「目から鼻に抜ける」と東大寺大仏
今日は9月30日。
修学旅行がすんでから、同僚の先生から聞いた話。
東大寺の大仏の傍らにある柱に、大仏の鼻の穴の大きさと同じ穴が開いていて、
そこをくぐることをするのが恒例です。
「あの穴を通るのはどうしてだと思う?」
と聞かれました。
「え、無病息災のためではないの?」
と答えました。
「違うよ。あれは賢くなるためだよ」
そこからことわざ「目から鼻に抜ける」の話へ。
「目から鼻に抜ける」は、実は東大寺の大仏が出所のことわざでした。
次のサイトから引用します。
※「鼻から目へ抜ける」は「目から鼻に抜ける」が正しいhtml
奈良の大仏が完成に近づき、さぁもう少し!というところで、
職人が大仏の片目がないことに気がついた。
そして足場を伝わって、大仏の顔のところに片目を担いで登った。
さて、どのように目を付けるかと見ていると、
空洞になっている大仏の目の中に入っていって内側からストンと、見事にはめ込んでしまった。
ところが、目の中に入っていた職人は閉じこめられることになってしまったのである。
仲間の職人が心配そうに見ていると、鼻の穴からスーッと出てきて大喝采が起こった。
このエピソードから機知に富んだ人間、目ざとい人間を指してこのような表現を使う。
つまり、柱の穴をくぐることで、賢くなるというわけです。
修学旅行に行く前にこの話を聴いて、子どもたちに伝えておけばよかったです。
班によっては、並んでいる人が多かったのでくぐらなかったところもありました。
残念。この話を知ってたら、少しぐらいは並んでもくぐったかな。