理科実技研・・・白濁した石灰水が透明になる理由
今日は8月19日。
今日は市内の理科教育夏期実技研修会に参加しました。
いい勉強になりました。
石灰水。
石灰水は、水に水酸化カルシウムCa(OH)2 を入れ、
ガラス棒でよくかき混ぜて作ります。
でも沈殿させなくてはならないので、1~2日間放置する必要があります。
すぐに石灰水を使いたかったらどうするか?
教えてくれました。
簡単です。濾紙でろ過をすれば、OKというわけです。
興味を持ったのは次の実験。
試験官に入った石灰水に、ストローで息を吹き込みます。
息の中の二酸化炭素に反応して、石灰水は白く濁ります。
これは授業でもやったこと。
講師の先生が、息を吹き込み続けてくださいと言いました。
「そしたら濁りがなくなっていきます。」
え、濁りがなくなるの!?
それは面白いと、元気に息を吹き込み続けました。
1番早く濁りがなくなりました。ほぼ透明になりました。
これはすごい。
今まで白く濁った時点で実験を終了させていましたが、
そのつづきがあったことが楽しかった。
なぜ透明になるか?
当然この疑問に行き当たります。
周りにいた理科の先生たちに聞きましたが、
「何か」ができるから透明になるらしい。
その「何か」を忘れたそうです。
それでは自分で調べてみよう。
まずはこのサイトが参考になりました。
小6の子の質問に答えています。
※http://sci.la.coocan.jp/fchem/log/rika/2213.html
小6ですから化学反応式で示すわけにはいきませんから
水酸化カルシウム + 二酸化炭素 → 炭酸カルシウム + 水
このときできる 炭酸カルシウム は石灰石のおもな成分です。
炭酸カルシウムは二酸化炭素を溶かした水(炭酸水)には溶けて、
炭酸水素カルシウムになります。
炭酸カルシウム + 炭酸水 → 炭酸水素カルシウム
炭酸カルシウムは水にほとんどとけませんが、
炭酸水素カルシウムは水によく溶けるんです。
息を吹き込み続けることで、水が炭酸水になり、
白濁していた炭酸カルシウムを解かしてしまい、
透明になったというわけです。
(この時、炭酸カルシウムは炭酸水素カルシウムに変化)
化学式が次のサイトにありました。
※http://www3.u-toyama.ac.jp/kihara/chem/gas/gas-CaOH2.html
石灰水に二酸化炭素を吹き込むと、炭酸カルシウムが生成し、白濁する。
Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3 + H2O
さらに多量の二酸化炭素を吹き込むと、透明になる。
CaCO3 + CO2 + H2O → Ca(HCO3)2
よしわかった。
なるほど
投稿: | 2021年4月20日 (火) 21:08
つぶやきをありがとうございます。
投稿: いっぱい道草 | 2021年4月20日 (火) 22:09