本「話し上手 聞き上手」より6・・・学校はディズニーランド以上!
今日は8月28日。
前投稿に続いて、
本「話し上手 聞き上手」(齋藤孝著/ちくまプリマー新書)より
引用します。
「大事な言葉ノート」という言葉は私に「やってみたいこと」を
思い浮かべさせました。
このブログのサブタイトルは、現時点で次の項目です。
継続は力なり 即今着手 シングルタスクで行こう!
結果自然成(けっかじねんになる)
それぞれの言葉に出会いがありました。
検索するとわかるのがブログの良いところ。
出会った時を振り返って、気持ちを新たにしたい。
「継続は力なり」
これはずっと前に出会っているので、特記なし。
「即今着手」
※参考:ここでも道草 柏原選手の活躍/一気呵成(2012年1月2日投稿)
「シングルタスクで行こう!」
※参考:ここでも道草 マルチタスクは人間には向いていない/シングルタスクで行こう!(2017年1月3日投稿)
「結果自然成」
※参考:ここでも道草 ドラマの中の「結果自然成(けっかじねんになる)」(2017年7月4日投稿)
このサブタイトルも、今までいろいろ変遷してきましたが、
現在はこの4つが、自分には合っているんでしょうね。
では再び引用タイム。
私がなぜこれほど『マクベス』にこだわるかというと、
そもそもコミュニケーションは、上手に演技できる
オープンな体を作ったほうがうまくいくからです。
素のままの自分、本当の自分を理解してもらいたいと思っていると、
かえって苦しくなる。
自分は本当の自分を出すことができない、
あるいは他人は本当の自分を理解してくれない、
と思い悩むようになり、かえって人との間に
溝を作ってしまいます。
それは自分というものを、一本のものとして考えているからです。
自己はもっとしなやかな束が何十本も寄り合わさってできている、
と考えてはどうでしょうか?
(中略)
これはアイデンティティとも関わることです。
みなさんは「アイデンティティ」という言葉を聞いても、
何のことだかピンとこないと思います。
(中略)
簡単に言ってしまうと、「自分は〇〇である」というのが、
アイデンティティです。
たとえば「自分は秋田県出身である」といえば、
それがアイデンティティですし、
「長女である」と言えばそれがアイデンティティです。
血液型にこだわりたい人は「自分はO型である」とか言ってもいいですし、
自分はさそり座せあるとか、阪神ファンであるというのも
アイデンティティになります。
ある学校に入学して、「〇〇高校、〇〇部員です」と言えば、
それもアイデンティティになる。
つまり自分が心の張りをもって、「自分はこれです」と言えるものが
アイデンティティだと思います。
そういうものがいくつも絡まって、一人の人物を作っています。
そして人は、経験を積み重ねることによって、
アイデンティティが増えていいくものです。
子供ができれば、自分はお母さんである、お父さんであるという
自覚ができるし、教員になれば自分は教師である、という責任を持ちます。
そういうものが増えていくことによって、
人はどんどん強くなっていくのです。
(142~144p)
「自分は〇〇である」という誇りを
何本も持ったほうがいいと齋藤さんは言います。
1本だけだと、その1本を否定されたときに
自殺することがあるそうです。
まず、「すごいよ!」シートに、自分がすごいと思うことについて、
三つに絞って書いてもらいます。
同様に「ここが違うよ!」シートにも、
「AとBは、こう違うんだ」と思うことを、
ポイントを三つに整理して書いてもらいます。
(中略)
(「すごいよ!」シートを)書きおわったら、
そのシートをもとにして発表してもらうのですが、その際、
シートのようにポイントを三つに絞って説明し、
最後に「ひと言で言うと、こうなります」とまとめてもらいます。
実際の授業でもシートを作って、
このパターンで思考して、準備をしたところ、
非常にまとまりのいいプレゼンテーションになりました。
(中略)
ポイントを三つに絞って説明し、
最後にひと言で結論を述べるこの方法は、
日常生活のさまざまな場面で使えます。
ぜひこの方法をマスターしておくといいと思います。
自分が「これはすごい!」と思ったことを伝えることと、
何かと何かを比較して違いを伝えることは、
物事を考えたり、人に感銘を与えて動かしたりするさいに、
非常に大切なポイントになります。
私は学校で行われているすべての授業が、
このシートで実践されればいいと思っているくらいです。
(156~157p)
7月28日の講演会でも盛り上がった内容です↓
万有引力の法則に感動している人が少ないのも不満です。
第一、学校で習ったことは、ほとんどがすごいことばかりです。
「すごすぎるよ!光合成」
「すごすぎるよ!免疫機能」・・・・。
そういう感動の連続で、勉強は成り立っているはずなのに、
無感動を並べるだけのカリキュラムでは、
授業が面白いわけがありません。
教科書はいわば冷凍食品です。解凍しなきゃ食べられない。
その解答作業が「すごいよ!」シートなんです。
この「すごいよ!」シートで授業を全部焼き直して、
何がすごいのかまとめてもらう。
きっと学校はディズニーランドより楽しい場所になります。
(160p)
齋藤先生の言われるように、教えることが「すごい」と思えたら、
きっと楽しい時間になるでしょう。
ヒントが多かった本です。
齋藤孝さんのことは、何度もこのブログに登場しています。
本も今回のようにたっぷり引用したことがあります。
いい機会なので読み直してみます。
2学期の備えて。
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