「明日をさがす旅」① たる爆弾/アレッポ
今日は令和2年2月10日。
この本を読みました。
「明日をさがす旅 故郷を追われた子どもたち」
(アラン・グラッツ作/さくまゆみこ訳/福音館書店)
この本を読みたくなったきっかけは、新聞記事でした。☟
※ここでも道草 来年読みたい本9冊(2019年12月31日投稿)
ここに載せた記事を見て内容を知り、興味を持ちました。
アラン・グラッツさんの著作は2冊目です。
1冊目について書いた記事はこれ。☟
※ここでも道草 「貸出禁止の本をすくえ!」あらすじは内緒(2020年1月26日投稿)
「貸出禁止の本をすくえ!」もお薦めの本でしたが、
「明日をさがす旅」もお薦め本です。
中学生に読むことを勧めたい。
社会科の授業で、予備知識を少しだけ教えながら勧めたい。
印象に残った文章を引用します。
シリア内戦で、政府軍が落とす「たる爆弾」についての記述。
飛行機がたる爆弾を落とした時は、壁がないと身を守れない。
たる爆弾には釘(くぎ)や金属くずが無数につまっているから、
守ってくれる壁がないと、体がずたずたになってしまう。
(26p)
「シリア内戦」(安武塔馬著/あっぷる出版社)、
「バナの戦争」(バナ・アベド著/金井真弓訳/飛鳥新社)でも
記述があった「たる爆弾」。
より悪意のある爆弾です。
シリアのアレッポについての記述です。
4年前まで、アレッポは、シリアでいちばん大きくて、いちば
ん繁栄している近代的な都市で、「中東の至宝」とよばれてい
た。マフムードは、ネオンかがやくショッピングセンターや、
きらびやかな高層ビルや、サッカースタジアムや、映画館など
をおぼえている。アレッポには、長い歴史もあった。アレッポ
の中心にある旧市街は11世紀に建設されたが、人々はそれ以
前の8千年前からここに暮らしていた。アレッポはすばらしい
都市で、子ども時代をここで過ごすのは楽しかった。
ところが2011年になると、「アラブの春」がシリアにもや
ってきた。
(26p)
「まさか」「まさか」の連続で、アレッポの市民は内戦に
巻き込まれてしまったのでしょう。
アレッポのこと、だんだんわかってきたけど、
それでどうする?
つづく
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