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2022年2月

2022年2月17日 (木)

番画〈683〉〈684〉:落語「源平盛衰記」義仲の「火牛の計」 オクシズに登りに行きたい

    

今日は令和4年2月17日。

   

今晩、もう1本書きます。

  

番画です。

   

〈683〉「日本の話芸 桂文治 落語”源平盛衰記”」

  (2022年2月13日放映)

  

〇久々に落語を聞いた。見た。

 すぐに授業で使えないかと思って見た。

 木曽義仲の「火牛の計」と呼ばれる作戦を思い出させてくれた。

 牛の角に松明をつけて、敵陣に突っこませる作戦だ。

 でも落語はすぐに脱線して笑いにもっていってしまう。

 とうとうと歴史の場面をかたるわけではなかった。

 仕方ないか。

〇大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、

 木曽義仲の戦いをどう描くのだろう。

 ※参考:木曽義仲の使った火牛の計は嘘だった?

  

  

〈684〉「新日本風土記 オクシズ 奥静岡」

  (2021年11月26日放映)

  

〇山登りをしていると、静岡市の山間部は魅力ある場所だ。

 静岡市の中山間部を「オクシズ」と呼ぶことを初めて知った。

〇かつては金の採掘地であった。

 慶長小判にも金は使われた。

 幕末には掘りつくされて閉山。

〇梅ヶ島温泉 近くに日影沢金山があった その跡が残っている。

 300年掘られて、天保2年に閉山。

〇オクシズ ここにしかない在来作物を育てている人がいる。

 キビ アワ 井川おらんど(じゃがいも)

 他の地区から移り住んで在来作物を育てている夫婦。

〇オクシズ ウィスキーの製造が始まっている。

 オクシズの木材をつかっている。

 静岡蒸留所 参考:静岡蒸留所   

    

退職したら、山登りを始めたい。

オクシズにも行きたい。

その時に知っておくとよかった情報でした。

梅ヶ島温泉は何度も行きました。

番画〈682〉:フィッシャーズを見始めた理由

    

今日は令和4年2月17日。

   

フィッシャーズをまた見ました。

  

番画です。

   

〈682〉フィッシャーズ

絶対に笑ってはいけないモトキの食事シーンがヤバすぎたwww
YouTube: 絶対に笑ってはいけないモトキの食事シーンがヤバすぎたwww

   

〇口に水を含み、映像を見ても笑っちゃいけない。

 笑うと、口に含んだ水がビニール袋の中に。

 今回は、モトキの食べるときの映像集。

 面白い顔をして食べてきたんだなあと思う。

 シルク、マサイ、そしてモトキ本人は何度も水を吐きだしていた。

     

  

フィッシャーズの最初の1本はこれでした。☟

【爆走】新競技「全力キックボード50m走」で新記録と事故が止まらねぇ!!

この動画がアップされたのが、2020年6月7日でした。

おそらく、この6月から見始めました。

  

担任している生徒が見ていると聞いて、

試しに見始めました。

面白かった。

その生徒は不登校生徒です。

その生徒と共通の話題を持ちたかったです。

直接話すことは滅多にできなかったので、

手紙を届けることにしました。

毎週金曜日。

決めたからには意地でも届けようと決めました。

昨年は大みそかが金曜日でした。

一昨年は元旦が金曜日でした。

その時はこっそりポストインしてきました。

手紙には、必ずフィッシャーズのことを書きました。

返事をもらったことはありませんが、

手紙は届け続けてきました。

その生徒は中学校3年生。

卒業が迫ってきました。

フィッシャーズを見て、手紙を書いて届けるルーティーンは、

もうじき終わらざるを得ません。

この手しか思い浮かびませんでした。

やり切ったところに何があるかわかりませんが、

最後まで届けたいです。

3月25日(金)が最終日の予定。

   

手紙のネタを供給してくれたフィッシャーズに感謝です。

2022年2月16日 (水)

番画〈680〉〈681〉:「歴史探偵」の「黒船」 「新選組!」の「黒船」 

          

今日は令和4年2月16日。

    

前記事、昨晩に続いて黒船です。

授業で教えることがマイブームになります。

   

番画です。

  

〈680〉「歴史探偵 黒船来航」

  (2020年3月25日放映)

  

〇「歴史探偵」はこの時がまだ2回目。

 「歴史探偵」が本格的に始まったのは2021年3月だから、

 その1年前の放送である。こういうのをパイロット版というのか。

〇1853年 ペリー来航

 その翌年にもペリーは2度目の来航をしている。

 その期間に、江戸幕府は、江戸沿岸に6つの台場を造ろうとした。

 大工事であった。

 長いもので6mもある杭を、1つの台場に数千本打ち込まれた。

〇現存するのは6つの台場のうち2つ。

 第3と第6台場。

〇シュミレーションによると、6つの台場があれば、

 ペリー艦隊に勝つことができた。

 しかし2回目のペリーの来航は予想以上に早かったため、

 3つの台場しかなかった。これでは負ける。

〇しかし、時の老中阿部正弘は長州藩と連絡をとり合って、

 起死回生の作戦をもくろんでいた。

 大船50,小舟200で攻めようというものだった。

〇実際には戦いは起こらず、日米和親条約がむすばれる。

 貿易は認められないが、石炭・水の供給をすると約束する。

   

  

  

〈681〉大河ドラマ「新選組! 1 黒船が来た」

  (2004年1月11日放映)

  

〇三谷幸喜さん脚本のこの大河ドラマ、初回が「黒船」だった。

 台詞が楽しいなと思う。さすが。

 ペリーが2回目に来た時に、

 近藤勇と土方歳三が黒船に向かって漕ぎだすシーン。

 実際はそんなことはなかっただろうと思って見た。

 黒船を目撃した人がさまざまだとわかる。

 あの船に乗って世界に出たいと思う人。

 あの船に乗っている人たちにやられてしまうと思う人。

 あの船に乗っている人たちに教わって技術を身につけるべきと思う人。

 そんな部分を生徒に見せるのはどうだろう。

2022年2月15日 (火)

番画〈679〉:「歴史の細道 黒船来航」気になる案内人

     

今日は令和4年2月15日。

   

番画です。

  

〈679〉歴史の細道

黒船来航 実は幕府はペリーがやって来るのを知っていた?
YouTube: 黒船来航 実は幕府はペリーがやって来るのを知っていた?

  

〇明日から学年末テストが始まる。

 社会科は初日。2時間目。

 テストが終わると、授業では幕末を教える。

 それに先立って、この動画を見た。

〇「歴史の細道」はこれが2本目。

 1本目は「明暦の大火」だった。

 ※ここでも道草 番画〈668〉〈669〉:明暦の大火(振袖火事)の動画2本(2022年2月9日投稿)

 案内人のさおりさんが美人であることはやっぱりプラスだ。

 最初と最後にちゃんと登場して顔見せしている。

 ただ「歴史の細道」全てで登場するわけではないようだ。

〇ペリー艦隊と江戸幕府がどのような交渉をしたのか、

 詳細にわかった。

 いろいろな役職の人が使節として対面したんだ。

 将軍は徳川家慶の時だったと覚えていたが、

 家慶はペリーが江戸を離れた直後に亡くなっている。

 「忍藩(おしはん)」というのが出てくる。

 忍城を中心とする藩である。

 忍城といえば、石田三成に水攻めをされた城ではないですか。

 映画「のぼうの城」で有名な城だ。

 幕末までちゃんと残っていたのかあ。

  

  

調べました。

案内人のさおりさんは、真加藤沙織(まかとうさおり)さん

という人でした。

堀北真希さんに似ているという文もあり、なるほどと思いました。

https://twitter.com/makato_saori

「フィッシャーズ」はチャンネル登録していましたが、

「歴史の細道」もチャンネル登録をしました。

私にとって2番目の登録です。

勉強させてもらいます。

2022年2月13日 (日)

番画〈676〉〈678〉:フィッシャーズ早押し画像クイズ 差し迫ってきたウクライナ情勢 安房に逃げた頼朝 注目したい和田義盛

     

今日は令和4年2月13日。

   

番画です。

   

〈676〉フィッシャーズ

これ何かわかりますか?

  

〇早押し画像クイズであった。

 マサイはこんなクイズも作ってしまう。

 シルクとモトキが挑戦していた。

 意外性のないすぐにわかるものもあったが、

 上質なものもあった。

   

 

〈677〉「ニュース地球まるわかり」

  (2022年2月13日放映)

  

〇特集:NATOをめぐりロシアと欧米が対立

 最新ウクライナ情勢

 これは生徒に伝えるべき情勢だと思った。

 1990~1991年の湾岸戦争を思い出す。

 あの時には社会科通信「道草・社会」で戦争を伝えていた。

〇地球ノート:中国のカーリング 飛躍のきっかけは日本

 27年前に北海道の人がカーリングを中国に伝えた。

 2010年バンクーバーオリンピックで中国は銅メダル。

 明日、北京オリンピックで日本と中国が対戦する。女子。

〇旅する世界:インド サトウキビからつくった砂糖ジャグリー

 インドのお茶「チャイ」の甘味にもなっている。

〇サトウキビから砂糖をつくるシーンを見ることができた。

 日本でもサトウキビの生産は行われているので、

 見せる価値がある。

 日本のお茶と同じように、インドにもお茶があることも知らせたい。

  

   

〈678〉大河ドラマ「鎌倉殿の13人 6 悪い知らせ」

  (2022年2月13日放映)

  

〇石橋山の戦いで敗れた源頼朝は、現在の東京湾を船で渡って、

 安房の国に逃げたんだ。よくぞ生きていたという感じ。

〇横田栄司さん演じる和田義盛に注目したいと思う。

 今回も、頼朝に、手柄を立てるので、願いがかなった時には

 侍大将にしてくれと申し出て、頼朝から快諾を得た。

 「鎌倉殿の13人 完全読本」(産経新聞出版)には、

 次のように書いてあった。

  

 三浦一族の庶家である坂東武士。通称は小太郎。源頼朝が挙兵す

 ると、叔父の三浦義澄らとともに参陣。鎌倉幕府の設立に貢献し、

 初代の侍所別当に任命される。弓の名手として知られ、奥州合戦

 において武功をあげ、頼朝上洛の際には先陣を担う。頼朝の死後

 は宿老として「13人の合議制」のひとりとなるが、和田合戦で

 北条義時と戦って命を散らす。

 (41p)

   

〇ほぼ1年出演するようだ。歴史ファンには愛されている人物らしい。

 横田さんも、並々ならぬ覚悟で演じるようである。楽しみである。

 このブログでも、ちょくちょく話題にしていきたい。

   

日曜日の晩は、「ニュース地球まるわかり」と大河ドラマを見て、

こうやってブログにまとめたりするのであわただしい。

今晩は、北京オリンピックで女子スピードスケート500mがある。

午後10時50分からスタート。これは見逃せない。

今晩はさらにあわただしい。 

番画〈674〉〈675〉:世界遺産グラン・カナリア チコちゃん野球のストライク

     

今日は令和4年2月13日。

   

番画です。

  

〈674〉「世界遺産 スペインの火山島 グラン・カナリア」

  (2021年10月24日放映)

 

〇アフリカ北西部にある島。

 1世紀頃に先住民が移ってきて住み始めた。

 断崖に洞窟を掘って住んでいた。

〇15世紀 大航海時代 スペインがやってきて征服

 先住民も抵抗したようだが、絶滅してしまう。

 スペインはそこまでやるのか。

〇2019年に世界遺産に登録

 登録理由 火山島で独自に発展した先住民文化

  

   

〈675〉「チコちゃんに叱られる」

  (2021年3月26日放映)

  

〇録画してあっても、まだ見ていない「チコちゃんに叱られる」は

 たくさんある。

 できるだけ見ておいて、生徒に見せたいものは見せる。

 退職まで続けたい。

 今回もほぼ1年前の放送を見る。

  

〇疑問:なんで走っている人はやたらと音楽を聴いているの?

〇チコちゃんの回答:音楽が脳からのSOSをかき消してくれるから。

〇体育の授業で、体育の先生がBGMを流している。

 そこにも通じる話であった。

  

〇野球のストライクってなに?

〇チコちゃんの回答:審判の不満の声。

〇「いい球だから、打て!」という審判の声が「ストライク」になった。

〇「ストライク」誕生が1858年。

 「ボール」誕生は1863年。

〇野球はかつて先に21点を取った方が勝ちであった。

 ピッチャーは下手投げで、打ちやすい球を投げていた。

 いろいろ進化してきたスポーツだったんだ。

〇野球に関心がある生徒には面白い話。

 でもルールさえあやうい関心のない生徒には辛いところかな。

  

〇見てみたい砂漠の絶景 1位 アタカマ砂漠 スーパーブルーム

            2位 ナミブ砂漠 フェアリーサークル

            3位 カラクム砂漠 地獄の門

〇これは生徒に見せたいと思った。天然ガスがずっと燃え続けている

 地獄の門は面白い。

  

〇疑問:なんで燃やすと煙が出るの?

〇チコちゃんの回答:酸素と熱が足りないから。

〇煙は酸素と結びつかなかった小さな炭素の粒の集まり。

〇「燻製」の仕組みも紹介される。あれは炭素の味。    

 

2022年2月12日 (土)

番画〈672〉〈673〉:映画「聲の形」を見せている ブラタモリ富山市の売薬籠の中身は?

    

今日は令和4年2月12日。

   

番画です。

   

〈672〉映画「聲の形」(2016年)

  (2018年8月25日放映)

  

〇現在、道徳の時間で見せている映画である。

 ラストイヤーであることを勝手な理由に、

 道徳の時間には映画を見せてきた。

 先日、生徒が今まで見せた映画をちゃんと覚えていて驚かされた。

 ここにも書き留めておきたい。

〇「127時間」(2010年)

 「きっと、うまくいく」(2009年)

 「マイ・フレンド・フォーエバー」(1995年)

 「潜水艦カッペリーニ号の冒険」(2022年)

 「心が叫びたがってるんだ」(2017年)

 「弱虫ペダル」(2020年)

〇その生徒が一番印象に残っているのは

 「マイ・フレンド・フォーエバー」とのこと。

 すでに古い映画なのだが、映像の力は衰えていなかった。

 いい映画は、時を越えて伝わる。

〇「聲の形」は生徒から薦められた映画である。

 この映画を道徳の時間に見たいと言ってきた。

 録画したものがあったのだが、最初のいじめのシーンで躊躇していた。

 でも生徒の声を尊重した。

 一緒に見て、語り合ってみたいと思った。

 連休中の今、あらためて見た。

 主人公の男子生徒から見ると、同じ高校の人たちの顔には

 全てバツ印がついている。

 トラウマのために心をとざす男子生徒が、

 トラウマの元になった少女と再会していく中で、

 だんだん心が解放されていく。

  

   

〈673〉「ブラタモリ 富山市」

  (2021年12月4日放映)

  

〇今回のお題は「富山の”富”はどう生まれたか?」

〇富山湾では500種類の魚介類が獲れる。

 シロエビ 大量に獲れるのは富山湾だけ

 ホタルイカ ブリ ベニズワイガニ

〇授業で近畿地方の勉強をしていて、日本海で獲れるカニは?

 この質問の答えがズワイガニ。富山はまあ隣だからね。

〇富山市 2020年住み続けたい町第一位。

〇神通川(じんつうがわと思っていたが、じんづうがわであった)

 富山湾に流れ込む川は、急流で、土砂は湾の深海へ 

 水流で海底を削る  魚にとっては住みやすい場所 餌も豊富

〇扇状地の末端、神通川の自然堤防上に富山城はできた。

 湧き水が得られた。

〇神通川の川幅は230メートルもあった。

 大きな石が流れ下る川 橋脚を立てて橋を造ることができなかった。

 日本一の船橋が造られた。

〇暴れ川だった神通川

 富山の町を救う政策がとられた。

 二代目藩主が薬に詳しかったので、売薬が始まった。

 北は北海道、南は薩摩まで出向いて売った。

 外貨を手に入れることができた。

〇しょっている籠は5つに分かれる。上から・・・

 ①そろばん、お得意さんの書かれた冊子など

 ②お土産 風船や浮世絵

 ③期限が切れた薬 回収していた

 ④⑤新しい薬

〇薬都(やくと)と呼ばれた。

 現在も薬関連の仕事に就いている人が多い。

〇中部地方の地場産業の勉強で、富山市は「売薬」だと教えた。

 籠の中身を見せてあげるのは勉強になるはず。

 

 

 

 

「情報の悪意」⑤ なぜ地球の二酸化炭素は0.04%になったのか

   

今日は令和4年2月12日。

   

前記事に引き続き、

「情報の悪意」(武田邦彦著/徳間書店)から

引用します。

    

地球が誕生したとき、大気中の95%は二酸化炭素でした。これは

金星と火星とほぼ同じ数字で、いずれの星も二酸化炭素が支配して

いました。けれどもその後は、なぜか地球だけが二酸化炭素が大き

く減って、今では大気中に0.04%しか二酸化炭素がありません。

なぜここまで減ったのか。考えられる最大の理由は、生物が誕生し

たことによって、二酸化炭素が彼らの食糧となったからです。

草食動物が植物を食べるのは、間接的に二酸化炭素を食べているこ

とになります。例えばイネが二酸化炭素を食べて、炭素を米粒に栄

養素として蓄える。そしてこのイネを人間が食べる。

こうしてイネと人間は切り離せない関係となり、イネと人は「一つ

の生物である」とも言い換えられるのです。つまり、もしも二酸化

炭素を減らすとなれば、二酸化炭素をエネルギー源としている生物

が地球上からいなくなってしまいます。

今の日本の常識からしたら考えられないことでしょうが、二酸化炭

素を空気中に出すのは環境にはとってもいいわけで、さらによくす

るためには今以上に二酸化炭素を増やさなければなりません。

(179~180p)

   

二酸化炭素を減らす方向に最近は懐疑的でした。

この本を読んでさらにそう認識します。

  

以上で「情報の悪意」からの引用を終えます。  

「情報の悪意」④ 「森林を増やせば二酸化炭素が減る」のウソ

   

今日は令和4年2月12日。

   

前記事に引き続き、

「情報の悪意」(武田邦彦著/徳間書店)から

引用します。

   

「森林を増やせば二酸化炭素が減る」のウソ

(中略)

森林が二酸化炭素を吸収する。そう認識しているかたは多いはずです。

地球温暖化の防止には、温室効果ガス、中でも影響が最も大きいとさ

れる二酸化炭素を大気中に増加させないことが重要であり、地球上で

二酸化炭素を循環させるには、森林がその吸収源として大きな役割を

果たしていると言われ続けてきました。

ところが、これが大きな間違いだということに気づいていない人が多

いのです。日本人は、誰かが教えてくれたことを、自分の意見にする

傾向が強く、自ら調べたりすることがありません。「森林が二酸化炭

素を吸収する」と思い込んでしまっているのです。

その結果、「森林を増やせば二酸化炭素が減る」「森林破壊はすなわ

ち、環境を破壊することと直結している」などと、間違った道徳的な

思想が巷に溢れていきました。

まずは、森林をつくり出すメカニズムについて、お話していきましょ

う。

1本の木をつくるには、山に種(苗)を植えることから始まります。

やがて種から芽が出て少しずつ成長していきます。この時、空気中か

ら二酸化炭素を吸収して、葉の中で光合成を行います。二酸化炭素は

化学記号で「CO2]と書きますが、C(炭素1原子)とO2(酸素2原

子)に分けた際、木は人間ほど酸素を必要としないので、成長過程に

おいて大半以上の酸素(O2)を空気中に放出して、自ら体内に取り込

んだ炭素(C)の力で成長を促進させて、生きていくエネルギーに変

えているのです。

時間をかけて少しずつ大きくなり、20~30年くらい経つと、立派

に成長した大人の木となります。

けれども、大人になってからその後も20~30年生き続けると、枯

れて落ちていく枝や木の表面の樹皮を新たに再生させるために一定程

度の光合成は行うものの、成長過程と同じくらいの光合成は行いませ

ん。

(169~170p)

   

成長期の木は二酸化炭素を吸収するが、

成長してしまった木は、二酸化炭素を吸収しないのです。

そうなんだ。

ところが日本では、「二酸化炭素を減らせば地球温暖化を食い止めら

れる」と言って国民を信じさせようとしています。これによって、

「森林を伐採することは悪。割箸をつかわずに『マイ箸』を使うこと

は善だ」

と公言する人たちが現れました。政府が主宰する科学会議では、「森

林が二酸化炭素を吸収する」と平然と言ったかと思えば、子どもたち

に正確なことを教えなければならない小学校や市役所といった公の機

関ですら、「樹木が二酸化炭素を吸収して、二酸化炭素の排出を減ら

しているんだよ」と、誤った情報を教え続けたのです。

(171p)

   

教師の責任を感じます。

森林は二酸化炭素を吸収するとどっぷり思っていました。

  

  

さらにもう一つ、森林を過剰なまでに保護したことによって生じたの

が、花粉症患者の増加でした。(中略)

日本は先進国の中ではスウェーデンとフィンランドと並んで、国土面

積における森林の占有率が高い国で、実は68%を占めていますが、

この3か国の中で最も森林使用率が低いのが、実は日本なのです。

かつて1960年代は森林を伐採して紙をつくっていたので、森林の

使用率は88%もありました。ところが現在はその4分の以下までに

減っているのです。そうした影響から、まったく成長せずに二酸化炭

素を吸収しない老木が膨大に残ってしまいました。その結果が、花粉

症患者の増加につながったというわけです。

戦後になってスギやヒノキを必死に植林したものの、全国の森林に行

くと、現在では材木にならない荒れた木々ばかりが残っています。樹

木は本来、双葉から成長して青年期を迎え、成長が終わった中年期に

なると、次世代に子孫を残すために花粉をまき散らします。

これがかつてのように森林を頻繁に伐採していた頃であれば、木々が

「今以上に成長しない」と判断した時点で切り倒して、木材として利

用していました。

しかし、今は違います。成長が止まっても木材として利用することが

少なくなったために、スギやヒノキの木々はほったらかしにされ、使

用の用途が少ない老木になって、花粉をまき散らす構図ができあがっ

てしまったのです。

(174~175p)

   

花粉症は日本の森林の事情が関係していたのですね。

かつて花粉症について調べたことがありました。

ここでも道草 「世界」(2020年5月号)⑤ 日本国内で初めて花粉症患者が出たのは1961年(2020年4月26日投稿)

この時の疑問は、今回すこし解決しました。

私が花粉症にならない理由はまだわかっていません。

「情報の悪意」③ ダイオキシンも環境ホルモンも騒動だった

    

今日は令和4年2月12日。

   

前記事に引き続き、

「情報の悪意」(武田邦彦著/徳間書店)から

引用します。

   

1997年に発刊されたシーア・コルボーンら複数の著者によって

書き上げられた『奪われし未来』は、世界中で大きな反響を呼びま

した。アメリカの環境活動家だった彼女は、「『環境ホルモン』が

人類や生物に及ぼす脅威」を同書で明らかにしています。

(144p)

   

この本については知りませんが、「環境ホルモン」という言葉は

一時よく聞いたと覚えがあります。

今はあまり聞きません。

  

『奪われし未来』は日本でも非常に高く評価されていました。しか

し、私が見た限りでは、その理由は俗にいう「外国人の言っている

ことは正しい」という、日本人特有のコンプレックスによるものに

すぎなかったのです。

(146p)

  

結局、環境ホルモン騒動は根拠のない説であったことが判明したも

のの、コルボーンの学説が発表されたときのように大々的に「危険

視したことは間違っていた」と報じられることはほぼありませんで

した。新聞であれば紙面の片隅のお詫び広告のような紙幅で掲載す

ることで終わらせてしまっている。そのため、未だに「環境ホルモ

ンは人体に影響が出る」と信じて疑わない人たちがいるのですから

困ったものです。

(149p)

   

ダイオキシンについても武田教授は書いていました。

燃やして出てくるダイオキシンで死亡した人はいないとのこと。

あのダイオキシン騒動は何だったのだろう。

この環境ホルモンについてもそうです。

騒動でした。

そして現在渦中にいるコロナウイルスや温暖化についても

真実は何なんだろう。

これらも騒動だったと思う時が来るのだろうか。

  

  

環境問題について語るとき、絶対にしてはならないことがあります。

それは、「感情的になって話さないこと」です。この手の議論は「

自分の考えが絶対に正しい」といったい思い込んでしまうと、他者

からの意見が耳に入ってこなくなるものです。

(150p)

  

でもニュースでは感情的な場面をちょくちょく見ます。

  

 

歴史の授業で、ある偉人の人物像を教師が一通り話し終えたあとに、

「先生はこう思うが、みんなはどう思う?」

と子どもたちに尋ねる。こうした対話型の授業は、子どもたちに強

い先入観を持たせることはありません。そうすることで、大脳が自

ずと「先入観の部分」と「自分で考える部分」の二つの空間をつく

り出すーーー。これが先進国の教育というものです。

日本の服従型教育を小中高、さらには大学と12~16年も教育を

受け続けていくと、頭の中はすっかり先入観の塊となってしまいま

す。

(165p)

環境教育は先生が勉強をして、「自分で考える部分」を脳内に

つくる教育をしないといけないのです。

難しい。

  

こと環境問題に関して、私から子どもたちに言いたいのは、学校

の先生やテレビ、新聞などが言っていることを鵜呑みにしてはい

けないということです。「これは本当のことなのかな?」と疑問

に思う感覚を大事にしてほしいと思います。

(166p) 

  

いかん、先生は頑張らないとね。

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