「ニッキーとヴィエラ」読破/静かな英雄と救われた少女
今日は令和4年4月29日。
この本を読みました。
「ニッキーとヴィエラ ホロコーストの静かな英雄と救われた少女」
(ピーター・シス作 福本友美子訳 BL出版)
ニッキーが「静かな英雄」です。
ニッキーはイギリス人です。
ナチスの迫害が迫るチェコのプラハから、
17歳以下の子どもをイギリスに逃がす仕事をした人でした。
プラハからは、8本の汽車がイギリスに向かいました。
669人が無事にロンドンに着きました。
しかし、9本目の汽車は、国境が閉ざされてしまったため、
出発ができませんでした。
乗っていた子どもの数は250人。
そのうち生き残ったのは2人だけでした。
ヴィエラは「救われた少女」の一人でした。
プラハを出発する前に、父親から日記帳をもらいます。
ヴィエラは、毎日日記帳を書き続けました。
いつか両親と再会する日を信じて。
しかし、両親は、強制収容所で亡くなってしまいます。
ニッキーは、自分が子どもたちを救ったことを
他の人たちには話をしませんでした。
奥さんが、資料を見つけたことから、知られるようになります。
もしもあのとき、ニッキーがプラハに行って、
命を救ってくれなければ、
669人の子どもたちは生きのこれなかったでしょう。
ニッキーはいいました。
私は英雄ではありません。
本当の英雄たちのように、
きけんに立ちむかったわけではなく、
やるべきことがあったから、やっただけです。
このニッキーとヴィエラたちのお話が、
細かい描写の絵本になっている本です。
大事な歴史の証言本です。
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