「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」シリーズを見た
今日は令和2年8月6日。
9年前の2011年に放映された5番組を見ました。
「NHKスペシャル」のシリーズです。
太平洋戦争開戦から70年の節目に放映されました。
「日本人はなぜ戦争へ向かったのか ① 外交敗戦 孤立への道」
「日本人はなぜ戦争へ向かったのか ② 巨大組織”陸軍”暴走メカニズム」
「日本人はなぜ戦争へ向かったのか ③ ”熱狂”はこうして作られた」
「日本人はなぜ戦争へ向かったのか ④ 開戦・リーダーたちの迷走」
「日本人はなぜ戦争へ向かったのか ⑤ 戦中編 果てしなき戦線拡大の悲劇 」
この5番組は録画はしてありましたが、
見るからには気合がいるなと思って、つい敬遠していました。
はや9年。
今回、「大人のための昭和史」
(半藤一利、出口治明他著/文芸春秋)を
読んだのがきっかけで、関連で、
「避けられた戦争 1920年代・日本の選択」
(油井大三郎著/ちくま新書)を読破。
一時的に知識が蓄えられたのをきっかけにして、
夏休みでいつもより時間があったので、
9年経って、初めて見ました。
多角的に日本が戦争を始めてしまった流れが、
とてもよくわかりました。
開戦は仕方がなかったとはいえないなと思いました。
避けられた戦争だったと思いました。
この場面でこうすべきだった、
というタイミングはたくさんありました。
過去のこの苦い体験を覚えておいて、
同じような状況になった時に、
どの道を選択するのかを誤らないように
しなくてはいけないと思いました。
先の戦争では、このようにして道を誤った。
だから次は誤ってはいけないのです。
歴史を勉強する理由が、
とても明確な内容だと思います。
人命に関わることなのですから。
中学生に教えたい歴史ですが、
どうやって教えたらいいのか。
今までも日中戦争、太平洋戦争を教えてきましたが、
戦争がまねく悲惨さを伝えることが多かったです。
戦争開始までの歴史、戦争が拡大してしまった歴史は、
この番組のような具体的なことを教えたことはありません。
知らなかったからです
知ったからには、教えたい。
お薦めの番組です。
明日は地元豊川海軍工廠が空襲を受けて75年になる日です。
空襲の生存者らでつくる「八七会」は
慰霊の思いを込めて毎月、豊川稲荷の裏手にある供養塔の
清掃などを担ってきたましたが、
空襲から75年となる8月7日に活動を終えるそうです。
会員が高齢化し継続が困難になったためで、
塔の管理は豊川稲荷が引き継ぐそうです。
戦争の風化は、確実に進んでいます。
その中で、9年前の放映であっても、
説得力のあったこのシリーズは、
風化を少しでも食い止める映像だと思いました。
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