肢体不自由教育勉強会での学び/どのような体育をするか
今日は1月5日。
【ETV特集 それはホロコーストの”リハーサル”だった
~障害者虐殺70年目の真実~】
の聞き書きの続きは次の投稿です。今回は別の話題。
昨年12月に参加した肢体不自由教育勉強会に参加しました。
そこで配られた要項に次のように書いてありました。
肢体が不自由な子に体育なんて何をやればいいんだろう?
あでもできない・・・これもできない・・・。
と、首をかしげるところから始まります。
体育でスポーツ的な競技性や均整のとれた動作性を求めず、
素朴に「体を動かす」からのスタートをしてみましょう。
いいなあと思います。
現在担任している子どもにも、
この考え方でいきたいと思うようになりました。
今までは交流学級で行っている体育の内容に
どのように関わらせるかの発想が中心でした。
勉強会で参観させてもらった授業は、まさに「体を動かす」授業でした。
要項からもう少し引用します。
「楽しい体育の指導」
①障害に応じた種目を考える
・身体の動きの状況や生活経験の程度を考慮し、指導内容を精選し、
基礎的基本的な事項に重点を置く。(学習指導要領より)
・「どんなスポーツを行うか?」ではなく
児童生徒のやりたいことを「どのように行うか?」
・児童生徒の体の状況を把握する。
安全な環境の中で体にかかる負荷を考慮する。
・場所、用具、ルールを決める。障害の実態をしっかり捉え工夫する。
体育の授業に限りません。
担任している子がバスケット部に入っています。
他の子とは同じことができません。
でもバスケはやりたい。どうするか?上記のことは参考になります。
次の「発想の転換」も参考になります。
②発想の転換
・転用・・・他の使い方、新しい用途は
・応用・・・他からのアイデアを借りたらどうか、
他にも似たようなものはないか、まね
・変更・・・変えたらどうか、意味、色、動き、形
・拡大・・・何かを付け加える、回数を増やす、長くする、時間を増やす
・縮小・・・小さく、軽く、短く、圧縮、省略
・代用・・・他の材料、他の場所、代用品、動力
・再配置・・・順番を変える、要素を変える
・逆転・・・順番、役割、基準、勝敗、上下逆
・結合・・・混合する、組み合わせ、障害の有無
肢体不自由児の体育を考える時には、
上記のキーワードをながめながら考えると、何か思い浮かぶかも。
収穫のあった出張でした。
コメント