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2024年7月25日 (木)

「本を読むだけで脳は若返る」⑥ 手書きの方が脳が働き、記憶にも残る

   

今日は令和6年7月25日。

  

2日前の前記事に引き続き、

「本を読むだけで脳は若返る」

(川島隆太著/PHP新書)より引用します。

  

スマートフォンは汎用端末なので、いろいろな機能があります。動

画を見ているときの脳は働かなくても、メールの機能で文章を書く

ときは働くかもしれません。それも長い文章を書くときは、論理的

に物事を考える必要があるので、背外側前頭前野を使うのではない

かと考えられます。そこで、被験者にスマートフォンで少し長めの

メールの文章を考えて作ってもらい、そのときの脳活動を測るとい

う実験をしました。

このような長めの文章を作成するときは、背外側前頭前野の左側(

右利きの場合)にある「言語の脳」を使わなくてはなりません。し

かし、この実験のデータを見ると、背外側前頭前野の活動はフラ

ットでした。つまり、脳活動が顕著に現れてこなかったのです(次

ページ、図4−1)。意外な結果でした。これは、スマートフォンを

使うと、たいていどのようなことをしていても前頭前野の活動に

抑制がかかるか、あまり変化しないということを示しています。

私たちは今、スマートフォンを常に身につけ、少しでも時間があ

くと手に取り、忙してもその画面を見続けるようになっていない

でしょうか。人間関係や買い物、さまざまな手続き、娯楽、学習

など多くの活動をスマートフォンでするように習慣化されつつも

あります。この先、私たちの脳はどのようになっていくのか。こ

こに大きな興味をもたざるを得ませんし、正直、大きな社会問題

になるのではないかという危機感ももっています。

ちなみに、文章を生成するとき、紙に手書きで書くと脳活動が

高まることが知られています。書くことと脳にかかわる研究は、

東京大学の脳生理学者・酒井邦嘉教授が精力的に取り組んでいて、

やはりICT(情報通信技術)を使って文字を記録するときよりも手

で書くときのほうが、明らかに脳の活動が高くなると報告され

ています。私たちも、手書きにかかわる実験をしていて、手で

紙に書いたほうが物事の理解や記憶の定着が明らかに良いとい

うエビデンスを出しています。

単に記録して保存するという観点ならICTを使ったほうが合理

的でしょう。膨大な量を保存できるし、検索もしやすい。 しか

し、ICTに頼ると脳が使われにくくなり、結果として自分の中に

あまり残らなくなるのです。 ICTよりも手書きのほうが脳もよ

く働くし、書いたものが記憶に残りやすい。これはさまざまな

研究で指摘されていて、科学的に明らかになっていると言える

でしょう。

(107〜109p)

  

教員人生の最初の3分の1の時期の学級通信などは、

手書きでした。

そしてその後は、ワープロ、パソコンでした。

後半の3分の2は脳は十分に働かず、

書いたことも記憶に残っていないんだ。

そして何よりも、このブログ。

17年間も書いてきましたが・・・・

う〜ん、確かに書いたことを忘れていることが多々あります。

下手すると、一度書いた内容の記事を、もう1回書き始め、

途中で「待てよ?」と思って調べ直して気づくこともあり。

  

文章を書くときも、とりあえず勢いでうって、

その後読み返して、手直しして作っています。

手直しが簡単なパソコンならではなのでしょう。

手書きはそうはいきません。

残りスペースを意識して、文章を考えます。

やはり脳は働かざるを得ないのでしょう。

  

  

今日は、きっと書けるぞ。

ブログがいつも以上に書ける気がします。

頑張る。

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