令和4年度に民生委員を受けてくれたT・Tさん急死
今日は令和7年10月12日。
昨晩、お通夜に出席しました。
町内会の仲間の方が急死してしまったのです。
Tさん。
T・Tさんとも言えます。
苗字も名前もた行です。
享年73歳の男性。
令和4年に、町内会長を務めていた時に、
大問題だったのは、翌年度からの民生委員を誰にやってもらうかでした。
町内会の住民に詳しい方にリストアップしてもらった人たちに、
一軒一軒伺って、民生委員になって欲しいとお願いしました。
しかし、断られ続けました。
T・Tさんのところに伺ったのは、
何人目だったでしょう。7人目くらいかな。
断られ続けているので、きっと「できない」と言われるものと
思っていました。
ところがT・Tさんが予想外のことを言ってくれました。
「いいですよ。断る理由がないからね」
耳を疑いました。
なんとありがたい言葉だったでしょう。
「まあ、上がりん」とT・Tさんは家にあげてくれました。
「会長さん、よく頑張っているね。あんなことなかなかできんよ」
当時、始めたばかりの電子回覧板「結ネット」の
活動を褒めてくれました。
私は同じ町内会に住むすごい人に初めて会ったと思いました。
それからのT・Tさんは、民生委員として活躍。
一人暮らしの高齢者のお宅を定期的に訪れて、
様子を見ていました。
高齢者が集まってのサロン活動に参加。
その様子を、結ネットで紹介してくれました。
麻雀大好きで、町内会の集会所で行う麻雀クラブでは、
たくさんの対戦を行い、麻雀仲間は多数。
麻雀クラブは男性ばかりでしたが、
女性の中でも麻雀をやりたいと思っている人を募集。
7人が参加する女性版麻雀クラブを発足させました。
スポーツ祭り、防災訓練など、積極的に参加。
その度に、いろいろな与太話をしました。
気さくな人でした。
そのT・Tさんが、心筋梗塞で救急車で病院に運ばれたのは
9月22日だったか。
集会所に現れたT・Tさんは、やけに汗が出て具合悪し。
これは異常だと判断した、集会所にいた人たちが、
救急車を呼んで病院へ。
心筋梗塞でした。
手術が行われ、血管拡張が行われて、一命は救われました。
本人は元気になり、麻雀仲間などへのメールでは、
1週間での退院を予言していました。
心筋梗塞で倒れたりする前に、病院で手術を受けたのがよかった、
またいつお会いできるか楽しみにしていました。
しかし、事態はそうならず。
退院は予定通りいかず、昨晩の通夜の喪主である長男さんの
挨拶では、次のように話をされました。
東京から帰郷して、見舞いに病室に行った長男さんと1時間ほど話をして、
頑張れよと励まされ長男さんは帰宅。その時は普段と変わらなかったのに、
数時間後に病院からすぐに来てくださいと連絡が入りました。
駆けつけたときには、T・Tさんは意識がなかったそうです。
10月10日の午前2時過ぎにお亡くなりになりました。
通夜・葬儀は家族葬ではなく、通常のものでした。
私は通夜に出席。今日は葬儀でしたが、
地域のお祭りがあって、それに役割があるので、出席できず。
せめて通夜に出ようと決めました。
町内会の人たちがたくさん参加していました。
葬儀場はその人数が想定外だったらしく、
イスがたくさん追加されました。
昨晩、葬儀場で思いました。
町内会の人たちに愛されていた人だったなと。
地域の人たちに慕われ、その人たちの中で亡くなるのは、
いいことだなと。
私は令和4年3月に退職し、4月から町内会長となり、
それまであまり関わりのなかった町内会の活動に突入。
1年間会長をやった後は、ICT推進員として3年目。
電子回覧板「結ネット」担当で、今も町内会に関わっています。
町内会の住民とたくさんの人と話し、顔見知りも増えました。
退職後の生活の変化は大きいです。
そんな中でのT・Tさんの急死。
とてもお世話になったので、当然のように通夜に参加。
そこで顔見知りのたくさんの町内会の人たちと、
T・Tさんの死を悲しみ、偲びました。
もし、町内会長になっていなかったら、T・Tさんの急死は
他人事だったと思うのです。
通夜や葬儀で、町内会や地域の人たちが駆けつける関係。
もしそのようになるということは、住んでいた場所が、
その人にとって、居心地がよかった証拠。
お互いにお世話をしたりされたりの良好な状態だったはずです。
私もそんな関係性を町内会の人たちをできたらと思いました。
長男さんは、東京の大学に行って以来、別の場所に住むようになり、
話をする機会が減ったそうです。
でもたまに帰郷したときには、父親と話をしていたそうです。
父親は、毎回、今の自分の様子を話していたそうです。
最近では民生委員として頑張っていることを話していたそうです。
私のお願いを受けてくれた民生委員の仕事。
長男さんにお話をするほどいい話のネタになっていたことが、
とっても嬉しかったです。
縁あってお知り合いになったT・Tさん。
ありがとうございました。
電子回覧板「結ネット」に掲載された写真には、
T・Tさんがたくさん写っています。
いろいろな活動をされましたから、当然です。
南山町内会の歴史に残っていますよ。








































