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2017年11月18日 (土)

放生会の「放し亀」の浮世絵

今日は11月18日。

  

前投稿に引き続き、

9月18日放映の「にっぽん!歴史鑑定 江戸っ子の秋の楽しみ」より。

  

放生会(ほうじょうえ)についてやっていました。

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食べ物に対する感謝の念を表すために、

江戸時代には放生会というのが行われていました。

殺生(せっしょう)を戒めるための仏教由来の儀式、放生会です。

生き物を逃がすことで功徳を受ける会だそうです。

「功徳を受ける」とは、善行を行うことで報償を受ける権利をもらうこと?

う~ん、善い行いをして殺生を許してもらおうということかな。

 

新暦だと9月・10月の頃に当たる旧暦8月15日に

毎年行われていました。

この日、神社や寺の境内には逃がすための生き物、

「放し亀(がめ)」「放し鰻」「放し鳥(どり)」を売る露店が

軒を連ね、おおいににぎわったそうです。

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左上の絵に見覚えがあります。

 

安藤広重の浮世絵作品にありました。

 

名所江戸百景 第56景 深川万年橋」 

20100117173153908 広重 Hiroshige 「名所江戸百景」 時空map 

  

↑このサイトから引用

  

亀は万年。その名を冠する萬年橋で桶につるされた亀は、

今、売りに出されている亀である。

といっても、ペットとして売られているのではなく、

放すために売られている。

これは、放生会(ほうじょうえ)という儀式を

モチーフにした絵であるのだが、

これは、万物の生命をいつくしみ、殺生を戒め、

後生の安寧を願うために、生きた動物を自然に返す行事であり、

古くから全国の八幡宮を中心に行われてきた。

放たれるのは、鳥や魚であることが多く、

この行事のために、わざわざこうした小動物が売りに出されていたという。

描かれた亀は、深川八幡宮の放生会に供される亀であろう。

隅田川越しに富士山を望み、いま放たれんと鼻息も荒い。  

「放生会」「功徳を受ける」の説明も含んでいて

勉強になりました。

この絵が身近になりました。

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