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2024年7月12日 (金)

まもなく1学期の通級指導が終わる/振り返ってみる

   

今日は令和6年7月12日。

  

今日から3日間は懇談会があります。

昨年度まで、通級指導教室では懇談会がなかったようですが、

今年度は希望があって行うことにしました。

急遽のことなので、希望制にしました。

14人が希望です。

  

どんな話をしようか。

いい機会なので、1学期、試行錯誤してやってきた

通級指導のまとめをしてみたいと思います。

  

◯週に1時間、あるいは2週に1時間だけの通級指導。

 でも子どもたちにしてみたら、

 本当は通級学級で授業を受けるはずなのに、

 その授業を受けずにやってくる1時間。

 少ないけど、貴重な1時間だと考えて、その1時間が、

 子どもたちにとって、有効なものになるように、

 考えうることで、実行できることは実行したい。

  

◯たった1時間を少しでも有効にするために通級ノートを使う。

 通級ノートにやったことを記しておくことで、今までどんな指導を

 してきたのかを思い出すことができる。週に1時間なので、

 やったことを忘れてしまいがち。ノートに記して残すことで、 

 振り返りやすい。次に何をしたらいいかを考えることもできる。

 

◯たった1時間を少しでも有効にするためには、1時間でやったことを

 通常学級の担任と、保護者と共有したい。そのためには通級ノート。

 通級ノートに、1時間でやったことを書いて通常学級担任に知らせる。

 通級学級じゃないと表さない子どもの表情や行動もあると考える。

 それらを知らせたい。

 保護者にも、授業でやったことを付箋に書いて、

 通常学級担任に子どもの連絡帳に貼ってもらうことで、連絡できる。

 保護者にどんな連絡をしているかも、通常学級担任にも知ってもらえる。

 保護者に伝えて、通級指導教室でどんなことをやっているのか

 知ってもらい、家庭で協力してほしいこともお願いできる。

 

◯通級ノートに、通常学級担任から通級指導教師にいろいろ情報を

 書いてもらう。いいことなら、通級学級でも褒める。間接ぼめは有効。

 問題行動については、下記にも述べるが、それについて話をすることが

 できる可能性がある。

◯1時間だけとはいえ、1対1の指導だからできることがあると思う。

 定期的に1時間、じっくり子どもと接することができるのは、

 通級指導ならでは。この特徴を活かしたい。

 通常学級の場合、1対1で話す機会は、問題行動があった時が多い。

 教師も子どもも、異常な状態。平常心で1対1ができるのはいい。

  

◯子どもたちにとって、通常学級での自分を客観的に見ることができる

 時間と考える。通常学級でおかしなことをしてしまったことを、

 場所を変え、その時に現場にいなかった教師との会話の中で、

 客観的に思い出して、その原因、これからどうしたらいいかなど、

 考えることが可能である。

 そのためには、通常学級の担任の情報提供が必要である。

  

◯1対1なので、教師の魅力も大事になる。

 子どもたちから、魅力ある教師でないと、

 たった1人で教室に進んで来てくれる状況は作られない。

 通級指導学級に来るのが苦痛になってしまう。

 どんな教師になるか。

 勉強を楽しむ教師でありたい。

 何を始めるかわからない教師でありたい。

 知的な教師でありたい。

 子どもの話を最後まで聞くことができる教師でありたい。

 ベストは、生き方の参考になる教師になれたらいい。

   

◯授業の内容を、他の人に話したくなるようなものにする。

 子どもが家庭で話す、通常学級担任に話すことで、

 それが授業内容の復習になり、理解が進む。

 通級指導教室でやっていることを家庭や通常学級担任が知って、

 協力をしてもらえる。

   

◯授業内容は、知的な内容でありたい。

 親も知らない、通常学級の担任も知らない、友達も知らない、

 そんな知識は持っているだけで、自信になるし、

 他の人に話すことで感心され、自己肯定感にもつながる。

 話したいことをたくさん持つことで、コミュニケーションにも

 積極的になると考えたい。

  

   

◯カブトムシの幼虫と成虫、カマキリの卵嚢、チョウの蛹、ヤゴ、

 ゲンゴロウなど、生き物は見ていて飽きないし、生態は面白い。

 子どもたちの癒しにもなるし、好奇心をくすぐるものでもある。

 教師も飼育していて楽しい。

 子どもの気持ちをほぐすのにも効果的と考える。

 通級指導教室で、生き物を飼育するのは、上記の理由で効果的である。

  

   

◯タブレット端末を有効に使いたい。

 子どもが、自分が体験したことを話をする時に、

 説明に窮する時がある。

 そのような時に、タブレット端末で関連写真を示すことで、

 「そう、そう、これ、これ」となり、

 話が具体的になるケースが多かった。

 すぐに疑問を言う子どももいる、

 教師が指導の中で疑問に思うこともある。

 「なぜハエは、前足をスリスリするのか」

 「夾竹桃(キョウチクトウ)は本当に毒がひどいのか」

 など、すみやかに疑問を解決したり、言ったことを証明したりするのに、

 タブレット端末は有効であった。

 1時間の授業内で解決できるのもいい。

 直接見ることができなかったことも、写真や動画で撮っておけば、

 すぐにそれを見せることができる。

 1対1なので、簡単に見せることができる。 

 

  

◯退職した身で、通級指導に初挑戦。

 でもやってみて、今まで自分がやってきた手法や考え方が

 丸ごと活かせる分野だなと思った。

 うまくいった手法や考え方を凝縮できる。

 さらに、いろいろな子どもを見てきて、

 こうしてあげればよかったと思ったことが、

 目の前の子どもにできるぞと思う時がある。

 これだけこまめに、通常学級担任や保護者に情報を流してできることも、

 その一つ。これは退職した身だからできること。

 通常学級担任の時にはできなかった。

 それがどんな効果があるかは、今年度でわかる。

   

   

◯最後に、通級支援学級の目的について。

 サークルで、メンバーから言われたのは、

 「自己肯定感を高めてあげることだよ」と言われたのがしっくりきた。

 そのために、子どもたちに特別の、とっておきの知識と体験を

 少しでも与えるのがいいのかなと思った。

 自分を客観的に見られるのも、これからどうしていけばいいかが見えて、

 それもプラスになるはず。

 通級支援学級の存在意義はここだなと現時点では思う。 

  

以上、まとめてみました。

もしかしたら、1学期期間中に思いついて書き加えることが

あるかもしれません。とりあえず、1学期中(7月19日まで)は、

改訂版が出るかもしれないです。

将来、指導が行き詰まったら、初心に返るために、

この記事を訪れたいです。

(63歳が書くようなことじゃないか。63歳で初心?)

     

懇談会が間もなくです。

コメント

通級だよりがお勧めです。
やったことを記入、通級担当のコメント、担任のコメントかサイン、保護者のコメントかサイン、情報共有にもってこいです。
よかったらお届けします!

yayoiさん、コメントをありがとうございます。
通級だよりの提案もありがとうございます。
どうやってやって行こうか迷いましたが、
通級ノートにしました。
そのノートに、その子に対しての指導記録が
1年分、残るように考えました。
前任者の「週に1回、2週に1回だと、前回何をやったか
忘れてしまうことがある」と言うのを聞いて、
授業でやったことの記録のためにも、
1冊のノートにしようと思いました。
プリントだと、保護者から戻ってくるタイミングが遅れたり、
散逸したりする可能性もあり、やっぱりノートかなと考えました。
通常学級の担任に知らせることと、保護者に知らせることで、
違うこともあるので、それぞれに書くことにしました。
保護者の場合は、記事にも書きましたが、
付箋に書いて、それを通常学級の担任に連絡帳に貼ってもらう
手順です。
通常学級の担任が、保護者にどんな内容を書いたのかも、
知られるようにしました。
保護者からの連絡も、付箋で届くようになりました。
  
1学期、通級ノートでやってみましたが、
このやり方でいいかなと思っています。
昨日の懇談会でも、保護者からは好評でした。
  
6月の研修会で作成した資料を、メールで送っちゃいます。
その資料には、通級ノートの写真が載っています。
実物を見てもらった方が、いいのかなと思います。
よかったら見てください。
  
以上、長々書きました。
通級だよりを届けてもらわなくても大丈夫です。
ありがとうございます。

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