« 二川宿本陣資料館/「末広五十三次 二川」(歌川貞秀 作) | メイン | 放生会の「放し亀」の浮世絵 »

2017年11月18日 (土)

さんまと大根おろしの組み合わせ

 

今日は11月18日。

  

今日は勤務校で学芸会のある日。

  

9月18日放映の「にっぽん!歴史鑑定 江戸っ子の秋の楽しみ」より。

秋刀魚(さんま)のお話。

  

秋の味覚として外せないさんま。

Rimg1205  

しかし、江戸時代は違ったようです。

「秋刀魚は下魚(げざかな)にて 食(しょく)する者なし」

Rimg1206  

このように書かれるように、さんまは不人気でした。

なぜか?

  

Rimg1207

江戸の歳時記に詳しい長沢さんの説明を聞き書きします。

 

長沢さん:江戸時代の食事というのはね、割合に淡白でして、

   脂を多く使った料理はあんまりありませんでした。

Rimg1208

   だから、江戸っ子の胃というのは、油が消化しにくくできていたんです。

   だから、さんまのように脂がギトギトの魚は

   どちらかというと嫌われていました。

Rimg1209  

そうだったのですね。

それではどんな魚が人気があったかというと、

次のような淡白な魚が人気だったそうです。

Rimg1210   

脂ののったさんまは食用にはせずに、

行燈(あんどん)などに使う油を採っていました。

Rimg1211

  

ところが、そんなさんまを食べざるをえない事情がありました。

江戸の人口の急増、飢饉により、

深刻な食糧不足に陥ってしまったからです。

大量に獲れて値段が安く、

脂によって大きなエネルギー源にもなるさんまが

注目されるようになります。

苦手なさんまをどうやって食するか。

江戸の人たちは考えました。

Rimg1212    

そのヒントをくれたのが、江戸時代に登場した天婦羅(てんぷら)。

Rimg1213

Rimg1214

当時の天婦羅の屋台には、必ず大根おろしが置いてあったそうです。

これは、油で揚げた天婦羅をさっぱり食べようという

江戸っ子の知恵でした。

実際に大根には油を分解して消化を助ける酵素が含まれていて、

理にかなった組み合わせでした。

脂ののったさんまを食する時も、同じように食べればいいのではと

考えた江戸っ子は、実行。

Rimg1215

こうしてさんまは秋の味覚の代表になっていきました。

  

さんまに大根おろし。

このような歴史があったのですね。勉強になりました。

  

思い出します、「目黒のさんま」

いい機会です。

聞いてみました。

 

  

さあ道草終了。お仕事しよう。今日の準備。

コメント

コメントを投稿

最近の写真

  • Img_8263
  • Img_8265
  • Img_8266
  • Img_8262
  • Img_7924
  • Img_8261
  • Img_8034
  • Img_7812
  • Img_7811
  • Img_7809
  • Img_7808
  • Img_7807

楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

がん治療で悩むあなたに贈る言葉