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2020年1月26日 (日)

「貸出禁止の本をすくえ!」あらすじは内緒

今日は令和2年1月26日。

   

昨日は浜松市に行って、

大学時代のメンバーとの飲み会に参加。

休職している私の身体を心配してくれていました。

ありがたいことです。

見かけは「なんで休んでいるの?」と

いぶかしがられるほど自然とニコニコできています。

私のブログにも日々目を通してくれていて、

これまたありがたいことです。

読んでくれている人がいることは、

励みになります。 

 

今朝も、読み終えた本のことを書こうと思います。

昨日の飲み会の後、浜松からの帰りの電車の中で

読み終えることができました。

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「貸出禁止の本をすくえ!」(アラン・グラビッツ著/

ないとうふみこ訳/ほるぷ出版)

  

主人公の名前はエイミー・アン・オリンジャー。

女の子です。

この女の子に事件が起こります。

図書館にあったお気に入りの本を今日も

借りたいと思って出かけたら、本棚から消えていました。

お気に入りの本の名前は「クローディアの秘密」

その理由を図書館員のジョーンズさんに聞いたら、

「あの本は、棚からはずさなきゃならなかったの」

「なぜかというと、保護者が何人かで話し合いをして、

あの本が小学校の図書館にふさわしくないという結論を出し、

教育委員会もそれに同意したからなの」

(9p)

という答え。これがお話の始まり。

ここからどのようなお話になるかは、内緒にしておきたいです。

なぜなら、予想を上回る面白い展開になるからです。

これから読む人は、その展開を楽しんでほしいのです。

 

したがって引用も、あらすじがわからない部分のみにします。

  

 

うそみたい。頭で考えていたことを口に出していって、そのせ

いでみんなが動くなんて、はじめてだ。少し胸がどきどきする。

まるでジェットコースターでレールをのぼっていって、てっぺ

んから下を見おろす、あの瞬間の気持ちみたい。

(32p)

  

思っていることを口にしないで

我慢することが多かった主人公が、

この時は口にしました。

そしたら、家族が動き出しました。

主人公の変化が始まった時です。

何と言ったのかは内緒です。

  

   

なんで「   ※内緒    」なんか始めちゃったんだろう

と思った。こんなふうによびだされたりしないよう、これまで

はずっとおとなしくして、なにもしないできたのに。自分の考

えをはっきりいったり、やったりする人ほど、めんどうなこと

に巻き込まれるんだから。

(114p)

何を始めたのかは内緒。114pの時点では、

自分のやったことを後悔しています。

  

   

ラストの文章。

  

スペンサーさんは、私の大好きな『クローディアの秘密」を貸

出禁止にしたとき、あの本が子どもいうそつきや、ぬすみや、

大人への反抗のしかたをおしえるから、といっていたし、たし

かにわたしは、その三つをぜんぶやらかした。でも、本でおそ

わったからやったんじゃない。本を貸出禁止にされたから、う

そをついたり、ぬすんだり、大人にさからったりしたんだ。そ

う考えるとすごくおかしくて、パパとママにもそのことを話し

たくなった。

だから、話したんだ。

(326p)

  

どんなお話なんだと興味をもった方は読んでみてください。

小学校中学年以上なら読めてしまう本です。

登場人物は小学四年生だったと思います。

子どもたちにもお薦めの本です。

  

「訳者あとがき」からの引用です。

 

作者のアラン・グラッツは、1972年、アメリカのテネシー

州で生まれました。2006年に『サムライ・ショートストッ

プ』(未訳)でデビューしたあと、第二次世界大戦を題材にし

た歴史物や、19世紀アメリカを舞台にした歴史改編ファンタ

ジーなど様々な作品を書いています。昔から日本に関心があっ

て、広島カープのファンだというグラッツさん。邦訳は今作が

初めてですが、これからも注目の作家です。

             2019年6月 ないとうふみこ

(331p)

  アラン・グラッツさんの次に読む本は決めています。

 

明日をさがす旅 故郷を追われた子どもたち

(アラン・グラッツ作/福音館書店)です。

図書館に入らないかなと期待しています。

※参考:ここでも道草 来年読みたい本9冊(2019年12月31日投稿)

 

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