「THE世界遺産 アイスランド」その4/スルツェイ島の凝灰岩
今日は令和元年5月20日。
前投稿に引き続き、「アイスランド」を教えた
授業のことを書いていきます。
使った教材映像は2012年11月4日放映の
「THE世界遺産 アイスランド」です。
スルツェイ島には、限られた人しか上陸ができません。
そして誰も住むことができない無人島です。
この番組の中で、日本の取材陣が上陸するのは
初めてだと紹介されていました。
2012年に法律が改定されるまでは、
研究者以外の上陸は一切できませんでした。
この番組が放映されたのが、2012年の11月だから、
さっそく上陸して番組を作成したことになります。
あるがままの自然を守るためです。
スルツェイ島に向かう前、取材人は、
掃除機で服の表面を掃除していました。
人に付いた植物のタネが持ち込まれると、
環境を変えてしまうからです。
高熱で、全く生き物がいなかった島に、
どのように生き物がやってくるかを研究しているために
デリケートのことが行われてきたのです。
この縞模様の部分は「凝灰岩(ぎょうかいがん)」でできています。
火山灰が固まってできた岩です。
よく漢字を見たら、そのでき方がわかります。
火山灰が凝固した岩です。
スルツェイ島の凝灰岩は、今までの定説を覆すものだったそうです。
それまで火山灰が岩に変わるまでには、
とてつもなく長い時間が必要だと考えられてきました。
それが定説でした。
火山灰は高熱を受けると変質して、
他とくっつきやすくなるそうです。
上の写真の茶色の部分です。
くっつきやすいために岩になっていくのです。
噴火直後の火山灰↓
まだ粒のまま固まっていません。
5年後には高熱で焼かれた粒同士が接着しています。↓
岩へと変わりつつあります。
そして10年後には完全に岩となりました。↓
研究者を驚かす変化のスピードでした。
前投稿で示したように、スルツェイ島では、
海底から300m火山灰が積もった上に、
火口から溶岩が流れ出ました。
溶岩の高熱で焼かれた火山灰が、
研究者の予測を上回る速さで、凝灰岩になっていったのです。
この2枚の写真も火山灰が凝灰岩になったものと
思われます。
ナレーター:噴火が終わった頃、島は周囲10kmほどありました。
それが年々小さくなり、形も変わっています。
火山灰のもろい島を波がけずり、雨や風が大地を侵食していきました。
今(2012年)では、島が誕生した頃の、
2分の1の大きさです。
最新情報をグーグルアースで見てみたいです。
グーグルアースが何年の写真なのか不明です。
つづく
もし2006年よりも、
いやいや2012年よりも新しいのなら、
特徴的な砂州は短くなったように思えます。
つづく
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