「落語家直伝 うまい!授業のつくりかた」より
今日は6月24日。
最近、拾い読みした本からの引用です。
「落語家直伝 うまい!授業のつくりかた」
(立川談慶著/玉置崇監修/誠文堂新光社)より。
仕事以外の趣味が自信につながる
(中略)「仕事で努力するのはある面当たり前」という観点に立った場合、
やはり他者との差別化を図るためにも「仕事以外の趣味」に
目を向けてみましょう。
不思議なことに、「仕事以外の趣味」が自信につながると、
まわりまわって仕事に対する自信もついてくるものなのです。(中略)
仕事=学校が忙しいのに趣味に費やす時間なんてないと
思われるかもしれませんが、この仕事以外で培った自信は
必ず仕事にも活きてくるはずです。
難しく考えず、ピンポイントでも構いません。
例えば歴史好きなら、「歴史全般」ではなく
「鎌倉時代のことなら任せて」と言えるくらいになるとか、
花が好きなら「胡蝶蘭のオーソリティ」になるぐらいまで
極めてみるなど、少しだけ負担をかけるのはいかがでしょう?
言ってみれば、「セルフプロデュース」みたいな感じでしょうか。
組織内の少し「めんどうくさい人」に対しても
「この人には、〇〇の分野なら負けない!」という気概も
つくれるはずです。あなたの趣味はなんですか?
(133~134p)
自分にとって、ブログ投稿、テレビ番組のキャッチ、
そして「趣味」の登山は負荷をかけて行っていることであり、
自分の自信を生み出していると思います。
こんなことに時間をかけずに、
仕事をやらねばと思う時も多々ありますが、
やっぱり仕事ばかりやっていては、「第二の自信」は生まれません。
授業で大切な「会話の伝え方」を学べる
そして(落語を聴くことを趣味にする)一番のメリットを紹介します。
落語は「江戸時代から伝わっている、人から人への伝え方がぎっしり
詰まった最高のコンテンツ」ともいえます。
教育現場はまさに「人から人への伝え方」の現場そのもの。
パクらない手はありません。
しゃべりや顔の表情だけではありません。
上半身の手振りの使い方は、とても参考になるはずです。
食べていないはずのそばが、飲んでいないはずの酒が
そこにあるように聞き手に想像力を誘発させるのが
落語の手振りなのですから。
また、たとえば「会話」で成り立つ落語ですから、
「昨日、校長先生がこんなこと言うんだよ。『あれ、もうできている?』
『いやあ、まだなんですよ、先生』・・・」などのように、
会話や口頭で聞いたことをわかりやすく再現する時などにも、
落語のスタイルは絶対使えるはずです。
そしてなんといっても「落語は失敗談の集大成」です。
子どもたちがしてしまった失敗も、
「それって落語の〇〇みたいだね」と、
みんなが笑い合うことだってできますよ。 (137~138p)
Advice 伝わってこそ教育になる
新任教師のとき、「玉置さんは落語をやっているだけあって
授業がうまい」という講評を先輩方にいただきました。
ほめられたのは嬉しかったのですが、
自分では落語が授業でどう活きているのか、
わかりませんでした。
よくよく考えると落語のおかげで「話の間」がよかったとわかります。
子どもたちの様子に合わせて、たたみ掛けるように話したり、
スピードを落として語りかけたりと高座に上がっている気持ちで、
伝わる授業を進めていたからです。
教員養成大学にいる今、卒業までに落語の一席を仕上げるという
カリキュラムがあってもいいじゃないかと考えているところです。
(玉置 文) (139p)
まず動画で、または寄席に出かけて落語を聴いてみては? (139p)
先日話題にしたように、
「落語 THE MOVIE」のおかげで、
私は今、自分では落語ブームです。
(今までも何度かブームはありました)
落語は教育に活かしたいと思います。
私の話も上達させたいし、子どもたちにも何か取り組ませたい。
「まずは動画」はいいですね。たとえば・・・
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