村上先生週間3/3月8日の講座/子どもをその気にさせることこそ教師の仕事
今日は3月9日。
3月3日(月)に今週は「村上先生週間」として、
「キミヤーズの教材・教具」(クリエイツかもがわ)を再読しようと書きました。
しかし実行が伴わず、昨日は京都に行って講座に参加してきました。
そのまま「村上先生週間」というタイトルで、昨日の講座のことを書いていこうと思います。
第6回になるキミヤーズ塾に初めて参加しました。
会場はここ↓
京都府立医科大学の看護学学舎でした。
京都までは娘と一緒に自動車で行きました。
娘は1日京都散策で、私は講座参加です。
では、大事なことを書き留めておきたいと思います。
書く事で、そして後日再読することで、自分の血や肉になるように願って。
〇最初は神戸大学の赤木和重先生のお話
なぜ「私たちは、プリント学習根絶にこだわるか」というテーマ。理由は次の4点。
・つまらない【陳腐化】こだわりで継続してできる子はいる
・先生との対話がない【一方通行化】
・友達とのつながりがない【個別化】
・かしこくなりにくい【低学力化】
子どもも先生も「わからないまま」教え、「わからないまま」答える。プリントが主人公になる。
〇「わかっていることの復習」でプリントを使うならいい。
〇特に特別支援学級ではプリント学習中心になりやすい。
〇プリント学習以外に、どんな教え方があるのか?それを少しでも今日の講座で紹介する。
〇勉強ができる子ではなくて、勉強が好きな子を育てるのが村上公也先生の願い。
〇村上先生の登場。
TOBの言葉の説明・・・Think Outside the Box 規定概念にとらわれずに考えること
※調べたら、本当にあった。大事な考え方。やると面白い考え方。
しかし村上先生はTOBをこうも言いました。「と(T)ってもお(O)もしろいべ(B)んきょう」
〇昨年末に還暦祝いをしてもらったそうです。早期退職をされて、退職して5年とのこと。
〇指導のポイント
・ガチな支持語はダメ(命令口調は×)
※う~ん、ブロークンレコードで、命令口調を使っている(汗)
・子どもに対する敬意を忘れない。
・子どもたちのモチベーションを重視する。
※これが村上先生らしさだと思う。昨年11月の講座で学習した最も大事なこと。
・子どもの特性を前提に教材内容、教具を考える。
・前置き、説明は、できるだけしなくてもいい方法を考える。
・操作だけを練習しない。操作ができても教材の内容を理解しているとは限らない。
・・・因数分解ができても、因数分解の意味を言えない大人が多い
〇ここで実習。「VTRの授業にダメ出しをしよう」次の内容でした。
・授業のVTRを見る。スタッフが演じた算数の授業。
・まずは一人で、授業でダメなところを出し合う。
・4人組のグループでダメなところを出し合う。できれば改善点も話し合う。
・出た意見をスケッチブックにまとめる。 この流れをVTR2本で行う。
〇最後に村上先生の解説
・積木がいくつあるかを調べるときに、1・2・3・4と数えているが、
それが念仏のようになっている。数唱になっている。ひと目でいくつと言えなくてはならない。
・百玉そろばんは前時代的なもの!
※昨年度は多用していた百玉そろばん。
TOSSも薦めている百玉そろばんをこうまで言った人は初めて。
しかし、百玉そろばんを使っていて、本当に子どもの力になっているのかと疑問に
思っていたことは事実。本当にいいものなのかと考える機会である。
〇続いて村上先生の講座
プリント学習・・・ついついやってしまう。
できそうなプリントをやらせて教師は満足していないか?
何を育てようとしているのか、教師が把握していないといけない。
〇数字の面白さ 「零(れい)」は、全くない状態とは限らない。ほとんどないような意味がある。
※「零細」で使われた「零」は「わずか」という意味。「零点」「零勝」の「零」は全くないの意味。
※「ゼロ」は全くない状態。
〇再び指導のポイント
・子どもの自主性・自発性を徹底的に引き出す。
・子どもたちのモチベーションを重視する。子どもをその気にさせることこそ教師の仕事。
・具体的に教具を考える(リアリティ)。
・ガチな指示語はダメ(命令口調は×)。
・子どもに対する敬意を忘れない。
・子どもワクワク、指導者もワクワク。
・創造性がカギに(アート)。できるだけ機知に富んだ授業を行う。
・りっぱな指導計画をつくればいい授業ができるとはかぎらない。
・楽しくなければ自発性や自主性は育たない。
・知的好奇心を刺激する楽しいがなければ、主体的な学習は期待できない。
・「将来のために辛いこと苦しいことを我慢させる学習」は将来の保証ができるのか?
意欲や希望はどうなる?
ここで午前の部が終了。(次の投稿につづく)
キミヤーズ塾にも来ていただいたのですね。ありがとうございました。
私がやってきた実践は,現場の先生も,学会の学者さんも関心をもっていただいており,各地の研修講師をしたり,特殊教育学会,発達心理学会などで話題提供として発表させてもらっています。最近,全国で講演する機会が増えて,北は北海道,南は沖縄まで範囲が急に広がってきました。愛知県でも名古屋市や岡崎市でここ数年で計3回は講演をしています。また,お会いできる日を楽しみにしています。
投稿: 村上公也 | 2014年4月 4日 (金) 08:10
愛知にまた来てください。
豊川市で呼んでくれるといいのになあと思っています。
次の機会を見逃さずに参加したいと思っています。
投稿: いっぱい道草 | 2014年4月 5日 (土) 06:52