「ファンデルワールス力(りょく)」を覚えるぞ
今日は令和元年11月29日。
9月13日放映の「チコちゃんに叱られる」より。
すでに2問が終わっている段階。
2問の解答の中には、ややこしい単語が出てきていました。
そのことについてチコちゃんがつぶやき、
岡村隆史さんがつけくわえます。
チコ:しかしまあ、ファンデルワールス力だ、
グルタミルバリルグリシンだ・・・
岡村:使いたいけど、いざ使おうとすると、
なんやったっけ!てなるな。
もう、明日、絶対覚えてないわ!
これってよくあります。
忘れちゃうんですね。
でもね、最近、「チコちゃんに叱られる」に出てきた言葉で
覚えることができた言葉がありました。
「フィトンチット」です。
※ここでも道草 病院の待合室で「チコちゃん」の本に出合う/森のニオイ(2019年8月22日投稿)
森が出している成分です。
登山に行くたびに思い出していたら、覚えました。
繰り返しが大事ですね。
さて、今回は「ファンデルワールス力」を覚えたいです。
番組はすでに2回通り見て、写真撮影のために3回見ています。
さらに記事を書くために見ます。
繰り返し見て、できたら誰かに話して、
「ファンデルワールス力」を自分のものにするぞ。
こんなチコちゃんと問いでした。
岡村さんは答えられず。
チコちゃんの回答。「濡れるから」
ゲストの方たち、「どういうこと?」という顔。
詳しく教えてくれるのはこの方。☟
日本接着剤工業会の秋本雅人さんです。
秋本さんが言うには、接着剤は全て液体で、
モノとモノの間に液体をつけること、つまり濡らすことで
モノとモノは接着するというわけです。
その例として、ガラス板を2枚。
乾いた状態だと、ガラス板はくっつきません。
1枚のガラス板の上に水をたらし、その上にガラス板を置いてみます。
濡れた状態だと、ガラス板はくっつきます。
モノがくっつくためには、モノの隙間を埋めなくてはなりません。
その手助けを、水がやったのです。
ガラスは一見、ツルツルに見えますが、顕微鏡で見てみると、
その表面にはたくさんの凹凸があります。
この状態のまま、ガラスを合わせると、下のようになります。
2枚のガラスの間は隙間だらけになっています。
ところがガラスを水でぬらすと、表面の凹凸に水が入り込み、
隙間が埋まるのです。
この時、ある驚きの現象が起こります。
隙間が埋まった瞬間に、電気の力が働いてくっつくのだそうです。
人間を含め、この世のすべてのモノは、「分子」という
とても小さな物質からできています。
そしてすべての分子は、プラスとマイナスの電気を
持っています。
分子同士が近づくと、プラスとマイナスの電荷がひき合って、
モノとモノの間に引っ張り合う力が生じます。
この力をファンデルワールス力と言うそうです。
この力を発生させるためには、ある条件が必要です。
それは・・・
どの程度近づくかというと・・・
分子と分子の間が髪の毛の10万分の1くらい近づくと、
ファンデルワールス力が働いて、強い力でひっぱられるそうです。
ガラスの間に水が入ることで、ガラスと水の間でファンデルワールス力が
働いて、ガラス同士がくっつくわけです。
しかし、水だと、滑ってガラス板は離れてしまいます。
だから接着剤は、モノとモノの間を埋めてファンデルワールス力を
発生させた後に、その状態をキープするために固まるのです。
以上です。
さあ「ファンデルワールス力」を覚えることができたかな。
そうだ、これはきっと人名からついた名前だから、
その方の写真を探そう。
ヨハネス・ディーデリク・ファン・デル・ワールス
(1837~1923年 オランダ人)
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