「鬱」が「常用漢字」に入った理由
今日は3月30日。
前投稿のつづき。
2月9日放映の「池上彰 が伝えたいこと 実はみんな知らない日本
そして生放送で『イスラム国』問題」より。
常用漢字の説明の中で、池上さんは「鬱」の字について触れました。
「鬱」なんてふだん書かない漢字です。
なぜ常用漢字に入ったかというと、
携帯やパソコンの普及でふだん書かない文字まで変換でき、
多くの人が読めるようになったからです。
この理由にびっくり。
ワープロやパソコンが普及した時に、
漢字が書けなくなる心配がありました。
その予想は当たったかもしれませんが、
読める漢字が増えるという副作用?があったのですね。
そうやって、あらためて2010年に増えた漢字を見ると・・・
難しい漢字があちこちにあることに気がつきます。
読めても書けない漢字が多いです。
脊髄(せきずい)の「脊」
楽しい顔をした絵だなあ。
臆病(おくびょう)の「臆」
「臆する(おくする)」の「臆」でもあるんだなあ。
なぜ意に月がつくことで、マイナスの言葉になるのだろう。
韓国の「韓」も晴れて常用漢字になりました。
名誉毀損(めいよきそん)の「毀」
書けないよう。
「臼歯(きゅうし)」「脱臼(だっきゅう)」の「臼」
「臼」は「うす」だよね。
なぜ「脱臼」でこの漢字が使われるのだろう?
骨と骨の接合部分がずれるのが脱臼。
確かにその接合部分は臼のようになっているなあ。
「真摯(しんし)」の「摯」
真摯はいい言葉です。
真摯はやっぱり漢字ですよね。
「しんし」じゃ伝わらないし、「真し」じゃ笑っちゃいます。
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