「情報の悪意」⑤ なぜ地球の二酸化炭素は0.04%になったのか
今日は令和4年2月12日。
前記事に引き続き、
「情報の悪意」(武田邦彦著/徳間書店)から
引用します。
地球が誕生したとき、大気中の95%は二酸化炭素でした。これは
金星と火星とほぼ同じ数字で、いずれの星も二酸化炭素が支配して
いました。けれどもその後は、なぜか地球だけが二酸化炭素が大き
く減って、今では大気中に0.04%しか二酸化炭素がありません。
なぜここまで減ったのか。考えられる最大の理由は、生物が誕生し
たことによって、二酸化炭素が彼らの食糧となったからです。
草食動物が植物を食べるのは、間接的に二酸化炭素を食べているこ
とになります。例えばイネが二酸化炭素を食べて、炭素を米粒に栄
養素として蓄える。そしてこのイネを人間が食べる。
こうしてイネと人間は切り離せない関係となり、イネと人は「一つ
の生物である」とも言い換えられるのです。つまり、もしも二酸化
炭素を減らすとなれば、二酸化炭素をエネルギー源としている生物
が地球上からいなくなってしまいます。
今の日本の常識からしたら考えられないことでしょうが、二酸化炭
素を空気中に出すのは環境にはとってもいいわけで、さらによくす
るためには今以上に二酸化炭素を増やさなければなりません。
(179~180p)
二酸化炭素を減らす方向に最近は懐疑的でした。
この本を読んでさらにそう認識します。
以上で「情報の悪意」からの引用を終えます。
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