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2009年8月

2009年8月12日 (水)

「絵ことば」を読む

8月5日。

この日の研修会では、絵ことばの勉強をしました。

子どもが自由に描いた絵を見て、

子どもの思いを絵から読み解こうと言うのが「絵ことば」です。

   

研修会では、講師の方が、子どもの絵をたくさん見せてくれて、

そこから読み取れることを次々に言ってくれました。

たとえば・・・・・

    

・怪獣がけんかしている絵を描く子は、兄弟げんかをよくしている

・蛇はお母さんを表す。

・太陽はお父さん、雲はお母さんを表す。

太陽が雲に隠れている絵を描く子の家庭では、

お父さんの前をお母さんがさえぎっている。お母さんの方が強い。

・横向きの顔は、反抗の顔

・紫は不安の色。たくさん紫を使う子は、不安がある。

・桃色は紫の代わりの色。

紫をたくさん使う子に、紫は使ってはいけないと言うと、桃色の多い絵を描く。

・青は自制の色。ふだん、自分を抑えている。

・犬は自分を表す。鎖につながれている絵を描く子は、自由がないと思っている。

・ウンチをよく描く子は・・・・残念、ここは聞き逃した!

・頭が平らな自分を描く子は、あまりほめられていない

・耳を描かない子は、聞きたくない気持ちを持っている。常に言われている可能性あり。

・植物の絵を描いて、葉がない場合は、親のかかわりが少ないことを表す。

・家を描いて、三角屋根の場合はお父さんを表す。台形屋根はお母さん

二階建ての家はおじいちゃんおばあちゃんを表す。

・グローブのような手を描く子は、親が過干渉

・キリンは、お父さんの帰りを待つお母さんを表す。

・絵を描いて、さらに文字を書きくわえて説明をしている子は、認めてほしいという気持ちを持っている。

・「木に実がなる絵」を描いた時に、幹の下の土地をこんもり書く子は、孤立している子。

     

以上です。

絵画療法と呼ばれる治療に、

絵ことばの読み取りは生きるわけです。

ちゃんと「絵ことば解読士」の資格があるそうです。

フムフム。以前にも聞きかじったことがありましたが、

今回の研修会で、自分の中でクローズアップされてきました。

2009年8月11日 (火)

8月8日 「Maxとき」に乗る

8月8日。

高崎市に出向く。

その時に、東京から高崎市まで新幹線「Maxとき」に乗りました。

2階建ての新幹線。もしかして初めて乗ったことになるかも。

お客さんがいっぱいいたので、もう席はないかなと思ったら、

1階には席がたくさん空いていました!

これぞ2階建ての新幹線ができた目的。

少しでも多くの人に座ってもらうために、

2階建てにして、さらに横が3×3の6席。

おかげで座ることができ、高崎までの旅を楽しめました。

     

1階の座席から見える景色は見慣れないものでした。

P8080002 P8080003

   

   

    

窓の下の辺とホームが同じ高さ!

なかなか楽しい体験でした。ついついホームの床を観察してしまいました。

ホームに立つ人は、下から見上げられてちょっと嫌だろうな。

    

しかし、防音壁があると外の景色は見ることができず。

そこんところは残念でした。

P8080007     

!?    

   

    

P8080008 P8080010

   

   

   

これが今回乗った新幹線Maxとき。

「Maxとき」は1994年7月に登場しましたが、2003年にリニューアル。

Maxのロゴの上には「とき」のイラストが書かれました。

私が乗った車両にも、ちゃんとイラストが書かれていました。

P8080009     

     

    

さあ、次は2階に乗ってみたい。

   

    

7月31日 横山浩之先生のお話

7月31日。

勤務校のある市内で講演会があって、

市内と隣町の先生たちとともに参加しました。

    

講演テーマ「発達障害の理解と対応」

講師:山形大学 医学部看護学科 教授 横山浩之氏

    

収穫あり。

ここに書くことで少しでも血や肉にしたい。

横山先生が配布してくれた資料からの引用。 

    

○障害に共通した支援に必要なこと

1.言葉をけずる。(作業記憶への配慮)

2.一目でわかる工夫をする。(作業記憶への配慮)

3.微細運動障害に配慮する。

4.小さな努力をほめる。

5.良いことをすれば、良いことがおこる。悪いことをすれば、良いことはおこらない。

作業記憶への配慮とは、「いかに情報を整理して伝えるか」である。

良くある間違い:かみ砕いて教える

基本だと思います。再びこうやって書くことで再認識。

    

黒板には白と黄色のチョークを使い、赤を使うのは良くないと言われていました。

なぜなら、現在色弱検査が行われていなくて、色弱の児童の実態がつかめていません。

最も多いのは、赤緑色弱だからです。なるほど。

     

幼い子どもは、良し悪しの区別がついていないから、

良いことをして注目をあびるのも、

悪いことをして注目をあびるのも同じになっているそうです。

(悪いとはわかっていてやっていると思っていましたが、

良し悪しの区別がついていないと考えることもできるのかと思いました。)

したがって教師は、良し悪しの区別を教えなくてはなりません。

教え方は、対応で変えてきます

良い行動をしている時の対応は、

「相手をしてあげます」「努力をほめます」が原則。

悪い行動をしている時の対応は

「相手をしてあげません」「行動を変わるのを待って、相手をします・ほめます」が原則。

これをペアレントトレーニングと言います。

ペアレントトレーニングについてはもう少し勉強したい。

次の本を紹介してくれました。さっそく注文したいです。

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横山先生も、

「小三教育技術2009年6月号」「小二教育技術2009年7/月号」(小学館)に

ペアレントトレーニングについて書いているとのこと。

これから発刊される「小二教育技術2009年10月号」にも書いているそうです。

注目したい。

    

   

叱ることがなぜいけないか。

そんな話もしてくれました。

行動のレパートリーが狭い子に叱っても効果はないそうです。

叱って悪い行動を禁止するよりも、良い行動を教える方が良いとのこと。

そうなんだよな、良い行動を知っているという前提を疑わなければならないんだ。    

     

性善説は信じたいが、

良し悪しの区別がついていない子どももいることは

前提として押さえておきたいと思った講演会でした。

そうか、ブログで「背伸び」をしてたんだ

前回の投稿に引き続き、

茂木健一郎さんの「脳を活かす仕事術」(PHP研究所)より。

またブログに関する記述を引用してみます。

    

実は、ブログを書くという行為は、

自分の行動を変えるのに最も適したツールの一つです。

たとえば、読んだ本の感想を日記として公開するとします。

つい「”なんだコイツ、こんな低俗な本を読んでいるのか”と思われるかもしれない」と不安になるでしょう。

そうすると次は「じゃあ、レヴィ=ストロースでも読んでみるか」となる。

これも、立派な行動の変化です。

僕は、人が成長する時のきっかけは「背伸び」だと考えています。

そして、背伸びをする時に欠かせないのが、他人の目です。

そういう意味では、ブログは究極の「背伸びマシン」といえるでしょう。(65p)

    

もちろん、ブログでも身辺雑記を書くのは楽しいことです。

しかし、自分の行動を変えるためにも、少し背伸びをした、

または、そうせざるをえない文章を入れていくのも一つの手だと思います。(67p)

    

本を読んで良かったと思う一つは、

何となく漠然と感じていたことを、

文章表現して目の前に示してもらった時です。

ブログを2年間と3か月あまりうってきて、自分に変化が出てきたことを感じていました。

血や肉になってきたものが増えたと感じていました。

物事への関心がより高まってきて、こだわりも深くなってきたと感じていました。

行動力が出てきたと感じていました。

漠然と。

この本を読んで、そうか「出力」をせっせとやってきたんだ。

そうか「背伸び」をうんうんとやってたんだ。

漠然が鮮明に。ありがたい。

    

私にはブログは合う。そう信じる。

    

※レヴィ=ストロースはだれ?

2009年8月10日 (月)

1200本目の投稿/血や肉にする作業

茂木健一郎さんの本「脳を活かす仕事術」を読みました。

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この本の中に、いいヒントがいくつかありました。

    

今までこのブログの中で、

「このブログにうつことで、自分の血や肉になる」と何度かうちました。

関連したことが書いてありました。

   

脳の「出力」を高めるためには、

脳に「入力」された感動した言葉、役立ちそうな情報を、

友人などに実際に話して「出力」することが大切です。

その結果、その言葉や情報が自分の血となり、肉となって整理されるのです。(30p)

    

僕の場合は(中略)、自分の経験をちゃんとした「意味」として保存しておくために、

ブログを書いています。

(中略)人間の記憶は、出力を通して整理され、

意味という抽象概念化を通して初めて「経験」という、

応用可能なものに変化します。(65p)

   

文章の抜粋なので、十分に意味が通じないかもしれません。

「入力」だけで、頭の中でいろいろ思っているだけでなく、

思ったことをだれかに話したり、書いたりする「出力」をしていくことで、

自分にとって価値あるものになっていくといった内容だと思います。

日々の体験をブログに書き記していくことは、

やはり体験を血や肉にしていく作業なのだと思いました。

そういう可能性がブログにはあるのだと信じて、これからもブログをうっていきたい。

     

これが1200本目の投稿。from2007年4月。

   

2009年8月 9日 (日)

2009年北アルプスその9/笠ヶ岳・ゴール

(つづき)

8月4日。

笠ヶ岳山荘でゆっくりしてから、いよいよ笠ヶ岳へ。

P8040198    

    

    

笠ヶ岳頂上です。

これが3日間登山最後の頂上です。

じっくり味わいました。

次回この高さに立つまでには、しばらく時間があくでしょうから。

     

ここからクリヤ谷経由で約2000mを下って駐車場に行きつきました。

下り道で見かけた風景を載せます。

P8040203    

     

    

振り返れば笠ヶ岳。

笠ヶ岳は大きな石が積み重なってできている山だと、

歩いてみて思いました。

 P8040206arukumiti_2           

      

      

   

こんなところを歩きました。

     

P8040209     

    

    

山のブルーベリーは少し小粒でした。

しかし疲労した体には、心地よい味を与えてくれました。

樹林の中を下り、風がなく暑さとも戦いながら歩いていたら・・・・・

P8040217_2    

    

     

     

   

こんな沢が目の前に現れました。

地獄で天国を見た気分。

喉をうるおし、頭から水をかぶりました。

冷たさが気持ち良かった。

    

P8040223    

    

   

登山道で見かけた蛾。

また名前を調べてみよう。

    

P8040227    

    

    

ついに登山口へ。

午後2時14分。(駐車場まではさらに30分)

     

   

今回の北アルプス登山は、

運動不足であったため、毎日ヘトヘトでした。

足が動かない体験もしました。

Nさんから、登り方を教えてもらいました。

まず前足を出す。

前足に体重を移す瞬間に、後足をける。

これが登り方。

やってみるとわかりますが、前足への負担を減らす登り方です。

重たい荷物を背負って登る時には有効です。

     

一歩一歩の積み重ねが、長い距離を生み出す。

とにかく進んでいけば、ゴールに行きつく。

そんな基本的なことを実感した登山でした。    

    

      

2009年8月 8日 (土)

2009年北アルプスその8/笠ヶ岳山荘

(つづき)

8月4日。

この日の出発は、午前4時40分。

テント場から見た山並み。

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左に槍ヶ岳。右に穂高岳。

前日に登った槍ヶ岳が遠い。よく歩いた証拠ですね。

    

P8040171    

   

   

4日の日の出。

槍ヶ岳の左から太陽が出てきました。

今日もいい天気だと思いました。幸運。

    

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4日の最高峰、笠ヶ岳。2898m。

ちなみに今回登った主な山々。

南岳。3033m。

中岳。3084m。

槍ヶ岳。3180m。

樅沢(もみさわ)岳。2755m。

     

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だんだん近づいてきた笠ヶ岳。

左下の池のあるところは播隆平(ばんりゅうだいら)。

花も咲き、気持ちのいい場所だそうです。

笠ヶ岳ゆかりの播隆上人を偲んだ場所でしょう。

播隆上人は槍ヶ岳を開山したことでも有名。

笠ヶ岳頂上右下に見えるのが、笠ヶ岳山荘。

    

7時9分に山荘に到着。

2時間30分かかる。

頂上を目の前にして、ビールで乾杯。

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朝、この時刻で一仕事済ませて乾杯できるなんて、

登山ならではでしょう。

     

山荘の前からの山並み。

     P8040191nami  

    

      

    

これは笠ヶ岳山荘で買ったTシャツの背中にデザインされていました。

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なかなかいいTシャツを売っていました。

(つづく)次がラストですね。    

   

     

    

2009年北アルプスその7/コバイケイソウの群生・雷鳥

(つづき)

8月3日。

槍ヶ岳に登っただけでこの日が終わっただけでなく、

まだ3分の2の行程が残っていました。

    

そこで見たもの。

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こんな道を歩きました。

    

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イワギキョウ?ちょっと自信なし。

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ふと振り向いたら、槍ヶ岳がまだ見送ってくれていました。

ここで雪渓の解けた水を得ました。

    

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雪渓のある風景。これも登って来たから見ることができたもの。

     

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コバイケイソウの群生。

北アルプスでは、5年周期で一斉開花するらしい。

となると、こうやって目にすることができたのは、

幸運と言うことでしょう。やったね。

    

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幸運と言えば、これも幸運でした。

雷鳥です、雷鳥に出会えました!

いきなり姿を現し、しばらく先導してくれました。

    

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テント場について、近くの沢で水汲み。

今回の登山ではいろいろな水を飲みました。

沢の水、雪渓の解けた水、新鮮な?雨水。

どれも冷たくおいしかった。肝臓は大丈夫かな。

    

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テント場から見られた奇岩。

   

午前4時35分に歩き出し、午後3時15分に到着。

8月3日もよく歩きました。(つづく)    

2009年8月 7日 (金)

2009年北アルプスその6/ヘリコプター

(つづき)

8月3日。

槍ヶ岳に無事に登れ、槍ヶ岳山荘で休んでいたら、

ヘリコプターが物資を持ってやってくると聞いて見学をすることにしました。

    

やってきました。

P8030105    

    

     

    

   

ヘリコプターの音は、いきなり聞こえてきました。

山の陰にいる時は音が聞こえてこないのでしょうか。

現れる直前に音がして、サ~とヘリコプターが低い高度で登場。

待っている私たちの前でグ~と上昇。

その時に撮ったのが上の写真。

     

P8030106     

    

    

    

   

槍ヶ岳の前を横切るヘリコプター。

    

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あらかじめ係の人が、

「帽子を押さえておいてください。飛ばされます」

と注意してくれました。

確かにすごい風でした。予想以上。

押さえていなければ飛ばされたでしょう。

   

今回運ばれてきたのは、缶ビールが多かったです。

前日まで天気が悪かったので、あまり物資を運べていなかったのではと思います。

3日は何度もヘリコプターが物資を運んでいました。

救助のための警察のヘリコプターも見ました。

山はヘリコプターが重要な乗り物です。(つづく) 

2009年北アルプスその5/槍ヶ岳

(つづき)

8月3日。

朝食を食べて、テントをたたみ、支度をして出発をしたのは、午前4時35分。

前日の雨が嘘のように晴れた日でした。

まずは目指すは槍ヶ岳

   

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午前4時50分。雲海の向こうで太陽が顔を出しました。

     

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中岳頂上からの槍ヶ岳。

だんだん槍ヶ岳が近づいてきてワクワク感が高まります。

いよいよ私も槍ヶ岳に登れると時が迫ってきました。

      

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さらに槍ヶ岳に近づいてきました。

槍ヶ岳山荘が見られます。

この辺りで、韓国人のツアー登山の人たちとすれ違いました。

「おはようございます」

「アンヌンハセヨ」

といった挨拶が繰り返されました。

お互い天気が良くなったことに感謝。

     

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いよいよ槍ヶ岳に登り始めました。

傍らには小槍

    

P8030080    

    

    

登る人と、下りる人は違うコースをたどります。

うまくできています。

     

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午前7時12分。ついに槍ヶ岳の頂上に立ちました。

下には槍ヶ岳山荘。そして槍ヶ岳と小槍の影。

       

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頂上の様子。

ちょうど登ってくる人たちが少ない時で、

25分ほどゆっくり頂上を堪能することができました。

      

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頂上から下るときは、このはしごを下ります。

見下ろすばかりの景色の中、急なはしごはスリルいっぱい。

下りている最中に手を離せば、もちろん転落。

死と背中合わせ。

人間に備わっている想像力で、

ついつい「手を離したら・・・」と考えるから怖いんだよなあ。

     

P8030103    

     

     

     

  

はしごを下から撮った写真。

     

ついに槍ヶ岳に登れました。

前日の雨の中、頑張って歩いたご褒美で、

好天の下、槍ヶ岳に登れたと思いました。(つづく)

    

   

    

      

     

  

    

   

     

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