地理で教えていることが変わってきている/九州地方編
今日は10月13日。
通算2997本目の投稿。
中2の息子の中間テスト近し。
社会科の地理の問題集を見ていて、おやっと思ったことがありました。
私が10年以上前(もうすぐ15年!)に中学校に勤めていた頃にはなかった問題が
いくつかあることに気がつきました。
今回は書き並べてみようと思います。
範囲は九州地方です。
問1:九州地方で最も面積が広いのは何という島か。
答1:九州島
笑えた問題です。沖縄島とかだと思っていたら、「九州島」
つまり福岡・大分・宮崎・鹿児島・熊本・長崎・佐賀のある場所を島と考えているわけです。
Wikipediaの「日本列島」にはこう書いてありました。
日本列島は、島国である日本を構成する6,852の島の内、
北海道島、本州島、四国島、九州島の4島と、
千島列島(クリル諸島)・南西諸島(主に奄美群島・沖縄諸島・先島諸島(宮古列島・八重山列島)の総称である
「九州島」だけでなく、「北海道島」「本州島」「四国島」という呼称を使ったことがあったっけなあ。
問2:沖縄県のさんごしょうに被害をあたえることで問題になっているのは、どのような土が海に流出して堆積することか。
答2:赤土
問3:問2の赤土の流出を改善するために、何の葉を固めたもので耕地を囲んで土壌の流出を防いでいるか。
答3:サトウキビ
沖縄の赤土問題も知りませんでした。
開発などで赤土が露出した場所が増え、降雨によって赤土が海まで流れやすくなりました。
赤土の粒子は非常に細かくて、なかなか沈殿せずに浮遊します。
日光が遮られ、サンゴに悪影響を与えるようです。
検索すると、赤土流出を防ぐための対策が書かれていました。
問題集に出てくる対策は、「サトウキビ葉がら梱包」で検索すると出てきます。
製糖工場から出てくる葉がらを使うようです。
私が教えていた頃以後にクローズアップされた問題だと思いました。
(本当は社会科教師なら、教えていなくたって情報を得ておくべき)
問4:2008年、環境改善の取り組みをした水俣市は、国から何に選定されたか。
答4:環境モデル都市
「環境モデル都市」について、Wikipediaにはこう書いてありました。
低炭素社会の実現に向けて温室効果ガスの大幅削減などへの取り組みを行うモデル都市として、
日本政府により選定された自治体である。
近所では、愛知県豊田市、長野県飯田市が選ばれていました。
選ばれるとどうなるのかな?
問5:福岡市が、洪水を防止するために地下につくった施設は何か。
答5:貯水施設
福岡市の緊急浸水対策事業のことを「雨水整備レインボープラン博多」と言うようです。
その対策を紹介する映像を見つけました。
平成11年と平成15年の都市型水害の被害から、
この事業が始まったことがわかりました。
10年以上たって、地理で教えていることが着実に変わったことを実感しました。
でも勉強するきっかけになりました。
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