「落語家直伝 うまい!授業のつくりかた」より その2
今日は6月24日。
前投稿に引き続き、この本からの引用です。
「落語家直伝 うまい!授業のつくりかた」
(立川談慶著/玉置崇監修/誠文堂新光社)より。
小学校でもよく講演と落語のセットでの講演会を頼まれます。
実は落語が一番よく受けるのは「中学生」なんです。
その次に「小学生」でしょうか。(中略)
では、なぜ「小中学生」、いわゆる子どもにこそ落語が受けるのか。
それは基本的に子どもは「共感敏感世代」だからではないかと
勝手に分析しています。
ずばりわかりやすく言うと、「子どもはつられて笑う」のです。
要するに、人間はみんなが笑っていると、その周囲につられて
一緒になって笑う生き物なのです。
基本的に「共感したがり症候群」であります。(中略)
大人もそうなのですが子どもになると世間体がない素直な分、
その傾向がより顕著です。
反応のいいよく笑う子がいたりすると、その子をよりいじって
さらに笑わせると、その子を中心にどんどん笑いの輪が周囲に増幅し、
大爆笑を誘います。(141~142p)
なるほど、なるほど。
小学校だとよくある景色です。
さら文章はつづき、小学生の前でやるのは「前座噺」と呼ばれる
わかりやすい落語だそうです。
これ(前座噺)は落語会や寄席などで前座がオープニングで
一席しゃべる落語の総称ですが、この前座噺には、
将来大ネタ(真打にしかできないような難易度の高い落語)などに
かける際にも基礎となる「リズムとメロディ」を学ぶための材料が
ぎっしりと詰まっているのです。
たとえば、国語の教科書の題材にもなっている「寿限無」がそうですよね。
一定のリズムとメロディだけで聞かせてしまう「繰り返しの笑い」は、
子どもには大受けです。(中略)
落語は、そんなマンネリ感に満ち溢れています。
「寿限無」のほか、関西弁の早口の商人の言い立てが笑いを呼ぶ
「金明竹」などなど、リズムとメロディを感じながら、
この際覚えてみてはいかがでしょうか?
「繰り返しの笑い」はテッパンです。 (142p)
「この際覚えてみては」・・・魅力的な誘いです。
繰り返し聞いて、できたら覚えて、
さらにできたら言えるようになるのは憧れですね。
ところで「金明竹(きんめいちく)」とはどんな話?
まずは「動画」で。
映画「しゃべれどもしゃべれども」を見たことを思い出します。
※ここでも道草 映画「しゃべれどもしゃべれども」を見る(2009年2月21日投稿)
あの映画の登場人物のように、
今回は少し落語に挑戦してみようかな。
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