銀閣その3/2つの発見から推定復元された銀閣
今日は令和元年7月8日。
前投稿に引き続き、2010年10月9日放映の
「ワンダー×ワンダー 銀閣 幻の”月の御殿”」 より。
2007年秋に始まった銀閣修復工事で、
2つのことが発見されました。
2階の屋根の下の梁には、文様があった。
2階の壁面には白土とミョウバンが塗られていた。
この発見から、創建当時の銀閣の推定復元図です。☟
「亀甲紋(きっこうもん)」
亀の甲羅を模した文様です。
「条帯紋(じょうたいもん)」
これは聞き慣れない模様です。
番組では、直線で描いた文様という説明でした。
そして白土とミョウバンで輝く銀閣の出来上がりです。
2階の窓は、禅宗様式の花頭窓(火灯窓/かとうまど)です。
その花頭窓が、白く輝き、美しい文様がほどこされて喜んでいる
銀閣の目のように見えます。1階の障子が笑顔で見えた歯かな。
そう見えませんか?
ただ、白土はいつ塗られたのかは特定できていません。
したがって、創建当時の推定復元は、
他にも次のようなものが紹介されました。
黒漆仕上げの銀閣。☟
黒漆の上に白土が塗られた銀閣。☟
白土を下地に、絵の具で文様が描かれた銀閣。☟
後の時代に加工されたことまで考えると、
創建当時を推定するのは難しいと思います。
そして、やっぱりミョウバンで輝く銀閣が一押しです。
一番ワクワクしてきます。
この番組は、これだけでは終わりません。後半では、
銀閣は、何を楽しむために造られたかにも迫ります。
つづく。
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