2024年7月15日 (月)

驚きのムカデの生態

   

今日は令和6年7月15日。

  

いろいろな生き物を飼っている教室ですが、

厄介な虫が教室にいます。

ムカデです。

ミミズを取っていたら、ムカデが現れ、捕まえました。

ヤゴの水槽に入れたらどうなるのか、

確かめることにしました。

  

ムカデは凶暴だけど、水の中ではヤゴが上手かなと思いました。

後で調べたところによると、ムカデは泳げます。

でも水中にずっといると、溺れて死にます。

ムカデを水槽に入れる時には、予備知識なしでした。

入れる直前に、ムカデが暴れ、ピンセットで挟んでいましたが、

逃げてしまいました。

落下したのは、水槽ではなく、教室の床でした。

そして、教室にあるスチール棚の下に潜り込んでしまいました。

一緒にいた子どもは、ずっと椅子の上で見ていました。

  

スチール棚は重かったのですが、動かして探しました。

見つかりません。

いるだろう付近を掃除道具で探ったりしましたが、

ムカデは出てこなかったです。

その付近に、殺虫剤を撒いておきましたが、

ムカデは殺虫剤ではやられないだろうなあ。

  

この事件があったのは、1週間前の7月9日(火)。

毎朝、教室に入ると、ムカデ探しをしています。

これも朝、教室を開ける時のドキドキの理由。

  

  

ムカデ。

この生態もすごいですよ。

ムカデはメスが卵を抱えて孵化するまで面倒を見て、

さらに子どものうちも成長を見守ります。

虫がそこまでやるの?と思ったムカデです。

動画がいいです。

  

【閲覧注意】

  


YouTube: 巨大ムカデの子育てが凄過ぎた!

卵を抱えている動画だけでなく、

触覚をきれいにするための行動も興味ある行動です。

  


YouTube: 産卵中のムカデに別のムカデが接触した結果・・・

この映像を見ると、産卵から、子どもが自立するまでに65日でした。

お母さんは、その間、食事をしていません。

  


YouTube: 蟻戦争Ⅲ#196 むりやり「卵」を奪い取られたムカデがとった驚きの行動。編~Centipede eggs~

2本目の動画でも言っていますが、

卵を抱えているムカデは、振動とかを与えると、

自分の卵を食べるという行動に出るそうです。

3本目の動画で、人間に卵を取られたムカデは、

自分の卵を食べるという行動をしています。

  

  

生き物は生態まで調べると面白い。

ムカデのことを調べていて改めてそう思いました。

どこからでも楽しい勉強はできます。

ヤゴのために、水槽にタワーと立てました

   

今日は令和6年7月15日。

  

前記事に引き続き、教室で飼っているヤゴの話。

最初の計画では、ヤゴが小さいうちは、水槽で同居。

ヤゴが大きくなったら、個室に入れて、

スポンジたわしを登って、羽化させる手順でした。

  

しかし、ヤゴが増えてきて、羽化しそうなヤゴが、

一度にたくさん出現するのではと思いました。

どれが羽化するヤゴなのかを決めるのも難解でした。

そこで、水槽内に、ヤゴが登るタワーを作ることにしました。

  

百均で材料を探しました。

こういう時の百均は楽しい。

何かあるんだよなあ。

店に入る時点では、全く浮かんでいなくても、

店内を回って、いろいろ見ていると浮かんでくるんです。

今回、かかった費用は330円。3点の組み合わせです。

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クッションバー2本とキッチンペーパーホルダー1つです。

これを合体させます。輪ゴムを3つ使います。

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これをヤゴがいる水槽に立てました。

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うまくいくかな。

セットしたのは、7月10日(水)

7月12日まで1匹も羽化せず、3連休。

さあ、明朝は、どうなっているだろう?

330円のタワーを登って羽化しているトンボはいるだろうか。

  

これも、朝、教室の扉を開けるのがドキドキする理由。




 

ミミズを捕りたくて「雨が降ってほしい」と願った

   

今日は令和6年7月15日。

   

教室でヤゴを飼っています。

子どもたちとプールで取ってきたヤゴは、

現在20匹近くになっています。

水槽で飼っています。

餌は以前も書きましたが、ミミズです。

スコップ持って、運動場をさまよい、ここにいるかなと目星をつけて、

地面を掘っている日々です。

  

困ったのは、しばらく雨が降らなかったこと。

先週は困りました。

雨が降らなくて、日差しが強烈だと、地面がどんどん乾きます。

そうなると、いくら掘ってもミミズの姿はありません。

体育倉庫の裏の常に日陰なような場所で、

どうにか掘って、少ないミミズをやっと発見していました。

  

雨が降ってほしい。

人生のいろいろな場面で「雨が降ってほしい」と思いました。

水泳が苦手だったので、その日は雨になってほしいと願いました。

今回は、ミミズが取りたいから、雨が降ってほしいと願いました。

こんな理由で願うのは、初めてのことかな。

願いが通じたのが、先週の金曜日。7月12日。

この日はよく降りました。

勤務校の運動場は水浸しになりました。

いいぞ、いいぞと思いました。

  

懇談会が終わって、外を見たら、雨は上がっていました。

グットタイミング。

容器とスコップを持って、外に出ました。

そして、最近、めっきりミミズがいなくなっていた

飼育小屋近くの落ち葉がたくさんある場所へ向かいました。

  

よく湿っています。

期待大です。

予想以上にミミズは復活していました。

取りましたよ。

  

【閲覧注意】です。

この時のミミズの収穫状態を写真に撮りました。

この下に、その写真を載せます。

苦手な人は、ここまでにしておいてくださいね。

イラストの下に写真があります。

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これが13日からの3連休分のヤゴの餌です。

明日出勤して、教室の入り口の扉の鍵を開けて、

水槽を見たらどんな状態になっているのだろう。

  

生き物を飼育していると、

朝、教室の扉を開ける時にドキドキします。



  

蛹が落ちちゃったツマグロヒョウモンが無事に羽化

   

今日は令和6年7月15日。

  

奥さんが、ツマグロヒョウモンの蛹を家に持ち帰りました。

今年初めて見るツマグロヒョウモンの蛹でした。

奥さんが勤めている保育園のカーテンについていたそうですが、

園児がいじくって落としてしまったのだそうです。

  

アゲハチョウの蛹の場合は、落ちちゃった場合には、

蛹ポケットを作って救いましたが、

今回はつき方が違う蛹。

どうやって救ったらいいのかと思いました。

ツマグロヒョウモンの飼育記録 ツマグロヒョウモンの蛹が落ちた時はボンドで対処

このサイトが参考になりました。

  

毛糸にボンドで張り付けて、その毛糸を割り箸にしばって、

それを飼育箱に入れる方法です。

  

やってみました。

7月9日の撮影です。

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ツマグロヒョウモンの蛹の特徴は、金属的な光沢のトゲですね。

ちなみに銀色はオスとのこと。

ちなみにメスは金色。

  

7月9日に学校に持っていき、教室に置いてありました。

3連休になるので、7月12日に家に持ち帰りました。

そして13日(土)の朝、羽化していました。

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やっぱりオスでした。

  

そして飛び立つところを映像で撮りました。

まだ新鮮できれいな体だと思いました。


YouTube: 2024年7月13日(土) ツマグロヒョウモンが飛び立った

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羽化できてよかったです。

毛糸にボンドで張り付けた甲斐がありました。

2024年7月13日 (土)

人生を楽しむ「教養」/森永卓郎さんの言葉

   

今日は令和6年7月13日。

  

森永卓郎さんのネットニュースに共感しました。

そのニュースは、じきに消えてしまうので、

共感したところは、ここにコピーして保存したいと思います。

ニュースはここにありました。

週刊女性プライム 「不安や恐怖を感じる暇がない」がん闘病中の森永卓郎氏、治療費月100万円と1日18時間労働

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こうやって始まるニュースです。

森永さん、66歳なんだ。

3歳しか違わないんだなあ。

  

それでは共感したところを引用します。

  

昨年11月に余命4か月との通告を受けるも、冷静に受け入れ、終活に

取り組むなど前を向き続けてきた森永氏。何が折れない心の支えにな

っているのだろうか。

「ちょっと上から目線に聞こえてしまうかもしれませんが、私は、老

後の生きがいを確保するために必要なのは、『教養』だと考えていま

す。  

例えば、休日にテーマパークに出かければ、誰でもエンターテイメン

トを満喫できますよね。楽しめるように作られているのだから当然で

す。しかし、1日楽しむには1人1万円以上のコストを負担しなければ

なりません。  

一方、大自然のなかで休日を過ごして楽しいかどうかは、その人の教

養レベルに大きく依存します。雲の名前、鳥の名前、植物の名前を知

っているかどうか。どこに湧き水があるのか、どこで魚釣りができる

のか、どこに秘湯があるのか。それを知らなければ、楽しくないので

す。それは人生も同じではないでしょうか。  

そういった、お金をかけずに生きがいを見つけられる教養さえあれば、

老後でも人生を楽しめる仕事はいくらでもある。仕事といっても、お

金を稼げることばかりではありませんが、私はむしろ今、そういう仕

事に全力投球しているため、不安や恐怖を感じる暇がないのです」

  

そうだよなあと思います。

目の前にあるものが実は面白いことを知っていたら、

人生は楽しめるのです。

そのための教養です。

このブログで積み重ねてきた知識や体験が、

今、人生を楽しむ教養になってきていると感じることがあります。

毎日の授業でも役立っていると思うのです。

実は身の回りには面白いことがあると伝えることが

少しはできているように思います。

  

こういう「教養」を定義づけしてくれた森永さんに感謝。

2024年7月12日 (金)

まもなく1学期の通級指導が終わる/振り返ってみる

   

今日は令和6年7月12日。

  

今日から3日間は懇談会があります。

昨年度まで、通級指導教室では懇談会がなかったようですが、

今年度は希望があって行うことにしました。

急遽のことなので、希望制にしました。

14人が希望です。

  

どんな話をしようか。

いい機会なので、1学期、試行錯誤してやってきた

通級指導のまとめをしてみたいと思います。

  

◯週に1時間、あるいは2週に1時間だけの通級指導。

 でも子どもたちにしてみたら、

 本当は通級学級で授業を受けるはずなのに、

 その授業を受けずにやってくる1時間。

 少ないけど、貴重な1時間だと考えて、その1時間が、

 子どもたちにとって、有効なものになるように、

 考えうることで、実行できることは実行したい。

  

◯たった1時間を少しでも有効にするために通級ノートを使う。

 通級ノートにやったことを記しておくことで、今までどんな指導を

 してきたのかを思い出すことができる。週に1時間なので、

 やったことを忘れてしまいがち。ノートに記して残すことで、 

 振り返りやすい。次に何をしたらいいかを考えることもできる。

 

◯たった1時間を少しでも有効にするためには、1時間でやったことを

 通常学級の担任と、保護者と共有したい。そのためには通級ノート。

 通級ノートに、1時間でやったことを書いて通常学級担任に知らせる。

 通級学級じゃないと表さない子どもの表情や行動もあると考える。

 それらを知らせたい。

 保護者にも、授業でやったことを付箋に書いて、

 通常学級担任に子どもの連絡帳に貼ってもらうことで、連絡できる。

 保護者にどんな連絡をしているかも、通常学級担任にも知ってもらえる。

 保護者に伝えて、通級指導教室でどんなことをやっているのか

 知ってもらい、家庭で協力してほしいこともお願いできる。

 

◯通級ノートに、通常学級担任から通級指導教師にいろいろ情報を

 書いてもらう。いいことなら、通級学級でも褒める。間接ぼめは有効。

 問題行動については、下記にも述べるが、それについて話をすることが

 できる可能性がある。

◯1時間だけとはいえ、1対1の指導だからできることがあると思う。

 定期的に1時間、じっくり子どもと接することができるのは、

 通級指導ならでは。この特徴を活かしたい。

 通常学級の場合、1対1で話す機会は、問題行動があった時が多い。

 教師も子どもも、異常な状態。平常心で1対1ができるのはいい。

  

◯子どもたちにとって、通常学級での自分を客観的に見ることができる

 時間と考える。通常学級でおかしなことをしてしまったことを、

 場所を変え、その時に現場にいなかった教師との会話の中で、

 客観的に思い出して、その原因、これからどうしたらいいかなど、

 考えることが可能である。

 そのためには、通常学級の担任の情報提供が必要である。

  

◯1対1なので、教師の魅力も大事になる。

 子どもたちから、魅力ある教師でないと、

 たった1人で教室に進んで来てくれる状況は作られない。

 通級指導学級に来るのが苦痛になってしまう。

 どんな教師になるか。

 勉強を楽しむ教師でありたい。

 何を始めるかわからない教師でありたい。

 知的な教師でありたい。

 子どもの話を最後まで聞くことができる教師でありたい。

 ベストは、生き方の参考になる教師になれたらいい。

   

◯授業の内容を、他の人に話したくなるようなものにする。

 子どもが家庭で話す、通常学級担任に話すことで、

 それが授業内容の復習になり、理解が進む。

 通級指導教室でやっていることを家庭や通常学級担任が知って、

 協力をしてもらえる。

   

◯授業内容は、知的な内容でありたい。

 親も知らない、通常学級の担任も知らない、友達も知らない、

 そんな知識は持っているだけで、自信になるし、

 他の人に話すことで感心され、自己肯定感にもつながる。

 話したいことをたくさん持つことで、コミュニケーションにも

 積極的になると考えたい。

  

   

◯カブトムシの幼虫と成虫、カマキリの卵嚢、チョウの蛹、ヤゴ、

 ゲンゴロウなど、生き物は見ていて飽きないし、生態は面白い。

 子どもたちの癒しにもなるし、好奇心をくすぐるものでもある。

 教師も飼育していて楽しい。

 子どもの気持ちをほぐすのにも効果的と考える。

 通級指導教室で、生き物を飼育するのは、上記の理由で効果的である。

  

   

◯タブレット端末を有効に使いたい。

 子どもが、自分が体験したことを話をする時に、

 説明に窮する時がある。

 そのような時に、タブレット端末で関連写真を示すことで、

 「そう、そう、これ、これ」となり、

 話が具体的になるケースが多かった。

 すぐに疑問を言う子どももいる、

 教師が指導の中で疑問に思うこともある。

 「なぜハエは、前足をスリスリするのか」

 「夾竹桃(キョウチクトウ)は本当に毒がひどいのか」

 など、すみやかに疑問を解決したり、言ったことを証明したりするのに、

 タブレット端末は有効であった。

 1時間の授業内で解決できるのもいい。

 直接見ることができなかったことも、写真や動画で撮っておけば、

 すぐにそれを見せることができる。

 1対1なので、簡単に見せることができる。 

 

  

◯退職した身で、通級指導に初挑戦。

 でもやってみて、今まで自分がやってきた手法や考え方が

 丸ごと活かせる分野だなと思った。

 うまくいった手法や考え方を凝縮できる。

 さらに、いろいろな子どもを見てきて、

 こうしてあげればよかったと思ったことが、

 目の前の子どもにできるぞと思う時がある。

 これだけこまめに、通常学級担任や保護者に情報を流してできることも、

 その一つ。これは退職した身だからできること。

 通常学級担任の時にはできなかった。

 それがどんな効果があるかは、今年度でわかる。

   

   

◯最後に、通級支援学級の目的について。

 サークルで、メンバーから言われたのは、

 「自己肯定感を高めてあげることだよ」と言われたのがしっくりきた。

 そのために、子どもたちに特別の、とっておきの知識と体験を

 少しでも与えるのがいいのかなと思った。

 自分を客観的に見られるのも、これからどうしていけばいいかが見えて、

 それもプラスになるはず。

 通級支援学級の存在意義はここだなと現時点では思う。 

  

以上、まとめてみました。

もしかしたら、1学期期間中に思いついて書き加えることが

あるかもしれません。とりあえず、1学期中(7月19日まで)は、

改訂版が出るかもしれないです。

将来、指導が行き詰まったら、初心に返るために、

この記事を訪れたいです。

(63歳が書くようなことじゃないか。63歳で初心?)

     

懇談会が間もなくです。

ハイイロゲンゴロウを飼うのは16年ぶり

   

今日は令和6年7月12日。

  

勤務校のプールに、子どもたちとヤゴを取りに行った時に、

ついでにゲンゴロウらしき黒い生き物を捕まえたことは

先日書きました。

ここでも道草 教室の生き物の今日の状態(2024年7月5日投稿)

  

そしてその後、なんと!ハイイロゲンゴロウを、

プールで捕まえることができました。

ハイイロゲンゴロウは思い出があります。

ここでも道草 今度のゲンゴロウは飛ぶし、壁面に張り付く(2008年10月31日投稿)

今から16年前に、私は教室でハイイロゲンゴロウを飼っていました。

面白い生態です。

16年前の記事から引用します。

  

ゲンゴロウは背中と翅の間に空気を溜めて、背中の気門で呼吸します。

空気の一端がお尻の泡になって水と接していますが、

その泡の表面を通して、水中の酸素を泡の中に取り入れ、、

余分な二酸化炭素を水中に放出しています。

(参考:「田んぼの生き物図鑑」山と渓谷社)

  

お尻に泡をつけているのが、実に可愛い。

今回も見ることができました。

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容器に入れておいたのですが、水槽を買ってきて、

そちらに移しました。

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Img_6386  

16年前の勤務校は、周囲が自然豊かでした。

だからハイイロゲンゴロウを捕まえることができたと思っていました。

割と街場にある現在の勤務校で、ハイイロゲンゴロウが取れたのは、

とてもうれしいです。

ハイイロゲンゴロウの動きを見ることで、

通級指導教室に来る子どもの癒しになると思っていました。

16年ぶりに、我が教室にハイイロゲンゴロウがやってきました。

  

エサは赤虫です。

16年前がそうだったので、そうしました。

ヤゴの餌でミミズを取りに行った時に、

小さな虫を見つけたので、ゲンゴロウが食べるかなと思って

投入しました。

食いつきました。

動画です。


YouTube: 2024年7月9日 ハイイロゲンゴロウのお食事


  

ゲンゴロウのお食事シーンは、この動画がよくわかります。


YouTube: 【ゲンゴロウ④】【衝撃】エサに群がる200匹のゲンゴロウ


ゲンゴロウは、死んだ生き物の肉、あるいは瀕死の生き物の肉しか

食べないそうです。

Img_6390

したがって、同じ水槽の中で、メダカと同居もできるわけです。

  

死んだ生き物の肉を食べてくれることから、

掃除屋さんだと、ハンターヒロさんは表現しています。

Img_6389

  

ハイイロゲンゴロウを飼うことはクリアしたけど、

今年は、この映像にあるようなオオゲンゴロウとか、

ナミゲンゴロウなど、少し大きめのゲンゴロウを手に入れたいと

思っています。

  


  




  

2024年7月 8日 (月)

「本を読むだけで脳は若返る」④ 目指すは、子どもを「個」にするのではなく、 他者と関わりを持たせる工夫です

   

今日は令和6年7月8日。

  

前記事に続きで、

「本を読むだけで脳は若返る」

(川島隆太著/PHP新書)より引用します。

   

長いけど、大事だと思うので引用します。

  

今、情報があふれる社会に現代人は暮らしていますが、実に不思議な

ことに、情報量が少なくて伝達スピードの遅い読み聞かせのほうが脳

の発達を促しやすいのです。近年、誰もがスマートフォンをもつよう

になって、意識と視線が常にそのデジタル機器に向けられるようにな

りました。本人が望むと望まざるとにかかわらず、いろいろな情報が

私たちの身の回りに雨のように降ってきて、それを処理することで常

に精一杯になっています。この傾向はSNSの普及でさらに強まりまし

た。

私が、読み聞かせという読書を強くおすすめする理由の一つは、子ど

もの周りにいる親などの大人が一様に忙しくて、子どもに向き合う時

間が減っているのではないかと危惧するからです。小さなお子さんを

育てているご家庭で、子どもたちと一緒に何かをするのではなくて、

子どもたちにスマートフォンやタブレットを渡して動画を見せ、その

間に家事をするという親は少なくないと思います。あるいは、仕事が

終わってから、子育てや家事で忙しいのに、いつの間にかインターネ

ットやSNSに没頭してしまっているという方もいるのではないでしょ

うか。

これまで、私はさまざまな実験で多くの子育て世代と接してきました

が、現代社会は親子の愛着関係が作りにくくなっていると感じます。

昔も今も、親たちは我が子に強い愛情をもち、自分たちのもてる時間

の多くを子どもに費やそうとしているのですが、情報社会の中でいつ

の間にか10分の読み聞かせも「厳しい」という状態になってしまって

います。

こんな時代だからこそ、意識して親と子が濃密にかかわり合う時間を

作ることが必要だと私は考えています。短い時間で構わないのです。

どんなやり方でも良いので、子どもに読み聞かせをしてほしいと思い

ます。この読書法は、脳科学の観点から、脳に対する良い効果が確か

められています。 特に、他人の心を想像する力を育んでくれます。

人間というのは群れで暮らす動物です。一人で生きていくことはでき

ず、社会の中で生きていくことが運命づけられています。 社会の中で

生きていくということは、他者との関係性を築くということにほかな

らず、これを上手にできる力が社会の中で生きていくために一番求め

られます。

子どもが他者とかかわる能力を獲得するのは、家庭における家族との

コミュニケーションがベースになります。しかし、このコミュニケー

ションが成立しにくい社会になりつつあるように感じるのです。デジ

タル機器が普及する中で、自分自身の興味関心を満たすサービスが急

速に増え、一人ひとりが幸せであれば良いという感覚や考え方が非常

に強まり、家庭の中にいても「個」がハイライトされていきます。

現代の子育ても、家族全員がスマートフォンの画面を見ているような

状況の中で取り組まなくてはならなくなっています。 他者の心の触れ

合う場である家庭が、単なる「個」が集まっている場所になっている。

この状況のままで多くの子育てが進められていくと、他者との人間関

係をうまく築けない人が多くなり、社会が崩れていくのではないかと、

私は本気で危惧しています。読み聞かせは、「個」でなく、他者との

「絆」を強くすると私は思うのです。

さて、次の章では、ここで少し指摘したスマートフォンなどのデジタ

ル機器について、脳科学の観点からいろいろと言及したいと思います。

本もスマートフォンも、同じように文字を読むことができますが、脳

に対する影響は全く違います。

(96〜97p)

  

ここには、通級指導の参考になることが書いてあると思うのです。

手段は読み聞かせではなくてもいいと思います。

目指すは、子どもを「個」にするのではなく、

他者と関わりを持たせる工夫です。

それが「絆」になっていくと思うのです。

  

そして、この本は、次章から、

iPad中心の私の今の生活がいいのかと問うてくる内容です。

続く

「本を読むだけで脳は若返る」③ 読み聞かせも効果大

   

今日は令和6年7月8日。

  

今朝の午前6時20分過ぎの名古屋テレビニュース「ドデスカ!」の

スポーツコーナーは録画すると面白いかも。

何と言っても、中日が首位広島に3連勝したので、

中日贔屓のスポーツコーナーは、きっと大喜びだと思います。

広島とのゲーム差が3.5。素晴らしい。

スタジオではしゃぐ出演者を記録しておきたいです。

巨人もヤクルトに3連勝。

その前の中日戦に勝っているので、4連勝。

広島に肉薄。ゲーム差なしの2位。

理想は優勝巨人。2位が中日。可能性が出てきましたよ。

野球が面白い。

  

  

それでは、前記事に引き続き、

「本を読むだけで脳は若返る」

(川島隆太著/PHP新書)より引用します。

  

 

つまり、読み聞かせは単なる読書ではなく、親については、心のコ

ミュニケーションを求めていて、子どもについては、親の言葉を聞

きながらドキドキしたりハラハラしたりしながら情動や感情を揺さ

ぶられるという読書なのです。読み聞かせという読書の触れ合いの

場」を作る活動だと言えるでしょう。

(80p)

  

前記事が音読についてですが、今回は読み聞かせ。

読み聞かせの効力が述べられているところです。

  

まず、子どもの変化については、これまで発達心理学で言われてき

たように、言語の扱う力が月齢相応よりも高くなっていることがわ

かりました。語彙の数が増え、言語を扱う能力も通常の発達よりも

高くなっていたのです。また、聞く力 (聴理解)についても、月齢相

当よりも高く伸びていることが判明しました。今まで心理学の分野

などで言われていたことが、脳科学の観点からも正しいことが証明

される形になりました。 読み聞かせは子どもたちの言葉を扱う力や

聞く力を伸ばすことができる。これは、心理学的にも、脳科学的に

も明確に言えるでしょう。

(82p)

  

では、具体的にどういった点で子育てストレスが減ったのか。細か

く項目を見ていくと、子どもの機嫌の悪さが少なくなっていました。

また、子どもの気の散りやすさや多動傾向も減少していました。さ

らに、子どもが刺激に対して敏感に反応することも少なくなり、新

しい状況に慣れやすくなったという変化もうかがえました。このよ

うな子どもの変化が生じて、結果的に子育てのストレスが減ったよ

うなのです。

(83p)

  

音読もいいけど、読み聞かせも、通級指導教室で有効だな。

う〜ん、あれもこれも、自分は欲張りです。

次も長いけど、引用します。

  

定量的な話が少なくなってしまうのですが、例えば子どもが幼稚園や

保育園に行くと、特に最初はむずかるときがあります。家庭にいれば、

親が子どものために尽くしてくれて、王様やお姫様のような存在にな

れますが、幼稚園や保育園に行くと集団に入ることになるので、今度

は大勢の子どもの中の一人にすぎなくなってしまいます。これは、王

様やお姫様から平民の地位にいきなり落ちてしまうようなもので、子

どもはストレスを感じずにはいられません。

ただ、そうした新たな環境に遭遇しても、家庭内の親子の愛着がしっ

かりしていれば、やがて慣れて活発に遊ぶことができるようになりま

す。強いストレスを感じても、家に帰ればリセットできると知ってい

るからです。これが、主に親子だけが生み出せる緊急避難基地の効用

です。

親子の愛着による緊急避難基地が家庭の中にできると、子どもが家庭

で機嫌を悪くする必要がなくなります。なぜなら、子どもたちが家で

泣いたり騒いだりする問題行動の多くは、実は「私のことを見て」と

いう主張や訴えだからです。子どもたちが「私には緊急避難地がある」

と感じていれば、そこには家族の人が自分をしっかり見てくれている

という安心感もあり、ささいなことが起きても「こっちを見て」と言

う必要がありません。わざわざ機嫌を悪くしなくてもいいのです。

また、子どもの気の散りやすさや多動が減るのも、あるいは刺激に敏

感に反応しなくなるのも、子どもの気持ちが安定してストレスに強く

なるからです。このように子どもが家庭で安定してくれると、結果的

にわがままを言ったり泣き叫ぶということも減るので、子育てが楽に

なります。

さらに、この緊急避難基地をもっている子どもたちは、他人に対する

不安も減るので、家族以外の人への信頼感も築きやすくなります。幼

稚園や保育園、学校に行っても先生たちを信頼して活動することがで

きますから、良い関係性を築けるようになり、結果的に教育の恩恵を

受けやすくもなって、自分の能力を伸ばしてもらいやすくなります。

また、社会に出たときも、他者との間で信頼関係を築きやすくなると

いったメリットも生じます。

では、このような効用がある緊急避難基地をどうしたら子どもがもて

るようになるのか。具体的な方法の一つは、読み聞かせを毎日するこ

とです。私たちの実験では、読み聞かせをきちんと実践した多くの家

庭で、緊急避難基地の効用が現れているのが確認できました。

この実験をする前、協力者たちに「毎日、読み聞かせをしてほしい」

と依頼したら、ほぼ全員から「時間的に難しい」という反応が示され

ました。それでも「実験ですから、なんとか1ヵ月間だけでもやって

もらえませんか」と頼みこんで、取り組んでいただきました。すると、

かなりの数の方たちが実験期間中の変化についてメールなどでわざわ

ざ報告してくれました。そこには「我が子が自分に何を求めているの

かよくわかるようになった」「子どもとの絆が深まった感じがする」

というようなコメントが、 感謝の言葉とともに書かれていました。

(85〜87p) 

  

読み聞かせの効果大ですね。

音読もいいし、読み聞かせもいい。

地道にやっていけば、効果は得られるのです。

  

この読み聞かせという読書は、私はとても素晴らしい脳の活性方法だ

と思っています。取り組むとなると、最初は「大変だな」と思うかも

しれませんが、子どもたちはとても幸せな時間を過ごすことができま

す。しかも、言葉を学ぶ機会や情動や感情を豊かにする機会にもなり

ます。読み聞かせを継続的にしていくと、たぶん子どもから「毎日や

ってほしい」とお願いされるようになるでしょう。そんなときは、ご

自身の時間と体力が許す限り、子どもに付き合ってあげてほしいと思

います。

読み聞かせをすること自体が親のストレスになってしまうのであれば、

発想を転換してほしいと思います。 読み聞かせは、決まった一人が

担当する必要はありません。周りにサポートしてくれる家族などの大

人がいるのであれば、分担してもらいましょう。時間帯も寝る前で

なくても構いません。いろいろな大人がさまざまなときに読み聞かせ

をしてあげれば良いのです。それでも読み聞かせの効果はあると考え

ています。

また、読み聞かせでおすすめの作品や種類を尋ねられることも多いの

ですが、特にありません。 読み聞かせの目的は、学習や能力開発で

はなく、親と子の心の触れ合いであり、緊急避難基地の構築です。だ

から、子どもが好きな本を読んであげれば良いのです。繰り返し読ん

でも構いません。むしろ、子どもが嫌いな本を読むよりは、何度も

読んでいる好きな本のほうが、読み聞かせの効果を多く期待できるで

しょう。 子ども自身がいろいろな本に興味を示すのであれば、図書

館などでさまざまな本を借りて読んであげてほしいと思います。要は、

子どもたちの興味や関心、性格、発達段階に応じて本を選べば良い

ということです。

(88〜89p)

   

通級学級が緊急避難基地になるのもいいんだよなあ。

私の教室でホッとして、また通常学級で頑張る。

そうなるといいですね。

  

続く

「本を読むだけで脳は若返る」② やっぱり音読はいい

  

今日は令和6年7月8日。

  

前記事に引き続き、

「本を読むだけで脳は若返る」

(川島隆太著/PHP新書)より引用します。

  

一つは、前頭前野の機能は徐々に高められていくということです。

子どもや青年は集団生活の中の教育を通して、「思考の脳」や「

こころの脳」を少しずつ獲得していきます。そして、この機能を

よく働かせることで、さまざまな能力が花開いていき 、やがて社

会の中で活躍できるようになります。そんな人を人たらしめる大

事な脳が、実はこの額の奥にあります。

(52p)

  

やっぱり人間は前頭前野が大事です。

ここを育てないと、その人の人生は不幸になってしまいます。

  

開発するにあたっては、学習と脳活動にかかわる一連の研究の知

見を活用しました。具体的には、脳トレのアプリを使っているプ

レーヤーの脳をリアルタイムで調べ、背外側前頭前野がきちんと

働いているかどうかを確かめながら開発を進めました。脳の活動

は近赤外線を利用して脳活動を調べるNIRS装置を用いて、被験

者にはその装置を装着してアプリに取り組んでいただきました。

そして、脳の計測や効果の検証を繰り返しながら、 確かに効果が

あると言える、専門的な表現をすれば「統計的に有意」と言える

確かな脳のトレーニングアプリを構築していったのです。そうし

て完成したのが「脳トレ」でした。  

(57p)

  

任天堂の「脳トレ」を私はあまり信用していないところがあります。

本当に脳トレは効果があるのか?

でもまがいものが消えていく中、脳トレが生き残っているのは、

有効であるという証明なのでしょうか。

  

  

実際にMRI装置で文章(新聞記事)を音読してもらったときに測定し

た脳が図2-4です。1ページに掲載した黙読したときの脳の状態と比

べてみてください。働いている場所は基本的に同じなのですが、よ

り広い場所が活性化しています。つまり、たくさんの大脳を使って

いることがわかるのです。この実験結果を踏まえると、文章を読む

とき、 黙読するよりも音読したほうが、より多くの人にとって脳の

強力な全身運動になるのではないかという仮説が成り立ちます。

(65p)

  

音読を重視してきた今までのやり方はOKです。

  

  

「はじめに」でも少し触れましたが、実は、私たちは認知症になっ

てしまった高齢の方々の認知機能を改善させるプログラムを開発し

ていて、その実践にも取り組んでいます。

対象者は、アルツハイマー型認知症と診断され、症状の度合いが中

度から重度まで進行した方々(介護施設入居者)です。もちろん、症

状がある程度進んだ認知症の方に長い文章を読んでもらうことはで

きませんので、代わりに短い文章の音読や、ひらがなの拾い読みを

声に出してやってもらいました。そして、このプログラムを週5日

取り組むことを目標にやっていただくようにお願いしました。

結論から言うと、私たちも驚愕したのですが、アルツハイマー型認

知症の方の認知機能が向上したのです。症状の進行が止まったとい

う話ではありません。失われていくはずの認知機能が回復したので

す。 その光景を目の前で見たとき、私たちは驚かずにはいられませ

んでした。

(69p)

  

音読、すごいです。

今は子どもと一緒に音読をしていますが、

教員を辞めても、音読は続けていくべきなのでしょう。

嫌いじゃないので、続けることはできるかな。

  

 

こうした音読による脳の活性化は、実は教育現場においては古くか

ら取り組まれてきました。国語の授業での音読は昔からありますし、

近年では朝の授業が始まる前に音読活動をするという学校もたくさ

んあります。 こうした学校からは、1時限目と2時限目にかけて、

授業に取り組む子どもたちの集中力が増したという報告が全国的に

見られます。私たちは、この現象を音読による「脳のウォーミング

アップ効果」と呼んでいます。いきなり勉強を始めるよりも、音読

などの活動を通して脳を全体的に一度活性化するように働かせる。

そうすることによって、その後の学習がよりスムーズに進むのでは

ないかと私たちは考えています。 実際の実験でもこの効果を確認

しています。

(71p)

   

週に1時間、通級教室にやってくる子どもたちに、

音読させるのもいいことだよなあ。

ウォーミングアップさせて、通常学級の授業に臨ませると言うわけです。

よし、決めた。

今日は「1分間速音読ドリル」(齋藤孝監修/致知出版社)を

学校に持って行こう。

  

続く

  

  

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