「雑談力が上がる話し方」からの引用(後編)
今日は4月25日。
本は「雑談力が上がる話し方」(齊藤孝著/ダイヤモンド社)より。
4月23日のつづき。
〇ひとつのネタから、どれだけの枝葉を伸ばすことができるか。
ひとつのネタに隠れている「ネタに育つ芽」をどれだけ見つけることができるか。
それには常に感性のアンテナを広げて、
いろいろなものから刺激になっているものは何だろうと改めて見直してみてください。
テレビや雑誌、映画、DVD、音楽、ラジオ・・・・・
自分の周りにあってよく見聞きしている媒体の傾向を少し変えてみるのもおすすめです。
たとえば何かひとつのテレビ番組を欠かさずに見続けている。
それも今まであまり見たことがないジャンルの番組をHDDレコーダーに録画しておいて毎回見る。
それだけの変化でも、新しい感性のアンテナが反応し始めます。
情報感度がアップして、これまで気がつかなかった刺激にも反応するようになります。
新しい刺激の入り口、情報が流れ込んでくる受け皿を常に開拓する。
ネタになりうる情報に敏感になる。
それは雑談の基礎体力作りでもあるのです。(112p)
〇雑談そのものは、これといって意味のないムダ話です。
しかしその雑談を誰とでも楽しくできる能力は、
誰とでも楽しくできる能力は、誰とでも適度に距離感をキープできる能力でもあります。
雑談力とは、その人をニュートラルな存在たらしめる社会性あふれる知性なのです。(120p)
〇絡みにくい人間にも、気にせずに平然と絡んでくるヤツがいました。
何かと話しかけてくる。
それも無理しているわけでもなく、本当にサラリと雑談を振ってくる男子です。
最初は困惑していたのですが、次第にその男子に絡まれるのに慣れてきます。
そして次第に、その男子を仲介にすることで、他の人とも付き合えるようになりました。
本当に助かりました。(121p)
※この本を買ったきっかけは、立ち読みでこの部分を読んだことです。
私にも同じように絡んでくる友だちがいます。
唐突に電話してきて、それほど重要でない話をどんどんしてきます。
困惑するけど、ついつい話してしまい、その他の人たちの情報も入ってきます。
私同様、いろいろな人と平然と話しているのだろうと想像できます。
その人のことを思い出し、その人の価値が自分の中で向上しました。
〇前述したニュートランスなスタンスがもたらすのは、周囲からの「人望」だと私は思っています。
誰とでも上手に話ができて、全員と適度な距離感が保てる。
だから偏りがなく公平で、客観的な判断ができる。
そんな人からは、人間としての「器の大きさ」も感じられます。
逆に、話術自体は巧みでも、話す相手を選ぶ人、
苦手な人とは話せない人というのは、どこか器が小さい感じがしてしまいます。(122p)
〇機械的、事務的な単純作業は絶好の雑談チャンスです。(中略)
何かしら手を動かしているほうが、話もうまくいくということ。
意識の半分を作業に回して、残り半分で雑談をする。
作業と雑談で脳を半分ずつ使うぐらいのときが、
気負うこともなく構えすぎず、リラックスできるのです。(126p)
〇「課長バカ一代」(中略)雑談の教科書(中略)美しき雑談がぎっしり詰まっています。(138p)
雑談をせっせとしよう。そんな気にさせてくれた本です。
生き方がちょっと変わった本です。以上で引用終了。
コメント