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2017年6月24日 (土)

「落語家直伝 うまい!授業のつくりかた」より その2

  

今日は6月24日。

  

前投稿に引き続き、この本からの引用です。

落語家直伝 うまい!授業のつくりかた

(立川談慶著/玉置崇監修/誠文堂新光社)より。

  

  

小学校でもよく講演と落語のセットでの講演会を頼まれます。

実は落語が一番よく受けるのは「中学生」なんです。

その次に「小学生」でしょうか。(中略)

では、なぜ「小中学生」、いわゆる子どもにこそ落語が受けるのか。

それは基本的に子どもは「共感敏感世代」だからではないかと

勝手に分析しています。

ずばりわかりやすく言うと、「子どもはつられて笑う」のです。

要するに、人間はみんなが笑っていると、その周囲につられて

一緒になって笑う生き物なのです。

基本的に「共感したがり症候群」であります。(中略)

大人もそうなのですが子どもになると世間体がない素直な分、

その傾向がより顕著です。

反応のいいよく笑う子がいたりすると、その子をよりいじって

さらに笑わせると、その子を中心にどんどん笑いの輪が周囲に増幅し、

大爆笑を誘います。(141~142p)

 

なるほど、なるほど。

小学校だとよくある景色です。

さら文章はつづき、小学生の前でやるのは「前座噺」と呼ばれる

わかりやすい落語だそうです。

 

これ(前座噺)は落語会や寄席などで前座がオープニングで

一席しゃべる落語の総称ですが、この前座噺には、

将来大ネタ(真打にしかできないような難易度の高い落語)などに

かける際にも基礎となる「リズムとメロディ」を学ぶための材料が

ぎっしりと詰まっているのです。

たとえば、国語の教科書の題材にもなっている「寿限無」がそうですよね。

一定のリズムとメロディだけで聞かせてしまう「繰り返しの笑い」は、

子どもには大受けです。(中略)

落語は、そんなマンネリ感に満ち溢れています。

「寿限無」のほか、関西弁の早口の商人の言い立てが笑いを呼ぶ

「金明竹」などなど、リズムとメロディを感じながら、

この際覚えてみてはいかがでしょうか?

「繰り返しの笑い」はテッパンです。 (142p)

「この際覚えてみては」・・・魅力的な誘いです。

繰り返し聞いて、できたら覚えて、

さらにできたら言えるようになるのは憧れですね。

ところで「金明竹(きんめいちく)」とはどんな話?

まずは「動画」で。

  

映画「しゃべれどもしゃべれども」を見たことを思い出します。

ここでも道草 映画「しゃべれどもしゃべれども」を見る(2009年2月21日投稿)

あの映画の登場人物のように、

今回は少し落語に挑戦してみようかな。

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