玉砕4 玉砕 その隠された真実
今日は9月12日。
前投稿のつづき。
夏休みにもう一つ、玉砕に関する番組を見ました。
8月12日放映の番組です。
「玉砕 その隠された真実」(NHK)
驚きの内容でした。
昭和18年(1943年)、アリューシャン列島アッツ島の日本軍守備隊の全滅の経緯を、
その場に立ち会った米兵カメラマンや日本軍生存者の証言を基に、暴いていました。
山崎部隊長が援軍を求めているにもかかわらず、
大本営は見捨てました。
大本営は玉砕命令を出します。
「最後に名誉を重んじ、玉砕すべし」
部隊に玉砕命令を下したにもかかわらず、大本営は「援軍を求めず、潔く玉砕」と発表しました。
「玉砕」はここに始まりました。
最後まで戦い、「生きて虜囚(りよしゆう)の辱(はずかしめ)を受けず」という戦陣訓が、
兵士だけでなく、一般人にまで行きわたりました。
遠く離れた前線への人員・物資の補給を極力減らし、
戦争を継続させるための理不尽な考え方です。
アッツ島以降、美化された玉砕は各地の戦場で増え続け、
結果的には310万人もの犠牲者を出すに至ります。
大本営によって、アッツ島の犠牲者の慰霊祭が盛大に行われました。
その時の2600人の遺骨箱の中身がなんと砂だったと言われています。
「玉砕」を美化するための儀式でした。
美化された「玉砕」に酔わされて、
ズンゲンで成瀬支隊長も玉砕命令を決断したのでしょう。
「玉砕」の出発点を知ることができた番組でした。
アッツ島の位置を知りました。
北の海にある寒く寂しい島でした。
ここで死んだ兵士のことを思います。無念だったでしょう。
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