« 銀閣その1/発見、梁(はり)に文様の跡がある | メイン | 銀閣その3/2つの発見から推定復元された銀閣 »

2019年7月 8日 (月)

銀閣その2/発見、壁面にミョウバンが使われていた

 

今日は令和元年7月8日。

  

地区で体育委員というのをやっています。

夏になると、市民大会のソフトボールのことで、

出場選手集めや、練習日程の調整、器具の準備、

予選大会の弁当の手配などの仕事があります。

10年以上やってきましたが、

この夏は、私の病気を知って、

他の人が動いてくれることになりました。

感謝。とっても気が楽になりました。

そしてこうやって、道草ができます。

  

前投稿に引き続き、2010年10月9日放映の

「ワンダー×ワンダー 銀閣 幻の”月の御殿”」 より。

  

2007年秋に始まった100年ぶりの銀閣修復工事。

銀閣2階の壁面に、白っぽい物質が

塗られていることが発見されました。

その正体は白土(はくど)。

Rimg2259

当時、絵の下地に使われた粘土の一種だそうです。

 

この白土を分析した研究所の一つが、

予想外のものを検出しました。

それは大量のミョウバン。

(聞き書き)

Rimg2260

ミョウバンは古来、絵の具の上に塗って、

にじみ止めとして使われてきました。

しかし、今回発見されたミョウバンは、

通常の量をはるかに上回りました。

(聞き書き)

  

この結果から、次の試みがなされました。

銀閣の壁面に漆(ウルシ)が

塗られていたことはわかっているので、

漆の上に白土を塗ります。

その上に、ミョウバンを塗ってみたのです。

実際に試みたのは、狩俣(かりまた)先生。☟

Rimg2261

漆の上に白土を塗ります。☟

Rimg2262

「白土というのは、非常に伸びがよくて、

立体物に彩色(さいしき)するには都合がいいんです」

(狩俣先生の発言:聞き書き)

  

次に、ミョウバンを粉になるまですり潰(つぶ)します。☟

Rimg2264  

すり潰したミョウバンを、お湯で溶(と)いて、

白土の上に塗り重ねていきました。☟

Rimg2265  

できあがったものに光を当てると・・・・・☟

Rimg2266

Rimg2267  

白土だけ(左)と比較すると、違いは歴然です。☟

Rimg2268  

ガラス質を含むミョウバンが、

白土の上で煌(きら)めいています。

(聞き書き)

  

「ミョウバンを使って、銀箔を代用したのではないか、

と考えられましたので、ミョウバンを絵の具の代わりとして、

塗ってみました

何か、光輝くものをイメージしたかったのだなあと

思いました。」 (狩俣先生の発言:聞き書き)

  

 

この番組を見た時に、なるほど!と思いました。

きっとそうだったんだ、銀箔は高価だったので、

ミョウバンを代わりに使ったのだと思いました。

白銀に輝いていたから、銀閣と呼ばれるようになったんだと、

納得した覚えがあります。

授業で使いたいと思い、実際に使ってきました。

  

  

そしたら、最近見た番組(2018年放送)で、

全く違う説に出合いました。

それについては、また後日。

  

つづく。

   

コメント

コメントを投稿

最近の写真

  • Img_8523
  • Img_8520
  • Img_8519
  • Img_8518
  • Img_8522
  • Img_8521
  • Img_8517
  • Img_8512
  • Img_8510
  • Img_8508
  • Img_8507
  • Img_8504

楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

がん治療で悩むあなたに贈る言葉