さんまと大根おろしの組み合わせ
今日は11月18日。
今日は勤務校で学芸会のある日。
9月18日放映の「にっぽん!歴史鑑定 江戸っ子の秋の楽しみ」より。
秋刀魚(さんま)のお話。
秋の味覚として外せないさんま。
しかし、江戸時代は違ったようです。
「秋刀魚は下魚(げざかな)にて 食(しょく)する者なし」
このように書かれるように、さんまは不人気でした。
なぜか?
江戸の歳時記に詳しい長沢さんの説明を聞き書きします。
長沢さん:江戸時代の食事というのはね、割合に淡白でして、
脂を多く使った料理はあんまりありませんでした。
だから、江戸っ子の胃というのは、油が消化しにくくできていたんです。
だから、さんまのように脂がギトギトの魚は
どちらかというと嫌われていました。
そうだったのですね。
それではどんな魚が人気があったかというと、
次のような淡白な魚が人気だったそうです。
脂ののったさんまは食用にはせずに、
行燈(あんどん)などに使う油を採っていました。
ところが、そんなさんまを食べざるをえない事情がありました。
江戸の人口の急増、飢饉により、
深刻な食糧不足に陥ってしまったからです。
大量に獲れて値段が安く、
脂によって大きなエネルギー源にもなるさんまが
注目されるようになります。
苦手なさんまをどうやって食するか。
江戸の人たちは考えました。
そのヒントをくれたのが、江戸時代に登場した天婦羅(てんぷら)。
当時の天婦羅の屋台には、必ず大根おろしが置いてあったそうです。
これは、油で揚げた天婦羅をさっぱり食べようという
江戸っ子の知恵でした。
実際に大根には油を分解して消化を助ける酵素が含まれていて、
理にかなった組み合わせでした。
脂ののったさんまを食する時も、同じように食べればいいのではと
考えた江戸っ子は、実行。
こうしてさんまは秋の味覚の代表になっていきました。
さんまに大根おろし。
このような歴史があったのですね。勉強になりました。
思い出します、「目黒のさんま」
いい機会です。
聞いてみました。
さあ道草終了。お仕事しよう。今日の準備。
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