「捨て童子 松平忠輝 2」を読みました/向こう傷
今日は令和2年9月29日。
この本を読みました。
「捨て童子 松平忠輝 2」(隆慶一郎著/講談社)
最近読んだ時代小説。
「八本目の槍」(今村翔吾著)の石田三成。
「じんかん」(今村翔吾著)の松永久秀。
そして「捨て童子 松平忠輝」の松平忠輝。
共通して思うのは、3人とも超人のように描かれています。
全てお見通し。そして能力も高い。
ちょっと人間離れした、つまり超人なのです。
その方が面白いのかもしれませんが、
どうかなあと思います。
松平忠輝が改易された後の人生を知りたがったのですが、
全3巻の2巻終了で、忠輝はまだ21歳。
大坂冬の陣に至っていません。
「それからの武蔵」(小山勝清著)は、
巌流島の闘い以後の宮本武蔵の生涯を書いていました。
改易後の「それからの忠輝」という本があるといいな。
引用をします。
笹田与左衛門なる人物を描いている部分。
激越一徹な性格の男である。三河譜代の家臣であり、ひたすら徳川
家のために戦い続けて来た歴戦の勇士だった。全身に十四か所に及
ぶ槍傷、鉄砲傷がある。それがすべて向こう傷であることが、この
男のいくさぶりを明白に示していた。
(211p)
「向こう傷」とは?
調べました。
敵に正面から立ち向かい体の前面に受けた傷のこと。
なるほど。
今まで何度も聞いた言葉だけど、やっと意味を認識しました。
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