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2009年4月

2009年4月 8日 (水)

イラガのマユに変化がなかったのは当然

前投稿で、1月にイラガのマユを教室に持ってきて観察したが、

3月まで変化がなかったので処分したと書きました。

「私の研究 イラガのマユのなぞ」(偕成社)を読んだら、それは当然のことでした。

   

イラガの幼虫の一生は次のようでした。

幼虫は9月にマユを作り、その中におさまります。

幼虫はそのまま秋・冬・春を過ごし、

5月に入る頃にマユの中でさなぎになります!

なんと約8か月もイラガはマユの中で幼虫の姿でじっとしているのです

私は1月の一里塚見学の時に、

マユの中の幼虫を目撃しています。

その時の投稿と幼虫の写真。

http://mitikusa.typepad.jp/blog/2009/01/post-e196.html   

P1050045    

    

    

   

5月にさなぎになって、1ヶ月で羽化。

6月にマユからイラガの成虫が出てきます。

そして卵を産みます。

成虫は口は発達していなくて、何も食べれません。

交尾して卵を産むための成虫なのです。

そしてやっかいなイラガの幼虫のオコゼが活動するのが、

6月中旬から8月。

    

イラガの一生がどうなのかも知らずに観察していたわけで、

トホホです。

イラガについてはもう少し書きます。

校庭のナンキンハゼ/イラガの幼虫オコゼ

4月から勤務する小学校には樹木がいろいろあって好奇心をそそられます。

もともとは樹木は少なかったようですが、

何代か前の校長先生が積極的に樹木を増やしたとのこと。

いいですね。

     

昨日はケヤキを紹介しましたが、今日はナンキンハゼ。

P4070073_2    

   

    

    

    

新芽も出ていました。

P4060025    

   

   

ナンキンハゼの幹にはなぜか白いが巻いてあります。

なぜか。

イラガの幼虫オコゼがたくさん発生するからだそうです。

子どもたちに気をつけさせるために、を巻いているそうです。

確かにこのナンキンハゼにも、他の樹木にも、

イラガのマユが少なからずついていました。

イラガのマユは1月に教室に持ってきて観察しました。

3月になっても変化がないので処分していました。

     

昨日、偶然図書室で見つけたこの本を一気に読んでしまいました。

わたしの研究 イラガのマユのなぞ (わたしのノンフィクション) わたしの研究 イラガのマユのなぞ (わたしのノンフィクション)
津田 かつみ

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20年前の本でしたが、とてもいい勉強になりました。次の投稿で。

2009年4月 7日 (火)

テントウムシの卵/校庭のケヤキ初登場

木村秋則さんがよく例示したテントウムシの卵。

今ぐらいから見つけれると思うので、探してみたいです。

http://kids.yahoo.co.jp/docs/event/insect2006/raise/raise08.html

このサイトによると、7・8月はテントウムシは夏眠なるものをするとのこと。

夏は体温が上がりすぎるので、草の根元や石の下で眠るそうです。

4~6月が卵を見つけることができる期間。さがそう。

卵は平塚市博物館のサイトhttp://www.hirahaku.jp/web_yomimono/tantei/mtstent.html

によると、こんなの。

Mtstent     

     

    

    

さ~て、木村さんを見習って、自然観察。

4月から勤務の学校のグランドには立派なケヤキがあり。

昨日はこんな状態。

P4060010_7 P4060009_2

    

   

    

    

茶色のイメージ。

でも良く見ると茶色ではありませんでした。

P4060012    

    

    

   

もっとアップにしてみます。

P4060012_2    

    

    

    

もっともっとアップにしてみます。

P4060012_3    

    

    

    

新しい葉っぱがもう出てきそうです。

様変わりしそうなケヤキ。今日も学校に行く楽しみの一つ。

これからこのケヤキは、ブログにたくさん登場しそうな予感。

まずは初登場。

観察しなければ、自然のことはわからない

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前投稿につづいて、この本について書きます。

無農薬栽培に挑戦した木村秋則さんの発言の中で

次の言葉が自分には特に印象に残りました。

    

「農薬を使わなくなってわかったことがあるのな。

農薬を使っていると、リンゴの木が病気や虫と戦う力を衰えさせてしまうのさ。

楽するからいけないんだと思う。

クルマにばっかり乗っていると、足腰が弱くなるでしょう。

同じことが起きるわけ。

それでな、リンゴの木だけじゃなくて、

農薬を使っている人間まで病気や虫に弱くなるんだよ。

病気や虫のことがよくわからなくなってしまうの。

農薬さえ撒けばいいから、病気や虫をちゃんと見る必要がなくなるわけだ。

人のことを言っているんじゃなく、この私がそうだった。

害虫の卵は、保護色だと言ったでしょう。

小さいし、枝でも葉でも、産みつける場所と同じ色をしているから、

なかなか見つからないのよ。

おまけにどの卵からどの虫が孵るかわからないから、

害虫の卵のそばのテントウムシの卵を取ってしまったりな。

テントウムシの卵は、オレンジ色をしているからむしろ見分けがつきやすいんだ。

害虫を目の敵にして無我夢中で虫取りをしているうちは、

そんなことすら気がつかなかったわけだ。

落ち着いて虫たちのことを眺めるようになって、

ようやくいろんなことがわかるようになったな」(156~157p)

    

観察が大事なんだ。

私も自然観察の大事さを昨年度知ったというか、

思い知らされたと思います。

8年も同じ学校にいて、すぐ近くの田んぼでの自然の営みを全く知りませんでした。

1年間、田んぼの自然観察を続けて、

人を飽きさせないさまざまな自然を見つけました。   

    

こんな文章もありました。

   

テントウムシにしてもそうだ。

テントウムシだって卵を産むのは初めてだろうに、

害虫の卵がどこにあるかわかっているのだ。

そうでなければ、まるで計ったように正確に、

害虫の卵のすぐそばに卵を産みつけることが出来ないはずだ。

自然というのは、考えてみれば不思議なことだらけだ。

人間は長い時間をかけてひたすら観察しなければ、

生まれたばかりの虫ほども自然のことがわからないのだ。(158p)

    

30年見てきた木村さんは、やっと害虫の卵を直感で見つけることができるようになったとのこと。

   

妙な言い方だけれど、テントウムシに負けていない数少ない人間なのだ。(159p)

    

農家の人は、作物をつくるために自然観察が必要です。

では教師は?

理科で、子どもたちに自然を教える立場。

なのに、自然を知らないという状況を、もっと恐れないといけないのではと思います。

    

この本で、木村さんの不屈の生き方に感動した人が多いと思うし、私もその一人です。

それプラス、木村さんの、害虫の顔を虫眼鏡で見て「かわいい顔をしている」と思うことや、

山の土の匂いをかぎ、口の中に含んでしまったりする、、

自然をじっくり味わう行為に刺激を受けました。

     

2009年4月 6日 (月)

木村さんは井上さんに似ていると思う

たくさんの人がいいよと薦めてくれた本をやっと読みました。

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買ったのはだいぶ前。読み始めたら一気でした。

おかげで昨晩は寝不足。今は眠い眠い。

この表紙の木村秋則さんの写真を見て、

私はあの人に似ているとすぐに思いました。

    

土曜日の昼の番組によく出てくるあの人。

わかりますか?

    

     

     

     

吉本新喜劇の常連の井上竜夫(たつお)さんです。

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同じ市内のA先生に、

「先生は落合監督に似ている」

B先生に

「先生は筧利夫さんに似ている」

とか言っても、両人とも

「そんなこと言われたのは初めて」と言われてしまいます。

私の目があやしいのかもしれませんが、

木村さんと井上さんは似ていると思います。どうでしょう?

  

この本については次の投稿で。

樹木大図鑑を買っちゃった/プラタナスが出てくるお話

今の私の好奇心は樹木に向かい始めました。

昨日買った本がこれ。

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「よくわかる樹木大図鑑」(平野隆久著/永岡書店)

この図鑑、367ページの厚い本なのに、けっこうお値打ち。

1500円。

樹皮でも木が判別できるのがうれしい。

重たいのに学校に持っていて、また今日家に持ち帰ってきました。

なんとなく見ていたい。そんな本。

   

前に調べた「プラタナス」を調べる。

プラタナスだけでも3種類が載っていました。

以前写真に撮ったプラタナスはどれだろう?

http://mitikusa.typepad.jp/blog/2009/01/post-55e4.html

葉っぱの形で判別できるので、

葉っぱが茂ってきたら、判別してみよう。

その時はまたプラタナスの話題がブログに載ると思います。

    

岡田淳さんの作品にプラタナスが出てくる話がありました。

放課後の時間割 (偕成社文庫) 放課後の時間割 (偕成社文庫)
岡田 淳

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この本の中にある「おしゃべりはだいきらい」がそれ。

   

木というものは、もともと無口なもので、おしゃべりはすきじゃない。きみも、木がしゃべっているのは、あまりきいたことがないだろう?

とりわけ、プラタナスという木は、おしゃべりがだいきらい。(67p)

   

そりゃあ、木がしゃべっているのは聞いたことがありません。

この話では、ちょっとおしゃべりなプラタナスが出てきます。

でも10年で一言くらいしか話さないんですよ。

「しずかねえ」と。

でも木の中ではおしゃべりなんですねえ。

仲間から嫌われてしまうのです。どうなったか?

読んでみてください。、ぜひ。

   

2009年4月 5日 (日)

1000本目の投稿・・・新任からつづいている「道草」

同僚になった若い先生が、

「うちの奥さん、先生の教え子です」と教えてくれました。

聞いたら懐かしい名前。

かつて中学で教えた子でした。

その奥さんからの伝言。

「今でも道草は続いていますか」

    

ありがたいね~、このタイトルを覚えてくれていたんだ。

「道草」は新任からの私の通信の名前。

中学では学級通信「道草」、社会科通信「道草・社会」を出していました。

続いていますよ、「道草」。

やめませんよ。

6日には本年度第1号の学級通信「道草」が出ます。

相変わらず手書きです。

何より、このブログ「ここでも道草」も「道草」の流れ。

「奥さんにブログでも続いていると言ってよ」

と同僚の若い先生に言いました。

この文章も読んでくれているかな。

    

本年度の担当は4年生。

学年通信のタイトルは他の担任の先生と相談して決めました。

「みんな10才(じっさい/てんさい)」

このタイトルについて、通信でこう書きました。

いよいよ新しい学年を迎えます。

4年生。みんなが10才になる学年。一つの区切りになる10才。何よりも健康が第一。○小学校の4年生全員が、何があってもくじけず、前向きにがんばりながら、みんなが元気な10才になれることを願って、学年通信のタイトルを決めました。

 さらに「みんな天才」。どの子にも伸びる可能性あり。将来が楽しみ。そんな気持ちもこめたタイトルです。

    

学年だよりを書くのは私の役目。

本年度も「道草」「ここでも道草」「みんな10才」の3本柱で発信します。

文章が人に伝える力を信じて。

      

2009年4月 4日 (土)

赤土で作った化石の写真

春は別れと出会いの季節。

3月30日には3年間同僚だった若い先生と、

いつもの焼鳥屋さんで飲み会。

私の転勤後も、この焼鳥屋さんの飲み会は続けようということに。

昨日は新しい学校の先生たちとの飲み会。

たくさん話ができて良かったけど、飲みすぎ。今日の午前は二日酔いでした。

4月9日は前の学校の歓送会で飲み会。

別れを惜しんでこようと思います。

   

前任校で3年生担任になった先生が、

(誰であるかは6日まで秘密事項)

私が昨年度やった田んぼの自然観察をやるとのこと。

このブログに自然観察の様子はだいぶうってあるので、読んでみてよと告げました。

    

そういうわけで、ここにもう一つ、

田んぼの自然観察の資料を載せておこうと思います。

昨年10月に田んぼにある赤土を使って化石作りをしました。

http://mitikusa.typepad.jp/blog/2008/10/post-72e2.html

赤土で葉っぱをはさみました。

約3ヶ月後、

私はもう少しそのままにしておきたかったのですが、

子どもたちが見たがりました。

いよいよ1月26日開きました。

その時の写真です。

まあまあ、化石っぽくなっているでしょうか。

P1260007 P1260012 P1260008

   

    

    

赤土のぬれるとねとねとして、固まるとカチンカチンになる性質をうまく使った遊びだと思います。

子どもたちにぜひ体験させたいことです。

また農業にとって赤土はどうなのかも調べさせたいことです。

赤土は普通は嫌われますが、

実は作物にとってけっこういい土なのです。

そのあたりのことも調べるといい勉強になると思います。

   

とにかく魅力ある田んぼでした。

あの田んぼのおかげで、いい1年間であったと言っても過言ではないです。

最後に昨年9月4日撮影の思い出の田んぼの写真です。

P9040019_2

      

    

  

    

   

999本目の投稿。次は何を書こうかな。      

2009年4月 3日 (金)

本栖湖湖畔の竜ヶ岳登山

3月29日に竜ヶ岳(1485m)に登りました。

南斜面を登りました。

国道139号線、静岡県と山梨県の県境付近にあるチェーン着脱所に車を停めて、ここから出発。

東海自然歩道を登りました。

東海自然歩道入口(登山口)の写真です。

P3290237    

   

    

    

登山道の写真です。

P3290244 P3290254_2 P3290261    

   

    

こういう道を歩いていると、

やっぱり登山は気持ちがいいと思いました。

昨年度は山にあまり近づかない生活で、

その点では不満足な1年でした。

これからはまた山にどんどん入りたいと決めました。

決めた!

     

頂上付近の写真です。幸いにも富士山を見ることができました。

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頑張って登って、頂上で湯を沸かし、

富士山を眺めながらカップヌードルを食べる。

山で食べるカップヌードルは最高!

P3290281    

    

    

私の好みは日清のシーフードヌードル。

売り出された時からのファン。

調べたら1984年7月発売スタート。もう25年たつんだ。

   

やっぱり登山はいいと再認識した日でした。

最後に登山道から見えた本栖湖。

木に葉がないから見えた風景。

P3290317     

    

    

    

これが通算998本目の投稿。

本栖湖の傍らにある竜ヶ岳/湖畔/ほとり/LAKESIDE

家族旅行の話が続いて恐縮です。

1泊2日。書きたいネタが豊富でした。

いつもと違った空間に行くと、気に留まるものがたくさんあります。

    

この旅行のメインは、本栖湖の傍らにある竜ヶ岳登山。

P3280182korega    

   

   

本栖湖の湖面から見た竜ヶ岳です。

北斜面を見ることができます。

最初はこの北斜面を登る予定でしたが、

3月下旬の冷え込みのため、雪があります。

1人だったら、雪があろうと登るのですが・・・・・かえって雪があった方が楽しい・・・・

家族で登るので、大事をとって南斜面を登ることにしました。

    

湖の傍らのことをさす「湖畔(こはん)」とか「ほとり」という言葉は、

いい響きのある言葉だと思いませんか。

湖の傍らが、場所的に素敵な場所のイメージがあるので、

余計に「湖畔」「ほとり」という言葉をよく見せているのでしょうか。

英語のLAKESIDEだって、いい響きだと思います。

   

半は生贄の牛を二つに分ける形で、

したがって「畔」は田んぼを2つにわける「畔(あぜ)」の意味があります。

(「常用字解」参考)

ここから田んぼのように水のある場所の傍らという意味が生まれたと考えられます。

「湖畔」「河畔」はこうして生まれた熟語でしょう。あくまでも私の予想。

   

「ほとり」

語源が気になりますが、調べが尽くせませんでした。

漢字で書くと「辺り」「畔り」と書くそうです。

「辺り」は「あたり」と読みますが、「ほとり」とも読むわけで、

「湖の辺りで休む」という文章に出会ったら、どう読むか注意です。

   

「水滸伝」の「滸」もほとりの意味があるそうです。

川のほとりの梁山泊に集まった好漢たちのお話です。

    

脱線しました。

次の投稿で竜ヶ岳登山のことを書きます。

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