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2016年10月15日 (土)

「時計型七並べ」を作ってみました

 

今日は10月15日。

  

昨年の今頃は、タブレットスタンドづくりに励んでいました。

いろいろなことが思いついて、それを形にしていました。

ここでも道草 今日から使えるタブレットスタンド(2015年10月14日投稿)

この時期はアイデアが浮かびやすい時期なのでしょうか?

今年は、別のものを作っています。

時計型七並べ」です。

  

トランプの「七並べ」は、数の大小を自然と意識するゲームです。

これは教材にできるものです。

「七並べ」をもとに、「五並べ」を作ってやっている実践はありました。

自分もやってみました。

中央に5(50 500 0.5)のカードを置き、

「1~10」「10~100」「100~1000」「0.1~1.0」が書かれた

10枚のカードを並べるカードです。

これはこれで有効でしたが、他にも何かできないか考えました。

  

時計です。

  

最初はこんなのを作りました。試作品です。

Rimg0534

Rimg0534a

円周タイプの「七並べ」です。

1番内側が「時」、2周目が「分」、3周目が「秒」です。

「分」と「秒」は5とびの数字です。

「七並べ」と違って、最初に置くカードは、あらかじめ置きません。

最初の人が置いた場所がスタートです。

例えば「時」の円周で、最初の人が「7時」のカードを置いたなら、

その「7時」がスタートで、次の置けるのは「6時」「8時」になります。

それと、円周なので、「七並べ」の「1」や「13(K)」のように、

隅じゃないと置けないカードはありません。

この2点「最初はどこでも置ける」「隅が決まっているカードがない」が、

円周タイプの「七並べ」の特徴です。

  

この試作品を、同僚の先生やサークルの先生にやってもらいました。

(写真は9日のサークルでのもの)

いろいろ意見をもらいました。

  

・カードをもっと見やすく。

・「七並べ」のように、隅に来るカードがあると面白い。

・「秒」と「分」が両方なくてもいい。

・時計だから、床に置いてやって、

 反対側から見る人がいるのは無理がある。立てかける方がいい。

・カードに描かれた針は、短針は太く、長針は細い方がいい。

・5とびのカードの間に、半端な数字のカードを入れて、

 レベルを上げてもいい。

  

これらの貴重な意見を聞いて、再製作したのがこれ↓

(写真をクリックすると大きく見られます)

Rimg0610

黄色のゾーン、緑のゾーン、青色のゾーンを作りました。

真ん中の時計は、百均で買ってきたものを貼りつけました。

にぎやかし兼ヒントです。

Rimg0615_2

これが並び終えた形です。

内側の黄色の円周が「時」です。

これは試作品と同じく円周タイプの「七並べ」であって、

どこから置いても構わないものです。

2周目は「分」です。「秒」はやめました。

右側の緑色が「3分」~「30分」、左側の青色が「32分」~「60分」です。

円周上にカードは置きますが、実は従来の「七並べ」のやり方です。

配られたカードの中に「15分」「45分」カードがあったら、

取り出して置きます。

Rimg0611

Rimg0612

緑色のゾーンは「15分」からスタート、

青色のゾーンは「45分」からスタートです。

そして緑色は緑色だけで、青色は青色だけでゲームします。

つまり、緑色の「30分」があっても、青色の「32分」は置けません。

Rimg0617

初回は「15分」カードを持っていた人が一番手。時計回りです。

負けた人がカードを回収して、2回目をやる時には繰って、配ります。

負けた人が1番手で時計回りです。

  

私の特別支援学級の子どもたちが何度かやりましたが、

けっこう楽しんでやってくれています。

カードを置けるか置けないか考えています。

まあまあ有効かなと思っています。

  

カードに針を描いてみたいと思っていますが、

まだアイデアが浮かんでいません。

  

皆さん、いかがでしょう?

よかったら、ご意見をください。

コメント

とっても,興味深いアイデアですね。
時計の読み取り方の学習ではありますが,教材内容を教えるというスタンスではなく,並べて遊んでいるうちに結果的に数字の順序性や大小関係を学べていけるわけですね。
すばらしいアイデア教材を紹介してもらって,嬉しいです。ありがとうございます。これからも,よろしくお願いします。

村上先生、おはようございます。
早々とコメントをありがとうございます。
特別支援の教材のプロにアイデアをほめられるのは
素直にうれしいです。
またいろいろ考えます。

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