「老人」のウソ① 「骨が必要だよ」「俺は脳を使うぞ」「心が硬くなることにも気をつける」
今日は令和2年1月29日。
この本を読み終えました。
「科学者が解く『老人』のウソ」(武田邦彦著/産経新聞出版)
さっそく引用します。
人間は大脳に支配される動物ですから、毎日のように、自分を
老人、高齢者、物忘れで年を取った・・・などと考えたり言っ
たりしていると、大脳から体の各部分にその指令がいって、本
当に老化していきます。
(8~9p)
50歳以上の女性は「生物として生きている意味」はないけれ
ども、「お世話」をすることで生きる意味ができると言いまし
た。
では男性はどうなのでしょうか。残念ながら男性の50歳以上
は、生きる意味が今のところ見つかっていません。次章で生物
の「寿命」について整理しますが、男性も女性の「お世話」と
同じで、第2の人生では「自分」ではなく、「仲間、社会」な
どに貢献することがその中心になるべきなのでしょう。
(44~45p)
「骨がまだ必要だ」と自分に言い聞かせる
(中略)
骨に含まれているカルシウムはだいたい大人で1日200ミリ
グラム(日本人の場合は130~150ミリグラム、女性110
~120ミリグラム)が溶けて、尿から排出されています。
だからその分だけ食べ物を食べてカルシウムを摂取する。小魚
の小骨や小松菜などから摂取する必要があります。そうしてカ
ルシウムを補充していかなければなりません。
そして必ず1日に3時間以上は立って、「骨が必要だよ」とい
うことを自分の体に訴えなければならないのです。
(84~85p)
驚くことと笑うこと、この2つが重要だということです。です
からどんなに高度なことをしていても、毎年毎年、同じことを
している人は認知症には要注意です。
(93p)
このように認知症はその種類や病理的な理解がむつかしい、や
っかいな病気ですが、認知症を予防する方法は簡単です。方法
には2つあります。
1つは、脂肪分をよく摂ることです。もう1つは、先にも述べ
たように常識外れの知識を仕入れたりして「俺は脳を使うぞ」
とシグナルを送ることです。
(94p)
第2の人生では、心が硬くなることにも気をつける必要があり
ます。電車に乗っていると、よく老人が若い人たちに腹を立て
たり、小言を言ったりしているのを見かけますが、これは、第
2の人生(50~100歳)の生き方としてはダメでしょう。
今の自分が、第1の人生(0~50歳)の延長上にあると思う
から、「今の若い奴らは」「俺が若い頃はそうじゃなかった」
「たるんどる」などと思い違える。すでに自分は違う人生を生
きているのに、別の第1の人生を生きている人を否定してしま
うわけです。
血管が硬くなるのなら血圧が上がるだけで大したことはないの
ですが、心が硬くなって頑固になると、周りに疎まれるように
なってしまいます。そうd¥なれば、せっかくの第2の人生が、
社会的に意味のないものんあり、孤立化を深めてしまう。する
と、ますます心が硬くなるという悪循環に陥ります。
ですから自分は若い人と異なる人生を生きているのだというこ
とを認識しなければなりません。そうすると第1の人生を送っ
ている人たちに対して、腹が立ちません。次元が違うところに
いる人達なのですから、腹を立てても仕方がないということが
わかります。
(104p)
ふ~、今回はここまで。
休職していて週1回登山しているけど、
それ以外の日は3時間以上立っていないなあ。反省。
つづく。
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