけになって、

覚せい剤から縁が切れればいいと思います。

  

清原元選手の2年後輩のPL学園高校球児だった方の本を読みました。

「PL学園最強世代 あるキャッチャーの人生を追って」

(伊藤敬司・矢崎良一著/講談社)

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ALS患者の伊藤敬司さんの本です。

※参考:ここでも道草 ALS患者伊藤敬司さんのことを知る(2015年11月30日投稿)

 

この本からの引用。

  

病気の人間は、人の言葉に敏感になる。

医者や健常者の何気なく口にした言葉にも、

その裏にある意思を忖度し、ときには深読みしてしまうものだ。(32p)

 

「忖度」が読めませんでした。

「そんたく」でした。

意味は「他人の心を推し量る(おしはかる)こと」

「病気の人間は、人の言葉に敏感になる」

大事な教訓だと思う。病人に接する時には気をつけたい。

自分が病人になったら、きっと実感するだろうな。

  

  

母校PL学園の先輩方は、

甲子園やその後の野球界で実績を残された方はもちろんのこと、

人間として素晴らしい方が数多くいらっしゃる。

その中の一人に、清水哲さんがいる。

(中略)

同志社大学に進学し野球を続けていたが、

85年秋、盗塁で二塁にヘッドスライディングをした際に、

ベースカバーに入った野手と接触し首の骨を骨折。

首から下の神経が麻痺する大怪我を負い、

その後、車椅子での生活を余儀なくされた。

現在は不自由な身体で書籍の執筆や講演活動など、

多方面でご活躍されている。(中略)

清水さんには、心が折れそうになった時、

心のこもったメッセージをいただき、

何度も助けていただいた。その中の一部を紹介したい。

≪障害を持って生きるということは、それだけで大変で、

辛い、苦しいこと。

まして全面介護ともなると、介護する側の負担にもなる。

それは同時に、介護を受ける側の「心の負担」にもなる。

やっぱり、先のことを考えたりすると不安に負ける。

「早く死んだほうが楽や」とも思う。

だけど、応援してくださる方がおられる限り、

それは口に出来ない。

「なんでこんなことになったんだろう?」と、そう思うよな?

そうかといって、一人で死ねるか?

俺らに出来るのは、好きとか嫌いに関係なく、”生きる”こと。

それが、介護をしてくださる方、心配してくださる方、

応援してくださる方に対して出来ることやと思う。

自分の運命を恨んでもどうにもならない。

お迎えが来るまで生きよう!

辛い時には泣けばいい。楽しい時には笑えばいい。

伊藤が生きた証は絶対に無駄にはならない。

伊藤には娘がおるやろ。

今はわからないけど、大きくなった時に、

お父さんの偉大さがわかると思うよ。

ファイトや!                  清水哲≫

(73~76p)

  

この人のことは聞いたことがありました。

「俺らに出来るのは、好きとか嫌いに関係なく、”生きる”こと。」

「自分の運命を恨んでもどうにもならない。

 お迎えが来るまで生きよう!」

同じ全面介護の清水さんの言葉は、

伊藤さんの中にじわっと入っていったことでしょう。

  

  

清水さんのホームページを見てみました。

Top 哲の声/清水哲

  

伊藤敬司さんが亡くなった日の記事。

「PLの後輩が亡くなりました。本当に辛かったと思います。

特に死が迫ってくる恐怖は恐ろしかった事と思います。

後輩は本当に良く頑張りました。ご冥福をお祈りします。」(2015年10月8日)

  

清水さんは桑田さん、清原さんの1年上。伊藤さんの3年上です。

(つづく)

  

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