「フィンランドの教育」② 不況に陥ったことから、教育改革を進めた
今日は令和2年2月9日。
前々記事の続きで、
「フィンランドの教育はなぜ世界一なのか」
(岩竹美加子著/新潮新書)より引用します。
(フィンランドの学校では)宿題は、必ずしも毎日ではないが、
少しはあった。春学期は6月初めには終わり、8月中旬までの
長い夏休みが始まる。夏休みの宿題はない。休みは、休むため
のものだから。過剰な勉強を子どもに課す学校文化はない。
(43p)
日本は宿題があるのが当たり前になっています。
宿題は必要か?という視点を与えてくれます。
「フィンランドでは夏休みの宿題はないそうだよ」と言いながら、
話し合いができます。
1984年に子どもへの体罰が法律で禁止されたが、それまで、
学校でも家庭でも体罰は行われていて、先生が、棒で子どもの
手を叩いたりしていたしかし、その後、大きな変化が起き、現
在も進行中である。国連の子ども権利条約の影響も大きい。日
本は1994年に国連の子ども権利条約の批准はしたが、教育
現場には取り入れられていない。フィンランドは、90年代初
めに不況に陥ったことで危機感を強め、将来のために教育改革
を進めたと言われる。
(47p)
国連の「子ども権利条約」を現場には取り入れていないと言われて、
「そんなことはない」と言えません。
条約が目に浮かびません。
ここで全文を読むことができます。☟
前文と54条から成っています。
不況に陥ったことから、教育改革を進めたとのこと。
これは以前にも聞いたことがあります。
※ここでも道草 教育先進国と日本の違い①負担は家庭か国か(2019年11月15日投稿)
☝ この記事の中で、玉川大学大学院田坂広志名誉教授が
次のように言っていることを思い出しました。
北欧はご存知のように、最初から国民の教育水準の高さこそが、
国の戦略だと思っているんですね。だからそういう意味では、
国民の中でごく一握りのエリートだけが育てばいいという
考え方はしていないんですね。国民全体が非常に優れた
学力を持つ、人間としての能力を持つことが、この国の未来を開く
と思っています。
再読しました。
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