田畑の分布地図・・・簡単に「畑が多い土地」ではいけない
3年生の社会科。
校区の地図を作るにあたって、田んぼが多いか畑が多いか子どもたちに予想させ、
実際に出向いて調べて、校区の田畑の分布図を作りました。
子どもたちの調査に基づく力作地図です。
ただ、それだけでは済みません。
畑が多い本宮山麓斜面の地区には歴史がありました。
終戦直後にこの地区に長野県から開拓民として入植した方に話を聞きました。
当時は笹の原で、笹の根が地面を覆い、
開墾は簡単にできなかったそうです。
食料はなかなか作れず、自分たちが食べるものさえ不足。
そこで、海まで出かけて行って、貝を採って食べたそうです。
レジャーの潮干狩りではなく、生きるための潮干狩りだったわけです。
台地が多く、水にも不自由しました。さらに赤土。
たくさんの苦労の中、畑は作られてきました。
地図で見て「この地区は畑が多い」で片づけてはいけないと思いました。
こうやって年輩の人に土地の歴史の話を聞く。
社会科の面白さです。5年ぶりに社会科を教えて、
このような活動をしていることが楽しい。(次に続く)
コメント