「私の考え」① 戦争がなぜ始まったのかという視点
今日は令和2年8月28日。
新聞の書評を読んで読みたいと思った本を読みました。
※ここでも道草 書評から読みたくなった本2冊(2020年6月27日投稿)
「私の考え」(三浦瑠麗著/新潮新書)
私のデビュー作は、民主国家が行う戦争の研究だった。2012年に
岩波書店から『シビリアンの戦争』という本を出した。民主国家では軍
が暴走した例はほとんど見つからず、むしろ政治家や市民が軍を戦争に
ひきずっていく構図のほうが特徴的だという内容だった。3000円以
上もする本で、堅すぎてほとんど売れないかと思ったが、ありがたいこ
とに相変わらず刷られ続けている。おそらく、その理由は「軍は暴走す
る」「市民は平和的だ」という通説が根強かったために、私の立論に意
外性があったからではないだろうか。
(13p)
あの番組を思い出しました。
※ここでも道草 「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」シリーズを見た(2020年8月6日投稿)
☝ 政治家も陸軍も海軍も戦争は避けたいと思っていたのに、
戦争に突き進んでしまいました。
世論もその背中を押していました。
この番組を見て以来、思ってきたことを、
この本を読んだのをきっかけに書いてみます。
今まで授業で戦争を扱った時は、戦争の悲惨さを示して、
「だから戦争なんやるべきではてやるべきではない」と
伝えてきました。
でも、別の面を教えるべきだと思いました。
なぜ戦争が始まったのか、止められなかったのかという視点です。
戦争が始まるまでには、どのようなことが起こっていたのか。
それらの出来事が、どうつながったのか。
止めるためにはどうしたらよかったのか。
これを教えなければ、ハッと気がついた時には、
開戦ということになっているかもしれません。
いつか・・・残された時間は少ないのですが、
「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」シリーズを使って、
授業をやってみたいです。
平和を考える学問は、戦争を研究しないと成り立たない。歴史学
やジャーナリズムの助けを借りながら細かな史実を掘り起こして分
析を加えることで、はじめて教訓を結晶化することができる。あり
とあらゆる戦争は悪である、という結論から始めるのではなくて、
何がどのように悪であったのか、どうしてそこに陥ったのかをつぶ
さに分析することが、平和への道だと思っている。
(14p)
その通りだと思います。
まだまだ戦争について勉強不足だったと思います。
勉強、勉強。
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