昨日、また本を読破しました
今日は令和元年10月23日。
昨日、また本を読破しました。
「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の500日」
(門田隆将著/PHP研究所)を読みました。
※関連:ここでも道草 活字中毒になってきたぞ(2019年10月14日投稿)
休みをいただいたことで、
本を読破できるようになりました。
拾い読みが精一杯だったのに、
今はできます。
教材研究のつもりで読みました。
いつか役にたつかもと思っています。
375pの本の374pから引用します。
「おわりに」の終わりの方の文章です。
私は、これまで多くの太平洋戦争の関連の書籍を上梓している。
太平洋戦争の主力であり、二百万人を超える戦死者を出した
大正生まれの人々を、私は「他人のために生きた世代」と捉え、
それと比較して現代の日本人の傾向を
「自分のためだけに生きる世代」として、論評してきた。
しかし、今回の不幸の原発事故は、はからずも現代の日本人も、
かつての日本人と同様の使命感と責任感を持ち、
命を賭けてでも、毅然と物事に対処していくことを教えてくれた。
その意味では、この作品で描かせてもらったのは、
原発事故の「悲劇の実態」と共に、最悪の事態に放り込まれた時に
日本人が発揮する土壇場の「底力と信念」だったかもしれない。
なぜ彼らは、ここまで踏ん張れたのだろう。
同時代を生きるひとりの人間として、私は取材のあいだ中、
そのことを考えつづけた。
その答えが、本作品で読者の皆さんに少しでも伝われば、
これに過ぐる喜びはない。
大正生まれの人たちを「他人のために生きた世代」と
捉えたところが、なるほどと思いました。
なぜ踏ん張れたのか。
その答えをここに書けませんが、
同じ状況に置かれたら、自分はどうするだろうかと思いながら
読みました。
無理かもしれないけど、自分も踏ん張りたいと思いました。
お手本を示された気持ちです。
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