1月の発達障がいの講座2・・・愛着形成
今日は2月4日。
2月1日の1月の発達障がいの講座1・・・「やりましょう」を言い続けるのつづき。
1月31日 障害基礎講座
講演演目「発達の凸凹を抱える学齢児の理解と支援」
講師 かずおメンタルクリニック
大瀧和男先生
いただいた資料をフル活用させていただきます。
〇心の発達と脆弱性
赤ちゃんが母親との間に愛着形成ができていると、他の人に会うのが不安となる。
人見知りをするのである。
人見知りをするのは、愛着形成ができている証拠というわけです。
愛着形成ができることで、安心の拠り所ができ、それに伴っていろいろな発達が促されます。
発達障害のある子どもは、この愛着形成が遅くなる傾向があるようです。
日曜日のサークルでも愛着形成のことが話題になりました。
定型発達の子どもであっても、幼児期に親が面倒を見ないと、
愛着形成ができない状態も考えられるという意見でした。
糖尿病に例えると、糖尿病の因子を強く持っている人は、
少し食生活の乱れが発病につながってしまいます。
しかし、糖尿病の因子をあまり持っていない人が糖尿病にならないかというと、
暴飲暴食によって、糖尿病になる可能性が急増します。
先天的なものではなく、後天的な理由によって発病するのです。
定型発達の子どもであっても、環境によって愛着形成がなされない可能性があるというわけです。
なるほどと思って聞きました。
昨年5月にこんなニュースがありました。
大阪維新の会大阪市議団が市議会に提案を検討している条例案の中に、
「発達障害、虐待等の予防・防止」として、
「乳幼児期の愛着形成の不足が軽度発達障害
またはそれに似た症状を誘発する大きな要因」と記されていたそうです。
※参考:朝日新聞 「発達障害は親の愛情不足」 維新の会の条例案に批判
最近の勉強で、これは間違いだと思います。
愛着形成ができないと発達障害になるというのが違うのです。
上の図のように、「仲間関係」の中でもいろいろな発達が促されます。
「愛着形成」「仲間関係」の不全が、発達の遅れを招き、
自立「人を信用し頼りにしながら、臨機応変に生きる」を妨げるのです。
まだ講座の報告が続きますが、この講座で最も印象に残った言葉は最初に出ました。
愛着形成です。
(次の投稿につづく)
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