2018年6月10日 (日)

「AI vs 教科書が読めない子どもたち」からの引用5/卒業までに、教科書を読めるようにすること

今日は6月10日。

  

前投稿に引き続き、「AI vs 教科書が読めない子どもたち

(新井紀子著/東洋経済新聞社)からの引用です。

  

たくさん引用してきました。

  

図書館に返す本なので、手元に大事な文章をとっておきたい、

何度も読み返したい気持ちからです。

でもいよいよ最後。

  

中高生の読解力については、現場の教員のみなさんが、

最も敏感にそれを察し、危機感を抱いておられます。

高等学校の先生からは、「板書ができない」という

悩みを打ち明けられました。

板書をしても、書き写せない生徒が増えているからだそうです。

筆記試験が難しくて普通免許が取得できない卒業生や、

折角、板前修業をしても、調理師免許が取れない卒業生も

少なくないそうです。 

AIと共存する社会で、多くの人々がAIにはできない仕事に

従事できるような能力を身につけるための

教育の喫緊の最重要課題は、中学校を卒業するまでに、

中学校の教科書を読めるようにすることです。

世の中には情報は溢れていますから、

読解能力と意欲さえあれば、

いつでもどんなことでも大抵自分で勉強できます。

今や、格差というのは、名の通る大学を卒業したかどうか、

大卒か高卒かというようなことで生じるのではありません。

教科書が読めるかどうか、そこで格差が生まれています。

(240~241p)

  

何度も書いてきましたが、

4月から18年ぶりに中学校教師となりました。

定年までの4年間は、

このまま中学校での勤務でしょう。

そんな時にこの本を読んだのはタイムリーでした。

 

中学校の教科書が読める子どもを育てることをベースに、

今からやっていきたい。

当然、今晩つくる社会科プリントは、

少し変化をつけたい。

戸田市の先生たちのように工夫をしていきたい。

いい本でした。

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「AI vs 教科書が読めない子どもたち」からの引用4/注意!デジタル化

 

今日は6月10日。

  

前投稿に引き続き、「AI vs 教科書が読めない子どもたち

(新井紀子著/東洋経済新聞社)からの引用です。

  

表層的理解はできるけれど、推論や同義文判定などの

深い読解ができない場合、文章を読むのは苦ではないのに、

中身はほとんど理解できていないということが起こり得ます。

コピペでレポートを書いたり、ドリルと暗記で定期テストを

乗り切ったりすることはできます。

けれども、レポートの意味や、テストの意味は理解できません。に似ています。

AIに似ているということは、

AIに代替されやすい能力だということです。

私が最近、最も憂慮しているのは、

ドリルをデジタル化して、項目反応理論を用いることで

「それぞれの子の進度にあったドリルをAIが提供します!」と宣伝する塾が

登場していることです。

こんな能力を子どもたちに重点的に身につけさせることほど

無意味なことはありません。

問題を読まずにドリルをこなす能力が、

最も AIに代替えされやすいからです。

  

小学生のうちからデジタルドリルに励んで、

「勉強した気分」になり、テストでいい点数を取ってしまうと,

それが成功体験となってしまって、

読解力が不足していることに気づきにくくなります。

中学校に入ってもデジタルドリルを繰り返せば、

1次方程式のテストで満点が取れて、英単語や漢字は

身につきますから、そこそこの成績は取れるはずです。

ところが、受験勉強に向かい始める中学3年生になると、

なぜか成績が下がってしまう。

本人は薄々気づいているはずです。

「なんだか学校の先生が言っていることがわからない」、

「教科書は読んでもわからない」......。

けれども、どうしてよいかわかりません。

だから余計にデジタルドリルに没頭してしまいます。

東ロボくんに散々「ドリル」をさせた私は自信を持って言います。

読解力を身につけない限り、そこから先の成績は伸びません。

読解力のある生徒が受験勉強に精を出し始めると、

読解力のない子の相対的な成績は、むしろ下がる一方になります。

東ロボくんも、いくら憶える英文の数を増やしても、

英語の偏差値は50前後で伸び悩みました。

(229~231p)

 

ここは警鐘ですね。

特に特別支援学級での指導は、

デジタルドリルが多くなりがちです。

読解力の育成をもっと入れなければと反省します。

  

  

新井さんは、アクティブラーニングについても書いています。

  

つまり、教えてもらうだけではなくて、

自分でテーマを決めたり自分で調べたりして

学習したり、グループで話しあったり議論したり、

ボランティアや職業体験に参加したりというのが

アクティブ·ラーニングだということです。

なんだかとても魅力的に聞こえます。

でも、ちょっと待ってください。

教科書に書いてあることが理解できない学生が、

どのようにすれば自ら調べることができるのでしょうか。

自分の考えを論理的に説明したり、

相手の意見を正確に理解したり、推論したりできない学生が、

どうすれば友人と議論することができるのでしょうか。

「推論」や「イメージ同定」などの高度な読解力の正答率が

少なくとも7割ぐらいは超えないと、

アクティブ・ラーニングは無理だろうと私は考えています。

(235p)

  

 

私が驚いたのは、「悪は熱いうちに打て」という

珍答にではありません。

答を知っている者にとっては珍答である解答が、

それを知らなかった4人にとって、

一番確からしい解答になっていく過程に驚いたのです。

つまり、「推論」が正しくできない人ばかりが集まって

グループ·ディスカッションすると、

このような事態に陥ってしまう危険性が

高いことを思い知ったのです。

(237p)

 

  


もちろん、アクティブ·ラーニングは、

必ずしも、正解に辿り着くことを目標としていないことは知っています。

正解に辿り着く方法を身につけさせるのが主眼なのでしょう。
 

たまには結論が間違っても構わない。

また、他者と討論したり、グループで議論したりすることで、

自然と社会性も身についていく。それも狙いなのかもしれません。

現代の社会の中で上手く生きて行くには、

場の空気を読むことは非常に大切で、

論理的に正しいこと正しく推論するとそうなるに違いないことを

主張し過ぎると、窮地に立たされることがあることを、

私も知っています。
 

ですが、正解に辿り着く、あるいは正解に辿り着く手法を

身につけさせるためにアクティブ・ラーニングを

教育に取り入れるのであれば、

少なくとも議論をした後で、
 

事典やなんらかの手段、せめてウィキペディアなどで調べて、

何が正しかったのか、確認できなければしょうがない。

でも、ちょっと待ってください。

彼らはウィキペディアを読めるでしょうか。

なにしろ教科書が読めないのですよ。

せめてRSTの正答率が8割以上にならなければ、

ウィキペディアを読むのは無理でしょう。
 

ネットには「正解そのもの」は書いていないかもしれない。

だとしたら、正しい情報から正しく推論して、

どの答が正しいかを、判断しなければならない。

RSTが測っている「推論」や「具体例」の問題を

遥かに超える能カを前提としているのです。

RSTの2万5000人を超えるデータから断言できます。
 

意味のあるアクティブ·ラー二ングを実施できる中学校は、

少なくとも公立には存在しません。

高校でも、ごく限られた進学校だけです。
 

このような絵に描いた餅が学校現場に導入された責任は、

文部科学省よりもその方針を決定した中央教育審議会、

そしてその構成員である有識者にあります。

私のような一介の数学者がRSTを発明するまで、

なぜ「中高校生は教科書を読めているか」という事実を考えようとも、

調べようともしなかったのでしょうか。

なぜ、数十年前に卒業した中学校の記憶と、

自分の半径5メートル以内にいる優秀な人たちの印象に基づいて、

こんな「餅」の絵を描いてしまったのでしょうか。

(238~239p)

  

  

でも学校では「アクティブラーニング」が行われます。

上のことを知って取り組みたい。

何か手はある。

  

あと1回投稿したい。

「AI vs 教科書が読めない子どもたち」からの引用3/埼玉県戸田市の先生たちの実践

 

今日は6月10日。

  

前投稿に引き続き、「AI vs 教科書が読めない子どもたち

(新井紀子著/東洋経済新聞社)からの引用です。

 

ここまで読むと「読解力を上げる方法なんてないんだ」

と思うかもしれません。いいえ、そんなことはないのです。

埼玉県戸田市では2016年以降、小学6年生から中学3年生まで

全員がRSTを受検しているとお伝えしました。

それだけではないのです。

埼玉県では(まだ一部ですが)先生たちもRSTを受検します。

なぜか。RSTでは問題を使いまわすので、

例題以外の問題を公開しません。

ですから、先生たちは自分でRSTを受検しないと、

どんな問題が出題され、どうして生徒たちがつまずいたのか、

わからないのです。

先生が自ら受検するのは勇気が要るに違いありません。

「もし、自分も解けなかったらどうしょう 」

と心配になるでしょうから。

実際に受検した先生方からは次のような感想をいただきました。

「実際にRSTをしてみるまで,教科書の文章を読むことが

こんなに難しいこととは思いませんでした。

解説を聞いてみるときちんと読んでいれば正解できたなと

思う問題ばかりで普段いかにきちんと読んでいないかを痛感しました」

「日ごろいかに自分があいまいに文を読んでいるかを

理解することができました。RST はとても興味深く、

すべての教科において『教科書を読む』ことの大切さ、

そしてそれに『国語』という教科が

いかに深く関わりを持っているのかの自覚を持つことができました」

特に、中学·高校の先生方は、教科担任制ですから

自分の科目以外の教科書がどのように書かれているか、

ほとんど読んだことがありません。

読みなれていない分野の教科書から出題される問題に取り組むことで、

生徒たちが「読み」のどこでつまずいているのか

実感できたのでしょう。

戸田市ではさらに、学校内で先生たちが放課後集まって、

RSTの問題を自力で作ったり,どうすれば読めるようになるのかの

授業の検討を毎週のように重ねたりしているそうです。

その活動をしている先生に「大変でしょう?」と尋ねると、

「いいえ、楽しいです」

という返事が返ってきました。

「元々、子どもたちが好きで、教えるのが好きで教員になっているので。

子どもたちがわかっている,という手応えを感じられると嬉しいんです」

なるほど。

  

  

学校というところは,本当に大変な職場です。

どこかの学校でいじめなどのす不祥事があるたびに、

全国一斉に「アンケート調査をしろ」というようなお達しが下ります。

調査調査の明け暮れです。

中教審の委員の思いつきとしか思えない、

プログラミング教育とかアクティブラーニングとか

キャリア教育とか持続可能性社会教育とかを突っ込まれ、

さらには小学生から英語教育。

いい加減にしてくれ! と多くの先生たちは内心、

思っていたのかもしれません。

子どもが好きで教えるのが好きで教員になった彼らです。

「教えたら、わかる」という手応えこそが

最大のモチベーションになるのでしょう。

(225~226p)  

  

その通り!

  

  

そういう中で、埼玉県が独自に行っている

 

「埼玉県学力学習状況調査」が行われました。

そこで、驚くべきことが起こったのです。

それまで戸田市は埼玉県全体の中で、

ずっと中くらいの成績でした。

それが突如として,中学校は1位、小学校は2位で、

総合1位の成績に急上昇したのです。

1年だけの結果からは何とも言えませんし、

因果関係の検証も必要でしょう。

でも、光明が見えてきた気がします。

科学的なデータに基づいて、先生たちが

「きちんと教科書が読めるためにはどうしたらよいか」を研究し、

実践する、そういう地味でベーシックなことが、

いかに重要かということを示唆する結果ではないでしょうか。

(226p)

  

こういう実践例が、明日からの・・・いやいや今晩からの

行動力につながります。

 

教科書を読めるようにする教育を

全国2万5000人を対象に実施した

読解力調査でわかったことをまとめてみます。

・中学校を卒業する段階で、

 約3割が(内容理解を伴わない)表層的な読解もできない

・学力中位の高校でも、半数以上が内容理解を要する読解はできない

・進学率100%の進学校でも、内容理解を要する読解問題の正答率は

 50 %強程度である。

・読解能力値と進学できる高校の偏差値との相関は極めて高い

・読解能力値は中学生の間は平均的には向上する

・読解能力値は高校では向上していない

・読解能力値と家庭の経済状況には負の相関がある

・通塾の有無と読解能力値は無関係

・読書の好き嫌い、科目の得意不得意,

 1日のスマートフォンの利用時間や学習時間などの自己申告結果と

 基礎的読解力には相関はない

 

高校生の半数以上が、教科書の記述の意味が理解できていません。

これでは、8割の高校生が東ロボくんに敗れたこともうなずけます。

記憶力(正確には記録カですが)や計算力、そして統計に基づく

おおまかな判断力は,東ロボくんは多くの人より遥かに優れています。

このような状況の中で, AIが今ある仕事の半分を代替する時代が

間近に迫っているのです。.れが、何を意味するのか、

社会全体で真摯に考えないと大変なことになります。

(227~228p)

 

  


まだつづく

「AI vs 教科書が読めない子どもたち」からの引用2/中学生の半数は、中学校の教科書が読めていない状況

 

今日は6月10日。

  

前投稿に引き続き、「AI vs 教科書が読めない子どもたち

(新井紀子著/東洋経済新聞社)からの引用です。

  

現在の中学生はどれくらいの語彙が

不足しているのでしょう。

ある公立中学校の社会科の先生に教えていただきました。

大変熱心な先生で、以前から

「教科書が読めない生徒が増えている」と感じ、

社会科の教科書の音読を授業でさせているそうです。

(202p)

 

この先生に賛成。

私も4月から速音読実践中。

この本を読んで、続けてやっていこうと決めました。

  

  

AIが苦手とする問題があります。

2つの文章を読み比べて意味が同じかどうかを判定する

「同義文判定」というジャンルの問題です。

例を挙げましょう。

たとえば、こんな問題です。

 

【問3】次の文を読みなさい。

 

幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、

大名には沿岸の警備を命じた。

 

右記(ここでは上記)の文が表す内容と、

以下の文が表す内容が同じか。

「同じである」「異なる」のうちから答えなさい。

  

1639年、ポルトガル人は追放され、

幕府は大名から沿岸の警備を命じられた。

 

 

沿岸警備を命じられたのは大名ですから、

答は「異なる」です。当然ですよね。

でも、A1には結構難しいのです。

なにしろ、出てくる単語はほぼ同じですから。

やっぱり人間のほうが優秀だと喜べるかというと、

残念ながらそうではありません。(中略)

なんと中学生の正答率は57%だったのです。

どういうわけか中学3年生が一番低くて55 %です。

私自身、その結果を知ったときに愕然としました。

(中略)

同義文判定の問題は「同じ 異なる」の二択ですから、

コインを投げて裏表で解答しても50%正解します。

ということは、中学生の正答率は

ほぼコイン投げ並みだということです。

(205~206p)

  

 

しかし、恐ろしいのは、AIと差別化しなければならない

 

「同義文判定」「推論」「イメージ同定」「具体例同定」の

 

ランダム率(まったくできない率)です。

 

「推論」は4,「同義文判定」は7割を超えています。 

 

つまり、教室で座っている生徒の半分が、

  

サイコロ並みだということです。

 

推論や同義文判定ができなければ、

 

大量のドリルと丸暗記以外,勉強する術がありません。

 

推論の例題4 ( P, 192)を見てください。

  

「エベレストは世界で最も高い山である」が提示文です。

  

それに対して、「エルブルス山はエベレストより低い」かどうかが

  

わからない生徒は、「富士山はエベレストより低い」

  

「キリマンジャロはエベレストより低い」「クック山はエベレストより低い」

 

と、あらゆる例を覚えなければならないでしょう。

  

つまり「一を聞いて十を知る」ために必要な

  

最も基盤となる能力が推論なのです。。

 

これが、私たちが「中学生の半数は、中学校の教科書が読めていない状況」と

  

判断するに至った理由です。

 

数学の定義に従って4つの選択肢の

 

どれにあてはまるかを選ぶ「具体的同定(数学)」のランダム率は、

 

なんと約8割です。

 

「偶数とは何か」「比例とは何か」という定義を読んで、

  

偶数や比例を選ぶだけの、計算も公式も必要ない問題において、

 

中学3年生の8割がサイコロ並みにしか答えられなかったのです。

  

こんな状況でプログラミング教育を導入できるのでしょうか。

 

プログラミングはまさに数学的な定義のみでできているのですから。

 

日本の科学技術の未来は暗いと

  

言わざるを得ないでしょう。

  

(215~216p)

  

  

 

まだつづく。

 

「AI vs 教科書が読めない子どもたち」からの引用/RST

 

今日は6月10日。

  

AI vs 教科書が読めない子どもたち」(新井紀子著/東洋経済新聞社)を

拾い読みしました。 

勉強になった。

今までの授業のやり方を後押ししてもらい、

さらに授業をどうやって変えていくといいかを

示唆してもらえた気持ちです。

引用しておいて、くり返し読んで、血や肉にしていきたい。

  

(AIに奪われずに)「残る仕事」の共通点を探してみると、

 

コミュニケーション能力や理解力を求められる仕事や、

 

介護や畦の草抜きのような

  

柔軟な判断力が求められる肉体労働が多そうです。

  

AIでは肩代わりできなさそうな仕事なのですから当然ですが、

  

それは第2章で見てきたAIに不得意な分野と合致します。

  

つまり、高度な読解力と常識、

  

加えて人間らしい柔軟な判断が要求される分野です。

  

もう少し詳しく説明すると、AIの弱点は、

  

万個教えられてようやく一を学ぶこと、応用が利かないこと,

  

柔軟性がないこと,決められた(限定された)フレーム(枠組み)

  

でしか計算処理ができないことなどです。

  

繰り返し述べてきたとおり、A1には「意味がわからない」ということです。

  

ですから、その反対の、一を聞いて十を知る能力や応用力、

 

柔軟性、フレームに囚われない発想力などを備えていれば、

  

AI恐るるに足らず、ということになります。

  

では 現代社会に生きる私たちの多くは

 

AIには肩代わりできない種類の仕事を不足なく

 

うまくやっていけるだけの読解力や常識、

  

あるいは柔軟性や発想力を十分に備えているでしようか。

  

常識の欠如した人が増えてきているのは嘆かわしいことですが、

  

大半の人が持ち合わせていなければ,それはもはや常識とは言いませんから、

  

常識や無意識の人間らしい合理的判断は

  

大半の人が持ち合わせていることにしておきます。

  

問題は読解力を基盤とする、コミュニケーション能力や理解力です。

  

(171~172p)

 

  

「読解力」に視点が絞られてきました。

子どもたちの「読解力」がどうなっているのか?

  

その読解力を調査するために、新井さんは

リーディングスキルテスト(RST)を開発しました。

RST開発の部分の文章を引用します。

 

方法論はありました。

コンピューターや言語学の専門家らと一緒に、

東ロボくんに読解力をつけさせるための挑戦を

続けていたからです。

AIが文章を論理的に読めるようになるとしたら、

  

まずは文がどこで区切られるか、

  

まり文節が理解できなければなりません。

  

それができたら,「何がどうした」という主語と述語の関係や

  

修飾語と被修飾語の関係を理解しなければなりません。

  

これを「係り受け解析」(以下「係り受け」)と言います。

  

たとえば、「私はパスタが好きです」という文では、

 

「私」が「好き」に〈係り〉、

  

「好き」は「私」を<受ける)関係にあるという言い方をします。

  

また、文章には「それ」「これ」といった

  

指示代名詞が頻繁に出てきますから,

  

示代名詞が何を指すかも理解できなければなりません。

 

それを「照応解決」(以下、「照応」)と言います。

  

文節と係り受け,照応ができれば、

  

単純な文章は読めるようになります。

 

「照応」や「係り受け」は聞き慣れない言葉かもしれませんが、

  

これから頻繁に出てくるので,憶えておいてください。

 

自然言語処理研究者は、

 

係り受け解析や照応解決のベンチマークを作って,

  

AIに解かせることによってA1の性能を測っています。

 

係り受け解析では、分野にもよりますが、

  

80 %程度の精度は出ています。

 

これを参考にして人間向けのテストを作れば、

  

基礎的読解カを判定するテストになると思いついたのです。

 

「係り受け」「照応」は自然言語処理で

 

すでに盛んに研究されています。

 

一方、長年研究されているのに、

  

なかなか精度が上がらないものがあることを知りました。

 

「同義文判定」です。

 

同義 判定」は2つの違った文章を読み比べて、

  

意味が 同じであるかどうかを判定します。

  

これができると、たとえば、入学試験の記述問題を

  

AIが自動採点できるようになる可能性があります。 

 

解答例と学生の解答を読み比べられるからです。

  

そのため、研究が続けられていました。

  

が、うまくいっていません。

  

それ以外に,意味を理解せず、フレーム問題につまずき、

  

常識のないAIにはできそうにないもの,、 

  

つまり人間がAIに勝てる可能性がある重要分野として

  

「推論」「イメージ同定」「具体例同定」という課題を、

  

新たに設定しました。

 

「推論」は文の構造を理解した上で、生活体験や常識、

  

さまざまな知識を総動員して文章の意味を理解する力です。 

 

「イメージ同定」は、文章と図形やグラフを比べて、

  

内容が一致しているかどうかを認識する能カ、

  

「具体例同定」は定義を読んで

  

それと合致する具体例を認識する能力です。

  

定義には、国語辞典的な定義と、

  

数学的な定義の2種類があります。

  

推論,イメージ同定、具体例同定の3つは、

  

意味を理解しないAIではまったく歯が立ちません。

  

つまり、A1に読解力をつけさせるための研究で積み上げ、

 

エラーを分析してきた蓄積を用いて、

  

人間の基礎的読解力を判定するために開発したテストが

  

RSTなのです。

 

RSTはAIの正解率が80%を越える「係り受け」や

 

急速に研究が進んでいる「照応」と、

  

AIがまだまだ難しいと考えられている「同義文判定」、

 

AIにはまったく歯が立たない「推論」「イメージ同定」

  

「具体例同定(辞書・数学)」の6つの分野で

 

構成しました。

 

(185~188p)

 

 

長く引用しました。

RSTの「係り受け」~「具体的同定」は大事だと思い、

書き写しました。

  

RSTの結果から見えてきたこと。

次の投稿に続く。

同じ6月3日に噴火したグアテマラのフエゴ山 

今日は6月10日。

  

前投稿に引き続き、6月3日のことを書きます。  

 

2018年6月3日に、

グアテマラのフエゴ火山が噴火しました。

グーグルアース グアテマラ

グーグルアース フエゴ山

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山の高さは3763m。富士山と同じくらいです。

「フエゴ」とは、現地の言葉(スペイン語)で

」(または「」)を意味するそうです。

頻繁に噴火してきた歴史のある山です。

※参考:Wikipedia

今回の火山は、大きな噴火でした。

  

 

雲仙普賢岳のように火砕流が発生して、

麓の村を襲いました。

それを伝えるニュース動画です。6月3日放映。

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もう1本。6月6日放映。

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火山灰を被った村。犠牲者がさらに発見される可能性も。

  

  

そして昨晩のNHKBS放送のニュースの写真です。

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フエゴ火山周辺はコーヒー豆の産地であり、

コーヒーは、グアテマラの経済を

支えているものだそうです。

火山の噴火で被害を受けた生産者は5098軒。

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グアテマラにとってコーヒー栽培が

基幹産業なので、気になります。

  

  

  

6月3日の「今日は何の日」を調べていて、

雲仙普賢岳の火砕流が発生した日だと思い出し、

そしてその6月3日に噴火して、火砕流で大きな被害を出した

グアテマラのフエゴ山噴火のニュースを見ました。

この偶然に驚き、授業でも紹介しました。

  

 

ニュースは毎日たくさん流れますが、

縁のあったニュースは注目していきたいです。

  

6月3日「雲仙普賢岳祈りの日」/今も溶岩ドームがある!

 

今日は6月10日。

  

6月10日は「今日は何の日」クイズで

印象深い日のひとつです。

そのことを以前書きました。

ここでも道草 1913年・1944年6月10日(2013年6月10日投稿)

 

今回は6月3日のことを書きます。

  

今回授業で取り上げたのが、「雲仙普賢岳祈りの日」です。

今日は何の日~毎日が記念日~6月3日

には次のように説明がありました。

  

長崎県島原市が1998年から実施。

1991年のこの日、雲仙普賢岳で大火砕流が発生した。

避難勧告地区内で警戒中の消防団員、警察官、

取材中の報道関係者等が巻き込まれ、

死者40人、行方不明3人という犠牲者を出した。

  

この火砕流の様子を伝える動画です。


YouTube: 雲仙普賢岳火砕流の発生状況(平成3年)

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「火砕流(かさいりゅう)」という言葉を知ったのは、

この出来事の時でした。

山を下る速さは時速100㎞。

1000度の熱を持つ恐ろしい流れです。

 

1991年の火砕流は、溶岩ドームの崩壊から始まりました。

雲仙普賢岳尾頂上には、今も溶岩ドームがあるのですね。

知らなかった。

そのことを知った昨年のニュース映像です。

(2017年6月3日 NHKニュース7)


YouTube: 雲仙普賢岳大火砕流26周年

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グーグルアースでも迫ります。

グーグルアース 雲仙普賢岳

普賢岳の隣に、普賢岳以上の高さの

平成新山という山があります。

これが溶岩ドームのある頂なのでしょうか?

少ししたから見上げてみます。

グーグルアース 平成新山?   

  

偶然にも、今年の6月3日に、

大きな火山の被害がありました。

そのことは次の投稿で書きます。

2018年6月 8日 (金)

グーグルアースの入口 フィジー・ペルー編

今日は6月8日。

  

iPadでグーグルアースを利用していますが、

「お気に入り」に指定場所を保存することができません。

したがって、ブログにグーグルアースの入口を設置してきました。

今回も同じ。

  

フィジー最大の島 ビチレブ島(ビティレブ島)

グーグルアース ビチレブ島

 

フィジーの首都 ナンディ(ナディ)

グーグルアース ナンディ

  

教科書「新編 新しい社会 地理」(東京書籍)の記述には

次のように書いてあります。

  

ビチレブ島の山の中には、フィジー人が住む集落が

数多くあり、人々は自給自足に近い生活を送っています。

住居は木や竹などで造られ、屋根はやしの葉でおおわれています。

 

グーグルアースで、これらの家の様子に迫れないか探しました。

ダメでした。

ストリートビューで降りられる場所がありませんでした。

降りられる場所は、観光地とか豪邸別荘がほとんど。

  

竹でどうやって造るのか?

そんなのがわかるサイトを探しました。

フィジー留学ブログ なるほど!フィジー現地情報 フィジアンブレ

ありがたいブログです。

こんなの18年前に社会科教師をやっていた頃は、

味わうことができなかった恩恵です。

  

再び教科書の記述。

  

熱帯にあるうっそうとした森林を熱帯雨林といい、

その中にはグアバやマンゴー、バナナなどの果物の木も

自然に生えています。

  

これも「フィジー留学ブログ」に頼ります。

フィジーのグアバを使って

フィジーのバナナを使って

 

マンゴーについては他のブログへ

南国フィジーで、のんびり退職生活 フィジーの生活 「マンゴー・シーズン」

 

  

次はペルーに飛びます。

グーグルアース ペルー

  

ペルーの首都はリマ

グーグルアース リマ

  

できたらアンデス山脈の山々の斜面にある段々畑に、

グーグルアースで迫りたい。

調べました。

このサイトが参考になりました。

キクミル マチュピチュだけじゃない!ペルーにある壮大なスケールの段々畑

 

ピサックと言う場所が目標となりました。

グーグルアース ピサック

  

さらに段々畑に降りてみます。

ストリートビュー 段々畑の傍ら

  

ちなみにピサックの近くには、

有名なマチュピチュ遺跡があります。

そこにも行きます。

グーグルアース マチュピチュ遺跡

  

  

リャマとアルパカについては動画で示したい。


YouTube: リャマさんの休日  Holiday of llama

小屋の向こうで何が起こった?

  

これは日本の映像です。


YouTube: ペルーから職人呼び寄せ アルパカ毛刈り 栃木(15/06/23)

 

刈り終わった後のアルパカは、実に細身です。

 

マチュピチュと言えば、最近こんな番組がありました。

「世界ナゼそこに?日本人~知られざる波瀾万丈伝~

ペルーのマチュピチュを世界遺産に押し上げた日本人偉人伝説」

(テビ愛知/5月21日放映)

これも授業に絡めないか?

  

  

 

2018年6月 7日 (木)

多摩図書館で教材研究/サウジアラビアのヒジャーズ鉄道

今日は6月7日。

  

ああ、ここに書き残して起きたことがたくさんあるよ。

  

出勤前にもう1本。

  

修学旅行の2日目。

私の担当は西国分寺駅周辺。

ここに待機して、生徒が困った時には連絡を受けて対応します。

  

初めて西国分寺駅。

どこで待機しようかと思い、近くに図書館があることに気がつきました。

都立多摩図書館

  

※参考:Chiik! 新・都立多摩図書館がすごい!①親子で1日楽しめるその魅力とは?

↑このサイトも参考にして、出かけることにしました。

2017年1月に立川市から移転したばかりの、

新しい図書館でした。

  

ここで教材研究をしてしまいました。

Search_s

http://www.in-quantity.info/archives/550 

さがし絵で発見!世界の国ぐに〈9〉サウジアラビア」(あすなろ書房)

この本を読んで、メモをしてました。

  

その書き取ったメモのひとつ。

本の引用文です。

  

(サウジアラビア)西部「ヒジャーズ地方」

西部ヒジャーズ地方は、アカバ湾から南へ約1400㎞つづく

細長い丘陵山岳地帯を指す。

こえるのがたいへん、けわしい山岳なので

「障壁」という意味のヒジャーズという呼び名がつけられた。

シリアのダマスカスと聖地メディナを結んでいた

ヒジャーズ鉄道。

第一次世界大戦で破壊され、いまはそのあとだけが残る。

  

この説明文の傍らには、今も残る列車の残骸の写真。

心奪われた写真でした。

すぐに思い出すのが「アラビアのロレンス」! 

彼が破壊した列車が、今もそのまま。

100年以上が過ぎたのに!

_ym3m IGN

  

帰宅後も調べました。

このサイトが参考になりました。

サウジアラビア回想録・meimeifinklのブログ ヒジャーズ鉄道 

魅力的な写真がたくさんありました。

  

まだ稼働中のヒジャーズ鉄道。

客車内の様子。

路線図。

そして砂漠に横たわる機関車、列車の残骸。

ひとつだけ転載。

O0640045712014506072  

  

乾燥地帯の授業で、このヒジャーズ地方のことを紹介したい。

でも期末テストの範囲まで教えなくてはならない。

そんな余裕はない?

ああ、社会の授業時間が私には足りない。

  

 

 

さあ支度をしよう。

6月6日の雨降りの日に「かわいいコックさん」

  

今日は6月7日。

  

授業で「今日は何の日クイズ」をやっています。

昨日は6月6日。

雨降りでした。

いよいよ梅雨入りでした。

そんな日にピッタリな問題でした。

 

〇○〇さんの日

  

何だと思いますか?

  

  

  

正解は「コックさんの日

 

なぜ6月6日がコックさんの日であるかは、

次の絵描き歌に関係します。


YouTube: かわいいコックさん

 

この曲の中のこの歌詞。

Photo  

♪ ろくがつむいかに あめざあざあ ふってきて

 

この歌詞のおかげで、6月6日は「コックさんの日」なのです。

そして昨日の授業では、6月6日の雨降りの日に

「コックさんの日」を紹介することができました。

こういう偶然が楽しい。

  

  

ちなみに絵描き歌のラストはこれ↓

Photo_2  

  

  

Wikipediaには次のように書いてありました。

  

東京のわらべうた。作詞・作曲者は不詳。

1964年から1965年にかけて、

NHKの『うたのえほん』で歌われたことにより、

広く全国に知られるようになった

  

  

さらに、当初の歌詞では、

六月六日 さんかんび 雨ざあざあふってきて

とあったそうです。

確かにそんな記憶があります。

「さんかんび」の部分が幼児にはわかりにくいということで、

後に省略されたそうです。

何にでも歴史あり。

 

この歌は、かつて黒人を差別するものとして、

訴えられている歴史もあります。

※参考:ピクシブ百科事典 黒人差別をなくす会

※参考:長野県松本市で司法書士に相談するなら。 「かわいいコックさん」と差別?

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