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2020年2月10日 (月)

「明日をさがす旅」① たる爆弾/アレッポ

今日は令和2年2月10日。

  

この本を読みました。

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明日をさがす旅 故郷を追われた子どもたち

(アラン・グラッツ作/さくまゆみこ訳/福音館書店)

  

この本を読みたくなったきっかけは、新聞記事でした。☟

ここでも道草 来年読みたい本9冊(2019年12月31日投稿)

ここに載せた記事を見て内容を知り、興味を持ちました。

  

アラン・グラッツさんの著作は2冊目です。

1冊目について書いた記事はこれ。☟

ここでも道草 「貸出禁止の本をすくえ!」あらすじは内緒(2020年1月26日投稿)

「貸出禁止の本をすくえ!」もお薦めの本でしたが、

「明日をさがす旅」もお薦め本です。

中学生に読むことを勧めたい。

社会科の授業で、予備知識を少しだけ教えながら勧めたい。

  

  

印象に残った文章を引用します。

  

シリア内戦で、政府軍が落とす「たる爆弾」についての記述。

 

飛行機がたる爆弾を落とした時は、壁がないと身を守れない。

たる爆弾には釘(くぎ)や金属くずが無数につまっているから、

守ってくれる壁がないと、体がずたずたになってしまう。

(26p)

  

シリア内戦」(安武塔馬著/あっぷる出版社)、

バナの戦争」(バナ・アベド著/金井真弓訳/飛鳥新社)でも

記述があった「たる爆弾」。

より悪意のある爆弾です。

  

  

シリアのアレッポについての記述です。

  

4年前まで、アレッポは、シリアでいちばん大きくて、いちば

ん繁栄している近代的な都市で、「中東の至宝」とよばれてい

た。マフムードは、ネオンかがやくショッピングセンターや、

きらびやかな高層ビルや、サッカースタジアムや、映画館など

をおぼえている。アレッポには、長い歴史もあった。アレッポ

の中心にある旧市街は11世紀に建設されたが、人々はそれ以

前の8千年前からここに暮らしていた。アレッポはすばらしい

都市で、子ども時代をここで過ごすのは楽しかった。

ところが2011年になると、「アラブの春」がシリアにもや

ってきた。

(26p)

   

 

「まさか」「まさか」の連続で、アレッポの市民は内戦に

巻き込まれてしまったのでしょう。

アレッポのこと、だんだんわかってきたけど、

それでどうする?

  

つづく

 

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