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2021年5月3日

2021年5月 3日 (月)

「本のエンドロール」② お薦めの本、現時点で№1

   

今日は令和3年5月3日。

  

前記事に引き続き、

「本のエンドロール」(安藤祐介著/講談社)より

引用していきます。

  

 

「たとえ売れていない本でも、書店から姿を消した本でも、電子書

籍ならネット上で、絶版されずに生き続けられる。一度この世に誕

生した”本”に、半永久的な生命を与えてくれる。これが電子書籍の

素晴らしい点ではないでしょうか」

(226p)

   

この本の中では、電子書籍と紙の本の行く末についても

テーマになっていました。

ここに書いてあるように、書店から姿を消した本でも、

電子書籍なら出合える可能性は高いと思います。

なるほど。

  

  

電子書籍にすれば場所を取ることもなく、輸送する必要もなく、デ

ータファイルひとつで無数の読者に物語を届けられる。ひと昔前に

は想像もし得なかったことが、今は普通に行われている。

そんな中で、膨大な紙の本を造り続けることに、どんな意義がある

のだろう。

(268p)  

   

今は過渡期なのでしょう。

自分でさえ、電子書籍を読む体験をしました。

読みやすく便利でした。

引用したい時に、付箋が貼れないのが欠点でした。

どうなっていくのでしょうね。  

 

   

本造りは続いていく。浦本の目の前で、確かに続いている。

完成を待つ本が絶えない間は、本が消えてゆく恐怖に慄(おのの)

いている暇などない。自ら選びとった場所で縁を得た人たちと、

これからも本を造っていくのだ。

(367p)  

  

これはどの仕事にも通じることだと思います。

私にとって、中学校で、縁のあった人たちと、

生徒に接していきたいです。

特にいい授業をしたい。

  

   

こんな動画がありました。


YouTube: 本のエンドロールができるまで

 

本の内容を視覚的に理解できていいです。

  

現在お薦めの本№1はこの本ですね。

皆さんもぜひ読んでみてください。  

「本のエンドロール」① 「夢」は「日々の仕事を手違いなく終わらせること」

   

今日は令和3年5月3日。

   

この本を読みました。

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amazon

「本のエンドロール」(安藤祐介著/講談社)

  

面白かった。

学校の仕事を差し置いて読んでしまった本ですが、

明日から仕事を頑張ろうと思わせてくれる本でした。

  

引用します。

  

「仲井戸さんはどうして豊澄印刷を選んだんですか。印刷業界は上

向かない、現実を直視できない者は辞めたほうがいいと言うのに、

なぜでしょう」

「縁だよ。就職活動をして、内定が取れたのが豊澄印刷だった。や

れるだけのことをやろうと続けてきて、気が付けば入社十七年目だ」

普段からクールで、ともすればドライな印象を受ける仲井戸から「縁」

という人間臭い言葉が出たのは意外にも思えた。

(82~83p)

   

「縁」は大事だと私は思っています。

結局「縁」なんですよ。

縁があるから出会ったり、出合ったりします。

本当はたくさんの「縁」の中から、

とことん「縁」を突っ込んでいきたいという衝動があるけど、

やっぱり「退職したら」の思考に行ってしまいます。

  

  

まだ閉店時刻の二十二時まで十五分ある。浦本は店内の棚を見て回

った。豊澄印刷のみならず、他社の造った本が競い合うようにして

並んでいる。

浦本は書店を歩いて回るのが好きだ。どの本にも、カバーや帯など

に工夫が凝らされている。カバーのイラストや色使い、帯のコピー、

紙の感触。

作者、出版社の編集者や営業・広報担当、印刷会社や製本会社の人

々、取次の人々。多くの努力の結晶が書店に辿り着き、こうして並

んでいる。

自分の携わった本が書店の書棚に並ぶ姿を見ると、浦本は勇気づけ

られる。

(139p)

   

本の文章は作者が書きますが、

その文章が本になって書店に並ぶまでには多くの人が関わります。

この本はそんな人たちのことを書いた本でした。

主人公の浦本は、印刷会社の営業職。

本ができるまでの知っている人が本屋に行くと、

こんな視点になるのですね。

私もこの本を読んで、この視点をもらった気持ちです。

  

  

舞い込んでくるトラブルはいつでも、嫌になるほど具体的だ。しば

しば無力感に駆られるが、逃げずに向き合わなければならない。

仲井戸が「夢」だと言った「日々の仕事を手違いなく終わらせるこ

と」はある意味、本当に難しく、夢のような話なのかもしれない。

(188p)

   

毎日の仕事はそうだと思います。

毎日、手違いなく終わらせることを積み重ねていくことで、

周囲からの信頼を得られるのです。

本づくりの仕事は、それがとっても難しい仕事のようです。

  

  

つづく

地球上にまだたくさんの核兵器がある事実

   

今日は令和3年5月3日。

   

連休の残り3日。

いい3日間にしたい。

  

2021年5月2日の朝日新聞朝刊から引用したい。

3面の「日曜に想う(おもう)」の記事は、

このブログにキープしておきたいと思った記事でした。

第五福竜丸で核兵器への関心が高まり、

昨日の「虎ノ門ニュース」で、軍事費増のニュースに触れて、

いやがうえでもこの記事は注目です。

書き手はヨーロッパ総局長の国松憲人さん。

長い引用です。

  

頭を上に、核を見据えよ

 

 足元に、核戦争の影が潜んでいる。そう知ったのは、ウェブで偶

然目にした昔の地図の写しからだった。

 冷戦時代、ロンドンの8か所に核シェルターが設けられていた。

その位置を示した図面の地形に、何だか見覚えがある。自分の職場

の真ん前ではないか。

 朝日新聞ヨーロッパ総局が入るビルの玄関先直下から、延長1,5

キロに及ぶ狭い筒状のトンネル空間が広がっている。地下鉄の駅よ

りさらに深い地下約30メートル。第2次世界大戦中にドイツ軍の

空爆対策として掘られ、その後核シェルターに転用された。入り口

は、通勤の際に日々見かける無表札の古びた建物だった。

 閉鎖されて久しいその内部を見た人に話を聴いた。地下探索愛好

家団体「サブテラネア・ブリタニカ」前代表のマーティン・ディク

ソンさん(66)だ。1990年代半ばに見学を許されたという。

 「普段誰の目にも触れない地底に、こんな世界が広がっていたと

は。異次元に移った気分でした」。そこには、核攻撃下での通信拠

点となる電話交換局が設置されていた。米ソ首脳が連絡を取り合う

ホットラインも、ここを経由していたという。職員約150人のた

めの食堂やバー、社交クラブも内部に備わっていた。

 「ただ、実際に核戦争が起きると、シェルターに2,3週間隠れ

たところで、何ができるでしょうか。英国のような小さな島国は、

何発か見舞われた時点でもう、廃墟になってしまいますよね」

   

 地球を何度も破壊するに足る核ミサイルを手に、米ソが対峙した

冷戦は、30年前に終結した。シェルターはもはや、過去の遺物と

映る。

 ところが、核攻撃の脅威は消えたどころか、近年再び高まってい

る。少なくとも英政府はそう考えていることをうかがわせる出来事

があった。3月に発表された外交安全保障政策の見直し「統合レビ

ュー」で、現在180発と見られる保有核弾頭の上限を260発に

引き上げる、との方針を明らかにしたのである。何千発も持つ米ロ

に比べると地味な動きだが、軍縮に熱心だと思われていた英国が方

針を転換したとして、論議を呼んだ。

 国威発揚を狙うジョンソン政権のパフォーマンスではないのか。

しかし、そのような政治的な意図だけではないと、核政策に詳しい

英王立防衛安全保障研究所(RUSI)のマシュー・ハリーズ上席

研究員(34)は分析する。「例えばロシアのミサイル防衛技術向

上に対応するなど、軍事戦略的な要請も背景にあったと考えるのが

自然です」

 実は、こうした核戦力重視の傾向は英国にとどまらない。冷戦後、

国際政治の主役の座から降りたはずの核兵器がここ数年、軍事外交

戦略の要として復権しつつあるという。核兵器保有各国は、その強

化を模索し始めている。

 「米国とロシアと中国との関係悪化は、核兵器の重要性が見直さ

れることにつながりました。ロシアには今や、核兵器の限定的な使

用さえ検討している節がうかがえます」

 核兵器を何か遠い世界の存在だと感じていたのは、単なる勘違い

に過ぎなかったようだ。脅威が消えたとのんきに構えていた間に、

その影は再び、ひそかに背後に忍び寄っている。

  

 重大な危機に直面したダチョウは、頭を砂に突っ込んで逃れた気

になる、との言い伝えがある。振り返ると、それは自分自身の姿だ

っただろう。人類を破滅に導く核戦争を想像するのが怖いあまり、

砂に潜るがごとく目を背け、日常の課題に没頭することで満足感を

得ていたのではなかったか。

 この鳥の名誉のために付け加えると、本物のダチョウにそんな習

性はないそうだ。人間が創作した俗説だという。ダチョウは危難を

しっかり見据え、対応を模索する。我らもまた顔を上げ、事態を直

視しなければなるまい。

 ディクソンさんによると、ロンドンの核シェルターはすべて政府

や軍のためで、市民は入れなかったという。地面に逃げ込むことは

ここでも、問題の解決に結びつかないのだった。

  

  

冷戦が終わって30年。

確かに核兵器への関心が薄れていました。

そんな時に「第五福竜丸」の紙芝居に出合えて、

その紙芝居で授業をしようと考えたのは、幸運なことと思いたいです。

武田教授が言うには、アメリカが行った水爆実験の影響は、

今なお残っているそうです。

1954年から67年も経っているのにである。

地球上の生物は、微量化もしれませんが、放射線を浴びているのです。

  

ダチョウのたとえはわかりやすいです。

地球上にはまだ数多くの核兵器が存在するのです。

減らす方向が鈍化して、あろうことか増える方向に転換したなら、

由々しき事です。

  

この記事は取っておきたい記事でした。

 

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