2020年1月 5日 (日)

「なぜ『通じない』のか」④ 情報は、先に入った方が、あとの情報を規定する。

  

今日は令和2年1月5日。

  

 前記事に引き続き

あなたの話はなぜ『通じないのか』のか

(山田ズーニー著/筑摩書房)より引用します。

  

自分なりの「決め」を打ち出す習慣をつければ、自ずと論理力

はついてくるのだ。まずは、「ああもいい、こうもいい」から

脱却し、「自分はこう考える」を打ち出すことから始めよう。

問いを立てる、考える、わからないことは調べる、を地道にや

っていけば、恐れることはない。

(88p)

  

このブログ上でも、「決め」を打ち出す努力はしてきたい。

  

感覚で通じ合えないときは、修飾語禁止で話してみることだ。

修飾語に頼ると、どうしても事実関係が甘くなる。感治課長が、

「とことん」の4文字ですませようとしたコミュニケーション

に、理子さんは約120字の字数をさいている。修飾語に頼ら

ず、「いつ?だれが?何を?どうした?」で伝える。これなら、

背景が違う人にも、どんな人にもブレがない。

(99p)

  

これはブログを書く時にもこころがけたいと思います。

つい使ってしまう修飾語を減らしていきたい。

  

  

情報は、先に入った方が、あとの情報を規定する。

私たちは、イメージに惑わされ、情報に踊らされる。みな悪気

があるのではない。ただ、選ぶ側の疲れというか、持久力のな

さというか、何かを判断するのにかける時間、手間、意欲、粘

りが、すりへっている。みんな、忙しすぎるのだ。

(122~123p)

  

人との関係で、最初のイメージが大事だということです。

正直な理由です。

  

  

正論を拒むのは、人間の本能かもしれないと思うようになった。

正論は強い、正論には反論できない、正論は人を支配し、傷つ

ける。人に何か正しいことを教えようとするなら、「どういう

関係性の中で言うか?」を考えぬくことだ。それは、

正論を言うとき、自分の目線は、

必ず相手より

高くなっているからだ。

教えようとする人間を、好きになれない。相手の目線が自分よ

り高いからだ。そこから見下ろされるからだ。そして、相手の

指摘が、はずれていれば、それくらいわかってる、バカにする

なと腹が立ち、相手の指摘があたっていれば、自分の非が明ら

かになり、いっそう腹が立つ。

(126p)  

   

会議で正論を言われた時にはなかなか辛かったです。

こうやって説明されるとよくわかります。

やはり本能が拒んでいたのでしょう。

少なくとも、自分は正論を言いたくありません。

そのためには、相手と「問い」を共有し、

一緒に考えながら思いを言いたい。

  

  

望んでもいない相手に、正論をふりかざすのは、道行く人の首

根っこつかまえるような暴威だ。まして、あなたと対等でいた

い、あなたより立場が上でいたい、と思っている相手なら、無

理やりその座から引き摺り下ろし、プライドを傷つけ、恥をか

かせる。

だから、相手は、あなたの言っていることの効能を理解するよ

りずっとはやく、感情を害してしまう。理性より感情の方が、

ずっとコミュニケーションスピードが速い。相手は、あなたを

「自分を傷つける人間だ」と警戒する。正論をかざすことで、

あなたの相手に対する「メディア力」は下がってしまう。

(126~127p)

 

「理性より感情の方が、

ずっとコミュニケーションスピードが速い。」

こういう視点で会話を考える人もいるのですね。

「なぜ『通じない』のか」③ はじまりは「問い」だった。

今日は令和2年1月5日。

  

 前記事に引き続き

あなたの話はなぜ『通じないのか』のか

(山田ズーニー著/筑摩書房)より引用します。

   

問い発見の手段ーーー問いの100本ノック

用意するものは、いつもの筆記用具(紙とペン、あるいは、

パソコンなど)。

やり方はシンプル、テーマについて「問い」を100個つくる。

できるまでやる。

(65~66p)

  

これは教育の「発問づくり」でも言われていること。

共通しています。

  

3つの軸で視野を拡大する

次ページの図のような3つの軸でエリアを広げ、問いを立てる

のも手だ。

ななめ上へと伸びた線が、過去→現在→未来へとつづく「時間

軸」。楕円は、身のまわり→日本社会→世界へと広がる「空間

軸」。そして中央の人型は、自分とは?人間とは?を掘り下げ

る「人の軸」だ。テーマをこの上にのっけて問いを立ててみよ

う。(68p)

Epson201_2   

  

日常の事件にも、ちょっとした出来事にも歴史があり、歴史を

知らなければ、私たちは問題を論じることができない。なのに、

芸能人の離婚問題から、国際問題まで、歴史背景を知らないで

ものをいう人が多いのはなぜだろう。

(72p)

  

共感します。

 

「考える力」の基礎力は3つある、問題発見力、多角的考察力、

論理的思考力だ。というなんだかすごそうだが、ひらたく言う

と、問いが立つ、いろんな方面から立つ、そして問いを筋道立

てて配列できるということだ。

「問題発見力」とは、文字通り「問い」を発見する力だ。「お

や?なぜ?」と問いが立ち、「いま何が問題か?」、解決につ

ながる良い問いを発見する力のことだ。ミステリーで名探偵は

首ばかりひねっている。「おや?おかしいですね、犯人はどう

して靴を脱がなかったんでしょう?」「こんな薄い壁なのに、

隣の人はどうして、被害者の叫びを聞いていないんでしょう?」

あんな感じだ。しかも一見してどうでもいいような疑問ばかり。

ところが、それを調べていくうちに、謎が謎を呼び、事件の核

心に迫る問いに行き当たり、見事難問を解決する。一方、石頭

の警部は最初から「わかった!犯人は」と正解を急ぐ。問いが

働かない代わりに憶測、先入観、決めつけが働き迷走する。名

探偵のように「問い」を見つける力は、すでに本書で触れた方

法で鍛えていけばいい、大丈夫だ。

(76~77p)

 

この例えは、わかりやすく楽しい。

  

  

私は、企業で小論文担当になったとき、課長に、「小論文とは

何か?」を考えてほしいと言われた。当時の自分には大きすぎ

る問いだったが、私は、ずっとこの「問い」を胸に抱き、10

年後に結実した。いまも、この課長のことを忘れない。

はじまりは「問い」だった。

(81p)

 

格好いいですね。でも「いい社会科の授業とは?」

「いい特別支援の授業とは?」「タブレット端末をどう

授業に活かすか」などは、私の頭にこびりついている問いでは

あります。この問いは大事にしていきたい。

  

  

  

「なぜ『通じない』のか」② 考える道具とは、そう、「問い」だ。

  

今日は令和2年1月5日。

  

前記事に引き続き

あなたの話はなぜ『通じないのか』のか

(山田ズーニー著/筑摩書房)より引用します。

  

  

「論理はニガテ・・・・」という人も。難しく考える必要はな

い。必要なのはこれだけだ。

意見 と なぜ

つまり、自分がいちばん言いたいこと(=意見)をはっきりさ

せ、なぜそう言えるのか(=理由)を筋道立てて説明していく。

ゴールは相手に「なるほど!」と思ってもらうこと、つまり

「説得」だ。「意見となぜ」は、論理的なコミュニケーション

の大原則だ!

(44~45p)

    

了解です。こうやって基本を押さえていきます。

  

「考える方法なら高校で数学の考え方を教わった」という人も

いるだろうけど、高校までの勉強の大部分は「暗記と応用」だ。

決められた一つの正解に近づくために、知識や法則を覚え、応

用する。暗記→応用→暗記→応用・・・・。そうではなく正解

が存在しない問題を、自分で考える方法を習ったことがあるだ

ろうか?

そこで今日、「考える道具」を持つことにしよう。なに、荷物

にはならないから、一つだけ持っていこう。考える道具はこん

なカタチをしている。

考える道具とは、そう、「問い」だ。

(49~50p)

  

さあ、本題に入ってきました。

  

論理で通じ合うには、「意見となぜ」と言った。自分が心から

明快な意見と、相手が納得のいく根拠を示すことだ。そのため

には「問い」を立てる力がどうしても必要だ。

意見も理由も、どこにも正解なんかない。「問い」というスコ

ップを使って、自分の内面を掘ったり、身の回りの現象・知識・

データを掘ったりして、自分で掘り当てるしかない。そのとき、

人は、自分の立てた「問い」に見合ったものしかつかめない。

「問い」がつまらないと、がんばって掘ってもつまらな「意見」

しか出てこない。

まずは、いい問いを発見しよう。

(57p)

  

「問い発見力を鍛える」方法の一つとして、

著者は「問いスクラップ」を提案しています。

  

用意するものは、スクラップブック・メンディングテープ・

はさみ・ペン。

新聞記事や雑誌、本を読んで琴線に触れた部分などを切り抜い

てスクラップしている人もいるだろう。要はそれと同じだが、

「問い」に着目するところがポイント。こんな風に。

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1.面白い!と思った記事などを切り抜いて貼る。

2.その面白い考えは、どういう「問い」から出てきたのかを、

  文中に書いてあれば線を引く。

3.文中に「問い」が書かれていなければ、「意見」から逆算

  して割り出す。

日本語の文章では、問いが書かれていないことの方が多い。「

意見」は問いに対する答えだから、逆算すれば問いが割り出せ

る。例えば次の意見はどんな「問い」から出てきたか?

(意見)私は、岡山までなら飛行機で行きたいと思います。

もうおわかりのように、問いは「岡山までどういう交通手段で

行くか?」だ。(中略)

読んでいて目が留まる意見は、必ず裏に良い「問い」を持って

いる。意見から問いを割り出す訓練は、難しいけど力がつく。

(63~65p)

  

著作権上どうなのか心配ですが、私はブログ上で

新聞スクラップをやっていきたい。(すでにやっている)

その際、問いを探す実践はやっていきたい。

「なぜ『通じない』のか」① 「メディア力」を高める

 

今日は令和2年1月5日。

  

正月2日に本を読破しました。

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あなたの話はなぜ『通じないのか』のか

(山田ズーニー著/筑摩書房)

 

写真では文庫本ですが、私が読んだのは単行本です。

ページ数がずれる可能性があります。

  

では、付箋をつけたところを再読しつつ、必要なところは

引用しています。

  

その人の根っこにある思い・発言の動機、これを「根本思想」

と言う。言葉はちょうど氷山の見えるところのようなもので、

水面下には、その何倍もの大きな、その人の生き方や価値観が

横たわっている。根本思想は、言葉の製造元。だから、短い発

言でもごまかしようなく、にじみ出て、相手にわかってしまう。

(14~15p)

  

しっかりした根本思想、後ろめたくない根本思想を持ちたいと

思います。根本思想の醸造所がこのブログになってきました。

  

  

伝えなきゃ、伝わらない。

この当たり前のことが、リアルにわかった瞬間だった。

わかってもらえないと思うとき、落ち込んだり、相手をうらん

だりする前に、二つ自問してみよう。わかってもらうために、

自分はどんなことをしてきたか?自分は人のことをわかろうと

しているのか?

「黙っていい仕事をしていれば、わかってもらえる」と私は思

っていた。でも、多くの人が、忙しくさまざまな仕事をしてい

る会社では、人の仕事をいちいち見てはいられない。

(31p)

  

目の前の子どもたちに「伝えなきゃ、伝わらない」と

言ったことは何度かありますが、

自分は実践していたかというと、反省が浮かびます。

  

  

どうしたら、あなたが口を開く前に、周囲の人から、あなたの

話を聞こうという気持ちを引き出せるのか?どうしたら、クラ

イアントが、あなたの企画書の表紙を開く前に、「あの人の企

画なら間違いない」と思ってもらえるのか?

 

自分の聞いてもらいたいことを聞いてもらえるメディアになる。

 

「メディア力」を高めるとは、そういう意味だ。

(37p)

  

この本の中で、「メディア」は自分です。

自分のメディア力を高めることを指南してくれています。

   

   

自己発信したいフィールドで「あの人なら間違いない」と言わ

れるメディア力があれば、自分の言うことは速く、影響力をも

って伝わる。

(38p)

  

私は3つのメディア力を高めたいです。

①社会科教師として

②特別支援教育の教師として

③ICT機器をどう使うか試行錯誤している教師として

  

つまり、特別支援学級で、ITC機器を使って社会科の授業を

やっている時が、私にとって最も見せどころとなるように

研修をしていきたい。

2020年1月 4日 (土)

会社見学に行きたい/「新富士バーナー株式会社」

今日は令和2年1月4日。

  

昨年12月31日の朝日新聞朝刊の記事を載せます。

(クリックして拡大して読んでみてください)

  

Epson201 

地元の市にある「新富士バーナー」が、聖火リレーのトーチの

燃焼部分を担当していたことを知りました。

美しさと強さのある炎を生み出すことに成功したそうです。

その視点で、聖火ランナーのトーチを見てみたいです。

 

新富士バーナー株式会社

ここを見て、驚きました。

「SOTO」という商品名を作っている会社なのですね。

以前、記事に載せた写真を思いだしました。

Rimg0355 ここでも道草 登山、う~ん登山(2019年7月6日投稿) 

部分をアップします。☟

Rimg0355

HPのアドレスがあり、「shinfuji」がちゃんと入っています。

「新富士バーナー」との関係は、この時からあったわけです。

HPで住所を調べました。

愛知県豊川市御津町御幸浜1号地1-3

  

Yahoo!地図で示します。☟

  

20分もあれば行けてしまう。

行ってどうするの?と言われそうですが、

実際に行って見てきたい、話を聴きたいと思うのです。

  

 

2020年1月 3日 (金)

パラリンピック〈10〉山本篤「足のある選手に勝ちたい」

今日は令和2年1月3日。

  

「パラリンピック」シリーズは、11月1日以来です。

ここでも道草 パラリンピック〈9〉車椅子ソフトボール・アンプティサッカー(2019年11月1日投稿)

  

  

1月1日朝日新聞朝刊の記事です。

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山本篤さんの2つの言葉が印象に残りました。

  

「向こうは足のない選手に負けたくない。

僕は足のある選手に勝ちたい」

 

正直な発言です。

カーボンの義足の技術が、山本さんと、ライバルを、

こんな気持ちにさせたのだと思います。

  

「パラスポーツに何かインパクトを与えたい」

  

インパクトありました。

私は初めて知りました。

パラスポーツのプロ選手がいることを。

   

今年のパラリンピックまでに、

この「パラリンピック」シリーズを増やしていって、

パラスポーツの勉強をしていきたいです。

新しい横断歩道に刻印発見

今日は令和2年1月3日。

  

近所に横断歩道が新しくできました。

 

Rimg2052  

横断歩道を予告する菱形の標識をよく見たら、この刻印。☟

Rimg2053   

     

  

Rimg2054

新しい横断歩道の停止線。よく見たらこの刻印。☟

Rimg2056

   

  

Rimg2057

新しい横断歩道。よく見たらこの刻印。☟

Rimg2058  

  

今はこのように刻印を押すのですね。

以前はありませんでした。

※参考:ここでも道草 通勤路の「ショウジョウソウ」と「止まれ」(2015年10月24日投稿)

☝ この時に、道路に「止まれ」が書かれたばかりの時に見ていますが、

その刻印はありませんでした。

少なくとも2015年10月にはありませんでした。

  

  

刻印の文字の意味するところは?

「19.12」はわかりやすいです。

2019年12月に書かれたということでしょう。

問題は「MA」です。

 

ネットで調べたら、Yahoo!知恵袋で質問している人がいました。

Yahoo!知恵袋 横断歩道などの白線の端に刻印されているマーク(円の中の文字)はどんな意味のことが書かれているのですか?

  

回答を引用します。

 

施工業者と施工時期の情報の様です?

  

施工業者の可能性があるようです。

 

気がついた時には、他の場所の刻印もチェックしよう。

2020年1月 2日 (木)

対×談 福岡伸一・ブレンディみかこ 4/4

 

今日は令和2年1月2日。

  

前投稿の続きで、

1月1日朝日新聞朝刊の対談を書き写します。

   

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Epson202_4 

ブレンディ:日本では、グローバリズム競争を勝ち残るための

  ツールとして「多様性」を標語のように掲げている企業も

  多いと聞きます。

福岡:そうですね。生物学的における多様性は何百万年、何億

  年単位の話なので、人間社会の多様性に目を戻すと、時間

  の射程が短すぎると感じます。その年の増収増益のためと

  か、10年後の世界市場でのシェアのためとか。

ブレンディ:GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、

  アマゾン)などのグローバル企業も、多種多様で優秀な人

  材をかき集めながら、世界中でサービスの画一化を進めて

  いますよね。誰もがどこでも同じように情報発信や共有が

  でき、どの国でも同じ味のコーヒーを飲めるようになった。

  しかし、結局は効率的に売り上げを最大化しているだけで、

  自分の利益のことしか考えていないんじゃないでしょうか。

  多様性とは真逆の方向に見えます。

福岡:私もそう思います。先端企業は「多様な人材でイノベー

  ションを」といいますが、真の多様性とは、違う者の共存

  を受け入れるという、言わば利他的な概念です。本質的に

  は自己の利益や結果を求めるものではない。多様性は、利

  多性になじみがあると思います。

ブレンディ:そうですね。利他性を考えられるのは生物界では

  人間だけなのですか。

福岡:いや、食うか食われるかの生物の世界にも利他的な関係

  性が見えるんです。植物は自らが必要とする以上に葉を作

  って光合成をし、その落ち葉で微生物が増え、葉や木の実

  を食べて虫や鳥は命をつなぐ。もし植物が自己の必要量し

  か光合成をしなかったら、他の生物は存在できません。

ブレンディ:植物もそうなんですか。はたして人間には元来、

  利他的になれる力は備わっているのかな。「他人の靴を履

  いてみる」と言っても、「くさい靴」も「ダサい靴」もあ

  る。考えたくない人の立場に立って発想してみるって、す

  ごく難しい。「他人の靴を履こう」とする力を人間は本来

  的に持っているものなのでしょうか。

福岡:持っていると思いますが、自ら学ぼうとしないと自分の

  利他性に気づけないんです。何も知らないままでは他者の

  立場を考えられない。偏見や強者の支配にとらわれてしま

  います。学ぶのは「自由」になるため。そして「自由」に

  なれば、人間は「他人の靴を履く」こともできると思うん

  です。

ブレンディ:自由になって他人の靴を履くって、しみじみいい

  言葉だなあ。

福岡:山に登ると遠くまで見渡せるように、勉強すれば人の視

  界は広くなる。すると、お互いの自由を尊重し合う力を持

  てるようになります。現在はトランプ氏的な「公平さ・公

  正さより本音」といった流れが世界で強まり、排除の論理

  が大手を振って歩いていますが、人間は「種よりも個が大

  事」と約束した存在です。紆余曲折はあっても、いつかは

  正気を取り戻し、個と個の違いをみんなで認め、共有して

  いこう、という方向へ進みだしますよ。

ブレンディ:そう願っています・・・・いや、私は楽観的なの

  で絶対そうなると思います。多様性っていうと人種や文化、

  LGBTや社会階層など、属性の多様性に目が向きがちで

  すが、実はアイデンティティーは一つじゃない。いくつか

  の組み合わせで一人一人のユニークな「自分」ができてい

  る。その個人が尊重されること、これが多様性なんだと思

  います。日本の社会もそう変わっていけますか。

福岡:日本でもいやおうなく異質な存在と出合う場が増えてい

  ますし、少しずつですが、「個」を尊重する方向に向かっ

  ていると思います。

ブレンディ:私もそんな気がします。いま気づきましたが、先

  生も私も、2人ともかなり楽観的なタイプなのかもしれま

  せんね!

  

  

4回に分けて福岡伸一さんとブレンディみかこさんの

対談記事を書き写してきました。全文書き写しましたが、

一番印象に残って勉強になったのが、

今回太字で色づけした文章です。

 

学ぶことで偏見や強者の支配にとらわれず自由になれる。

相手のことがわかって尊重できる。利他的に動ける。

 

ここが重要!

読書・テレビ視聴・実体験などから学び、

このブログに書くことで、血や肉にしていきたいです。

 

ちなみに今回書き写した記事の全体写真です。☟

Rimg2059

  

 

対×談 福岡伸一・ブレンディみかこ 3/4

  

今日は令和2年1月2日。

  

前投稿の続きで、

1月1日朝日新聞朝刊の対談を書き写します。

  

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Epson202_3  

福岡:「多様性」という言葉は1980年代後半、生物の種の

  多様性が必要だという形で提唱され、次第に広まっていっ

  たのだと思います。

ブレンディ:先生のご専門ですが、「生物多様性」はよく聞く

  言葉ですよね。

福岡:一般にはライオンとか象といった数多くの「種」が存在

  していることを示しますが、実はひとつの種の中に多様性

  が存在することも、その種が生き延びるために不可欠なん

  です。 

ブレンディ:それはどういうことでしょうか。

福岡:何百万年といった生物界の長い時間軸の中では、いつ突

  然、環境が激変するかわからない。そのとき、ひ弱そうな

  個体の方が生き延びるかもしれないんです。種が生き残る

  ためには、個体のバリエーションが豊富な方がいいという

  多様性ですね。

ブレンディ:すごくスケールが大きな話ですね。

福岡:アリには必ず2割程度、忙しいふりをしてサボっている

  個体がいます。この2割を取り除くと、残りの勤勉なアリ

  の2割がまたサボります。天敵に攻められたときに戦うた

  めとか、洪水の際に巣を直すためとか、いろんな説がある

  けどよくわからない。

ブレンディ:面白いですね。人間という種にも、多様な存在の

  仕方があるほうが長い目では得なわけですね。

福岡:そうです。平たく言えば「変わり者」を多く内包してい

  る社会の方が実は強靭(きょうじん)だと示唆してくれま

  す。でも生物学的には、人間ほど多様性に乏しい生き物は

  いません。人間は他の動物と比べ、遺伝子レベルでは非常

  に均等性の高い種です。肌の色や習慣、宗教などほんの小

  さな差異が大きな違いに見えるのは、逆に均質すぎるから

  なのです。

ブレンディ:それは知りませんでした。

福岡:「人種」という言葉がありますが、我々「ホモサピエン

  ス」はどんな組み合わせの男女でも子どもを作れる完全均

  一な種です。でも仮に現在、ネアンデルタール人が生き残

  っていたとしたら、彼らとセックスしても子どもができに

  くい。社会で少数派の彼らが差別される・・・・なんてこ

  とがあったら、これが本当の「人種問題」ですよ。

ブレンディ:今の人種の違いなんてどうでもよくなる、壮大な

  「人種問題」ですね。

福岡:もう一つ、人間は唯一、「産めよ増やせよ」という遺伝

  子のたくらみから脱出できた種なのです。

ブレンディ:「遺伝子のたくらみ」って何ですか?

福岡:例えば、ある種の昆虫は卵を約4千個産みます。大半は

  死んでも、1、2匹生き残って種をつなげばOK。つまり、

  生物において「個体」は「種」の保存に奉仕するための道

  具でしかない。それが「遺伝子のたくらみ」です。しかし

  人間だけは、「個体」に価値があると考えた方がより豊か

  な社会を構築できると気づき、それを人類共通の価値にし

  ようと約束した。それが基本的人権の起源だと思うんです。

ブレンディ:それなのに「個体同士」で争い合う歴史を繰り返

  しています。

福岡:不幸にも人間はつい群れたくなるんですね。そして、人

  種とか民族とか、国家といった階層を作りたがる。それゆ

  えに争いごとが絶えないのです。

  

   

福岡伸一さんの「生物学的」な見方は興味深いです。

基本的人権の起源も、人類が「個体」に価値があることに気づき、

それを人類共通の価値にしようと

「約束」したところからなのですね。

約束だから、本能ではありません。

だから基本的人権の侵害が起こってしまいます。

戦争は最たるものです。

対×談 福岡伸一・ブレンディみかこ 2/4 

  

今日は令和2年1月2日。

  

前投稿の続きで、

1月1日朝日新聞朝刊の対談を書き写します。

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福岡:ここ数年、日本ではやった「忖度(そんたく)」という

  言葉とは対照的ですね。相手の心を想像するのはエンパシ

  ーと同じでも、忖度は自分の身を守るためだけの利己的な

  行為と感じます。

ブレンディ:そうですね。忖度は、自分の利益のために行う防

  御的な行為なのでしょう。日本社会に独特の同調圧力の強

  さにも関係しているような気がします。「共感」という言

  葉も日本で最近聴きますが、要するに「いいねボタン」で

  すよね。

福岡:同調圧力というと、思い出す瞬間があります。研究者を

  志して20代後半でニューヨークへ行き、職場に向かう朝、

  深く楽に呼吸している自分に初めて気づいた経験です。日

  本では、見えない同調圧力に知らず知らず雁字がらめだっ

  たんだ、と。

ブレンディ:わかります。私も19歳で初めて英国に旅して、

  小さなことだけど、誰もが気にせず自分が好きな服を自由

  に着ていて、「私も私自身でいられる!」と。それだけで

  すごい解放感でした。

福岡:「銃・病原菌・鉄」や「文明崩壊」などの本で知られる

  ジャレッド・ダイヤモンド博士と話したとき、こう言って

  いました。どの民族にも例えば「殺すな、盗むな、うそを

  つくな」という戒めは共通してあるけれど「他人に迷惑

  をかけるな」という戒めを重視する民族は日本人だけであ

  る、と。

ブレンディ:へえー、面白いですね。「迷惑をかけない」とい

  う気持ちは、日本人の場合は、行為だけでなく服装などに

  も及びますね。人を不快にさせない、集団から目立たない、

  といった理由で身なりをきちんとするわけで。

福岡:誰もが日本語が分かって当然という均質な社会なので、

  言外の意味を忖度したり、空気を読むという圧力が生じて

  しまう。米国では、違う文化で生まれ育った人々がプアな

  英語で意思疎通しているため、言葉で表現したこと以外に

  気を回す余裕はなし、それを求められもしない。自分自身

  や自国の文化を相対化する環境に身を置く経験は貴重です

  ね。

ブレンディ:「身を置く」っていい言葉。私は、エンパシーを

  働かせるためには土壌がいると思うんです。それは街で異

  なる人たちと実際に関わること。それが他者を想像すると

  きの土台になる。ツイッターで頭の中だけの議論をするの

  はやめて、街に出ようよって思う。  

  

   

「見えない同調圧力」は、日本以外の場所に行くと感じるのですね。

しばらくは海外に行く予定のない私としては、

日本に居ながらにして「同調圧力」を認識して、

その圧力から解放された気持ちのよさを味わう方法をしりたい。

やりたいと思ったことを、人の目を気にせずにやればいいのかな。

  

「身を置く」

やはり今年は出かけましょう。

出かけて行って、知らなかった人たちの中に「身を置きましょう」

それは遠くに行くとは限らず、近くの人たちの中ででもです。

知ってるつもりの身近な人はたくさんいます。

そうすれば、無知にならず、同調圧力からも解放されるのでは。

今年の目標の「押しを強くする」は日々心に浮上させたいです。

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