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2018年6月10日 (日)

「AI vs 教科書が読めない子どもたち」からの引用5/卒業までに、教科書を読めるようにすること

今日は6月10日。

  

前投稿に引き続き、「AI vs 教科書が読めない子どもたち

(新井紀子著/東洋経済新聞社)からの引用です。

  

たくさん引用してきました。

  

図書館に返す本なので、手元に大事な文章をとっておきたい、

何度も読み返したい気持ちからです。

でもいよいよ最後。

  

中高生の読解力については、現場の教員のみなさんが、

最も敏感にそれを察し、危機感を抱いておられます。

高等学校の先生からは、「板書ができない」という

悩みを打ち明けられました。

板書をしても、書き写せない生徒が増えているからだそうです。

筆記試験が難しくて普通免許が取得できない卒業生や、

折角、板前修業をしても、調理師免許が取れない卒業生も

少なくないそうです。 

AIと共存する社会で、多くの人々がAIにはできない仕事に

従事できるような能力を身につけるための

教育の喫緊の最重要課題は、中学校を卒業するまでに、

中学校の教科書を読めるようにすることです。

世の中には情報は溢れていますから、

読解能力と意欲さえあれば、

いつでもどんなことでも大抵自分で勉強できます。

今や、格差というのは、名の通る大学を卒業したかどうか、

大卒か高卒かというようなことで生じるのではありません。

教科書が読めるかどうか、そこで格差が生まれています。

(240~241p)

  

何度も書いてきましたが、

4月から18年ぶりに中学校教師となりました。

定年までの4年間は、

このまま中学校での勤務でしょう。

そんな時にこの本を読んだのはタイムリーでした。

 

中学校の教科書が読める子どもを育てることをベースに、

今からやっていきたい。

当然、今晩つくる社会科プリントは、

少し変化をつけたい。

戸田市の先生たちのように工夫をしていきたい。

いい本でした。

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