介護保険の改定がどうなった?① 利用者の自己負担率
今日は令和6年8月22日。
この本を読みました。
「史上最悪の介護保険改定?!」(上野千鶴子・樋口恵子編/
岩波ブックレット)
政治系YouTuberの動画を見ていると、頻繁に登場するのが
上野千鶴子さん。
私が見ている動画は、保守系と呼ばれる人が多いのですが、
その人たちからすると上野千鶴子さんはとんでもない人です。
東京都知事選で、得票率が2位だった石丸伸二さんが、
上野千鶴子さんのことを尊敬していると言ったら、
石丸さんは怪しいという評価となりました。
ここまで言われる上野千鶴子さんのことを知りたくて、
本を読んでみようと思って、図書館で借りたのが、この本です。
でもこの本は、上野千鶴子さんが全てを書いた本ではなく、
上野さんの文章は「はじめに」の4ページだけでした。
でもそこをしっかり見ていきたいです。
引用します。
「史上最悪の介護保険改定」という表現を聞いて、びっくりした読
者の方もいるかもしれない。介護保険改悪は昨日今日、始まったこ
とではない。介護保険は今年二三歳、生まれてこのかた、ずっと被
虐待児だったと言われている。 三年に一度の改定のたびに「虐待」
を受けてきたからだ。だが、二〇二四年度に向けた七回目の介護保
険改定は、ガマンの限度を超えたというか、放っておけないレベル
に達していた。
(4p)
この本が発行された年月がいつなのかが必要になります。
調べました。
2023年6月6日発行とありました。
1年前の本です。
「介護保険」が始まって23年。
そうかもうそんなに経つんですね。
日本の介護保険制度について 2016年11月 厚生労働省老健局
このサイトによると、
1997年に介護保険法制定、
2000年(平成12年)に介護保険法施行でした。
3年ごとに見直しておくというやり方です。
したがって、2024年は7回目の改訂だったわけです。
2000年。
私は39歳。
忙しい時だったので、介護保険法がどんなものか、
関心が持てなかったと思います。
まだ若かったし。
今さら勉強しています。
その財源は、税金と保険料です。
上記サイトの写真を載せます。
第2号被保険者(40歳〜64歳までの者)として保険料を払い、
それ以後も第1号被保険者(65歳以上の者)として払います。
私は40歳から63歳(現在)まで払ってきたことになります。
上野千鶴子さんの文章の引用の続きです。
二〇二二年秋からの政府の社会保障審議会介護保険部会のテーブルに
は、すでにこんな改定案が出されていた。
・利用者自己負担率一割を標準二割に、さらに所得に応じて三割に
・要介護1・2の通所介護と訪問介護を介護保険からはずして
総合事業に
・ケアプランの有料化
・福祉用具の一部をレンタルから買い取りに
そのうえ、政府の検討会では、利用者三人に対して常勤職員換算で
一人という施設の職員配置を、ロボットの導入で四対一に「基準緩和」
するという案の検討も始まっていた。
ありえない! 信じられない!!
これまでだって介護現場はぎりぎり絶壁だった。 コロナ禍の下で、
さらに痛めつけられてきた。
「放っておいていいんですか?」という小島美里さん(第Ⅰ部第8章参照)
のネット上のひと言かすべては始まった。隔週開催の審議会で二〇二
二年一二月には答申が出る。そうなっては手遅れだ。九月に言い出し
て、一〇月、一一月と二ヶ月のあいだに五回のオンライン、オフライ
ンを含む抗議アクションを矢継ぎ早に開催した。 怒濤の進撃である。
本書はその報告書である。
(4〜5p)
この本の発行は昨年ですが、この緊急事態は、さらに前年の
2022年9月となるようです。
上野千鶴子さんが遅れている改訂内容は、
どうなったのか。
調べてみたい。
・利用者自己負担率一割を標準二割に、さらに所得に応じて三割に
これはどうなったか。
なかなかネットで見つかりませんでしたが、
動画でわかりました。
「標準二割」にはなりませんでした。
負担率を上げるように催促しているのは財務省です。
財務真理教の財務省です。
税金をもっと有効に使う方向に動いて欲しいです。
ただ3年後の改訂に向けて、また話し合われるとのこと。
財務省の催促は続くのか。
う〜ん、この記事はここまでにします。
続きは次の記事で。
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