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2008年10月

2008年10月16日 (木)

14日の田んぼ・・・犯人はカラスウリ?

なんと「14日の田んぼ」シリーズをスタート。

14日は雨でしたが、雨だから見ることができる景色があるので、

子どもたちと自然観察に出向きました。

   

赤い実が目につきました。緑色のウリボウもありました。

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カラスウリです。

赤くなるまで気がつきませんでした。

鳥も赤くなってから気がつくのでしょうか。

名前と違って、カラスはつつきに来ないようです。

   

ある男の子が、このウリボウを採って教室へ。

置き場所に困って、メダカの水槽に浮かべておきました。

事件が起きました。

15日の晩。水槽のメダカ4匹が死んでいることがわかりました。

ウリボウにはなぜか亀裂が入り、白い液体が出ていました。

もしかしてこのカラスウリから毒素が出て、メダカがやられてしまったのでしょうか。

さっそく水槽の水かえ。残り3匹のメダカが死なないように。

   

カラスウリの実には毒があるのか?

「カラスウリ」「毒」で検索しましたが、毒があると断言しているサイトは見つかりませんでした。

ただ、よく似た「オキナワスズメウリ」の実には毒があると書いたサイトはありました。

Bryonopsis_laciniosa http://aquiya.skr.jp/zukan/Bryonopsis_laciniosa.html

   

   

    

  

カラスウリの毒がメダカを死に至らしめた?

毎日いろいろなことがあります。

この話題、今日学校に来た子どもたちに話をしよう。

(先にブログの読者に教えちゃいました)

アケビに似たムベの本物を見たい

昨日、アケビのことを書きました。

教頭先生から、アケビに似ているムベというのを教えてもらいました。

たとえば次のサイトに載っています。

Mube01 http://had0.big.ous.ac.jp/~hada/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/lardizabalaceae/mube/mube.htm

アケビ科の植物で、アケビと違うのは、

アケビのように熟しても割れないこと。

   

ムベ・・・「むべなるかな」という言葉が浮かびました。

意味は「いかにももっともなことであるなあ」

「うべなるかな」と同じだそうです。

あまり使わない言葉ですが、記憶にはちゃんとありました。

この言葉と、ムベは関係があるのか?

調べてみたところ、次のようなサイトに面白いことが書いてありました。

参考までに引用します。

http://www.yonemura.co.jp/main/engei/mame/005/005l.htm 

昔、天智天皇が近江八幡市の方へ行幸されたとき、老夫婦に長寿の秘訣を尋ねたところ、この地で秋に採れるこの果実を食するからだと答えたそうです。それに対して天智天皇が「むべなるかな」と云われたのが始まりとされています。「ムベ」が先なのか、「むべなるかな」が先で「ムベ」になったのか、私にはよく分かりませんが、いずれにしても、植物の「ムベ」がこの故事に関係しているのは確かなようです。この近江八幡市では、かなり最近まで、「ムベ」を皇室に献上していたようです。

関係があった!

   

ムベ・・・もう一つ浮かぶのが、百人一首の一首。

「吹くからに 秋の草木の しほるれば むべ山風を 嵐といふらむ」

(吹くとすぐに秋の草木をしおらせるから、なるほどそれで山風のことを荒々しい風、嵐というのであろう)

この「むべ」は、「なるほど」という意味。

これからこの句を読むたびに、

ムベを思い浮かべることになりそう。

次の願いは、本物のムベを見ること。

2008年10月15日 (水)

アケビを食べたことがある子は3人/蛇のぬけがら

登校の途中にアケビを採ってくる男の子がいます。

採ってくると、朝「先生食べる?」と聞いてきます。

おすそ分けしてもらって、私は食べさせてもらいます。

甘くておいしい、旬の味です。

昨日の朝、男の子が持ってきたアケビです。

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昨年、校区でアケビがたくさん生っている場所を教えてもらいました。

今年もその場所に行ってきました。

ありました、ありました。

昔は中学生が帰りがけに採って行ったとのこと。

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尋ねてみたところ、アケビを食べたことがある子はクラスで3人でした。

校区にちゃんとアケビがあるのに、3人ではさびしい。

ぜひ食べさせたい。

    

昨日はヘビのぬけがらを持ってきた子もいました。

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田んぼの自然観察では、

いつも蛇を警戒していますが、

こういうぬけがらを見ると、あらためて警戒心を怠らないようにしようと思います。   

    

13日の田んぼ・・・イナゴ、アカトンボ、ハリガネムシ

最近田んぼのことが多くなっています。

行くたびに話題を提供してくれる田んぼです。

13日の体育の日は好天気。午前中、一人でいつもの田んぼに行ってきました。

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稲刈りが始まっていました!

目だったのがイナゴ。

あっちでパタパタ、こっちでパタパタと音をたてて飛んでいました。

写真撮影に挑戦。

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上の右は藁の上にとまっていたイナゴです。

アカトンボが水面に産卵している姿も見れました。

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オスがメスの頭に尻尾の先をつけています。

そしてメスは何度も水面に尻尾をうちつけて産卵していました。

卵を見たいと、すぐに見に行きましたが、

目をこらしてもよくわかりませんでした。

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なんと、田んぼの水の中にハリガネムシがいました!

このハリガネムシは、カマキリの中で成長し、

無事田んぼにもどってくることができたハリガネムシなのでしょう。

しばらく見ていましたが、クネクネしているのみでした。

成虫は田んぼで交尾産卵をするらしいけど、

相手に出会えるのであろうか。

2008年10月13日 (月)

赤土と人の歴史

学校の北側の広大な土地に、戦中戦後に多くの開拓民が入りました。

それらの人たちは、苦労を重ね、農業を営み、今に至っています。

その時のネックが土地。

赤土だったため、作物を作るのには不向きでした。

1学期に、そんな開拓民の方にインタビューに行きました。

    

7日に子どもたちと田んぼの自然観察に行った時に、

田んぼの片隅にある赤土に子どもたちは興味を示しました。

赤土のねとっとした感触がいいみたいで、

虫かごに、虫ではなく赤土を入れて持ち帰りました。

先週は赤土の団子作りが男の子の遊びの一つになりました。

田んぼはまさに学校の北側、赤土地帯です。

子どもたちは土に触れ、夢中になりました。

開拓民を苦しめた赤土ですが、子どもたちには遊び道具となりました。

感慨深げになる自分です。

下は子どもたちが遊んだ現場。赤土が手前に見えます。Pa130164_2    

    

    

    

赤土は粘土質であることが難点で、

栄養分的には良いようです。

人間に反抗もすればご褒美もくれる試練の土と言えます。

赤土と人の歴史はいい研究テーマになりそう。      

クロコノマチョウ/小学館の図鑑NEO「昆虫」

同僚の先生が、クロコノマチョウをつかまえて教室に持ってきてくれました。

2学期も、生き物が集まってくる教室になっているのがうれしいです。

子どもたちと観察。写真も撮りました。

本当は翅を広げた瞬間が撮りたいのですが、撮れません。

広げた時の模様は紋があってなかなかいいです。

翅を閉じた姿は枯葉のようです。

名前の通り、木の間(このま)で過ごすための保護色でしょうか。

そのクロコノマチョウは、連休中に逃がしました。

・・・ここで失敗。

せっかく撮ったクロコノマチョウの写真を誤って削除してしまいました。

調べてみたところ、次のサイトでクロコノマチョウの閉じたとき開いた時の写真、

あるいは幼虫の写真も掲載されていました。Kurokonomachou20kurokomanotyou

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/kurokonomachou.html

    

   

   

先週の金曜日に次の本が届きました。

昆虫 (小学館の図鑑NEO) 昆虫 (小学館の図鑑NEO)
小池 啓一

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図書室にも2冊ありましたが、学級にも置いておこうと思って買いました。

これだけたくさんの種類の昆虫が、

写真で載っている図鑑はすごい。

もちろんクロコノマチョウの翅を広げた写真も載っています。

私もこんな写真が撮りたかったです。

  

さあ、この図鑑でまた昆虫への好奇心を高めれたらと思います。

保護者の方にも薦めたい。

私は親野智可等先生のメルマガに薦められました。

7日の田んぼの最終回・・・ツマグロオオヨコバイ

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子どもがつかまえたツマグロオオヨコバイ。

イネの害虫の定番?

ヨコバイと言う名前は、手を近づけると「横ばい」で葉の裏に隠れることからきたそうです。

機会があったら実験をしてみたい。

子どもたちが、飛ぶと青くなると教えてくれました。

黄色の翅をずらすと、確かに紺色の胴体が見られました。

よく観察してます。

   

昨年観察を続けた田んぼは、ジャンボタニシは大発生していましたが、

イナゴやツマグロオオヨコバイ、イネドロオイムシ、カメムシなどの害虫は見かけませんでした。

今年追いかけている田んぼは、害虫の百貨店。

稲の葉には、害虫のためかいろいろな模様ができています。

稲の育ちは違いがあるのでしょうか。(今年の稲穂の写真)

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この連休中に稲刈りをする可能性あり。

明日は再び子どもたちと出向きます。

1年間、雨でも雪でも田んぼに行くぞと春に宣言しましたが、

今まで出かける時は雨はなし。

降っていても、出かける頃には雨はあがっています。

明日はどうかな?

   

陸上大会・・今年も監察係/ブルーゾーン

昨日は地元小学校の陸上大会。

昨年に続いて監察の係。

4×100mのリレーの第2コーナーの監察は面白い。

第2走者へのバトンパスだけに、ほぼ同時にバトンパスをするし、

セパレートコースだからもらう位置は大きく階段状になっている。

バトンミスを見逃さずに見れるかという緊張感がある。

昨年に続いてまたやらせてもらいました。

    

昨年との違いは、ダッシュゾーンを利用するチームが増えたこと。

ダッシュゾーンについては私はあまり知らないが、効果はどの程度あるのだろう。

調べてみると、ダッシュゾーンはブルーゾーンともいい、

テークオーバーゾーンの手前に10メートル設けられていて、

そこから走り出してもOKと言うもの。

よりトップスピードでバトンをもらうために、助走の距離を広げたわけです。

ただテークオーバーゾーンでバトンを受け渡すことには変わりなく、

昨日はテークオーバーゾーン手前でバトンパスが行われて失格になったチームが2チーム。

指導をちゃんとやっておかないとこんなミスも出てくる。

   

昨年はコーナーに1人の監察でしたが、

今年は2人に増えました。

テークオーバーゾーンの始まりと終わりを1人ずつが見ます。

ブルーゾーンを使うチームが増えれば、確かに2人でないと無理ですね。

   

ブルーゾーンの効果についてはまた調べよう。将来の指導のために。

2008年10月11日 (土)

7日の田んぼ・・・タガメ、ドングリ

この日の最大の収穫はタガメでしょう。

滅多にお目にかかれない生き物です。

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コオイムシ、ドジョウも提供してくれた田んぼ。

あらためてすごい田んぼだと思いました。

    

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春から見かけていたイモリ。

秋が深まってきた今でも発見。

   

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やっぱり秋は実がなる季節。

ドングリができている木はシラカシでしょうか。

ドングリが入っている横縞の入れものは「殻斗(かくと)」と言うそうです。

図書室にあったこの本が役に立ちました。

ドングリの入門書。

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7日の田んぼ・・・クモ、イナゴ、サワガニ、カマキリの卵

「7日の田んぼ」シリーズ続編。

一度田んぼに行くとたくさんの生き物に出会います。

今回はカメムシが多かったです。

ふだん建物の中で見るずんぐりしたカメムシではなく、

細くスリムなカメムシでした。

子どもたちは「イケメンカメムシ」と表現していました。

そんなカメムシや虫を狙って網を張っているのがクモ。

今まさに虫が網にかかり、クモがお尻から糸を出して、

虫をぐるぐる巻きにしているシーンも見ました。

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イナゴの大きいのも見ました。Pa070027_3

     

    

これはツチイナゴ。立派でした。

昔はイナゴが大事なタンパク源だったんだよなあ。

このイナゴならいけそう。

    

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人気があったのはサワガニ。

大小、いろいろいました。

サワガニって、本当の名前もサワガニなのだろうか?

調べたらサワガニ科サワガニ属で和名はサワガニ。

迷うことなくサワガニという名前でした。

  

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カマキリの卵もありました。

カマキリは9~10月に卵を産み、卵で冬を越します。

産みたての卵です。

 

最近の写真

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